映画・テレビ

06. 10. 24

転居通知

 と、いうことでこちらに移ってまいりました。突然で
すみません。ただ準備は前からしていたんですけどね。
そういうわけで、こちらでこれからはぼつぼつ書いていこうと
思います。どれくらい書けるかわかりませんけど。
今後ともよろしくお願いします。


映画「ブロークバック・マウンテン」を見た。ゲイの人たちの
いろいろなサイトやブログで、「感動した」とか「号泣してしまった」
というような見た人たちの感想があって、「そんなにいいのか」って俺は思って
たんだけど。見終わって、俺としては特別な感慨はおこらなかった。

 俺の周囲の状況で言えば、あの映画に描かれてあったことは
ただ今の日本の田舎の現実の状況そのものだもの。似たような
現実をそのまま見せられても、「あ、こことおんなじだなぁ。」という
感想しか持ち得なかった。

 それからいろいろなゲイの人のサイトを見てて、ちょっと不思議だった
のは、日頃からそういう結婚してるゲイの人をなじるような発言を
していた人が、この映画は感動した、って書いてあるの。 
どうしてなのだろう? 映画は感動した、とあるのに、似たような
現実問題は、どうしてダメ、っていうことになるのだろう。
不思議な気がした。

(今日聴いた音楽 ザ・ピーナッツ歌 ウナ・セラ・ディ 東京
 作詞 岩谷時子 作曲 宮川泰  作曲者はなくなったけど、作詞の
岩谷さんは90いくつでご存命です。 ちょっとびっくり。)


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06. 10. 23

チャングムVSのだめ

 「もうあんたとなんかチャングムは見ない。」と
前に姉がお盆に里帰りしていた時に言われてしまった。
 横で解説するのがうるさいんだって。ふん。

 だって、チャングムのあのドラマ時代考証めちゃくちゃだよー。
もうあっちもこっちも「ケンチャナヨ」なんだもん。
前にも少し話したけど、李朝時代の宮中の女官の服なんて、
みんな、真っ白だったのに、出てくる人みんな色のついた
服を着てる。

 大体、韓国の民族をあらわす言葉として
「東方の白衣の民族」っていう言葉があってさ。
韓国民に対する象徴的な表現でよく使われる言い回し。
だから韓国内でもみんな知ってるし、えーっといつだったかなぁ
そうそう、サッカーのワールドカップの確かフランス大会の
ときだったか、韓国チームの公式応援歌の歌詞に
「東方の白衣の民族の気概を見せろ!!」
なんていう歌詞があったものね。

 だけど、今、ソウルの街中で白のチマチョゴリ姿の人なんて
まずお目にかからない。
 象徴的な言葉だけど、ホントの実態は
もう死語になっているんじゃないかしらん。
だけど、すごい田舎に行くと、ごくたまにハルモニ(おばあさん)
が着ていたりするのに出会う。そんな人に会ったら、思わず
写真を撮りたくなる。それくらいの希少価値なんだけど。
今はまぁそんなところだけど、
昔はそれが当たり前で白い服をみんな着ていたし。宮中の女官の
服も白だったのに。のにのに。 
だからそういう事実を知ってて、あのドラマを見ると、いろんなところ
変なんだもん。

 チョゴリだって、昔のチョゴリ(上着部分)はもっと丈が長かったし。
あんなドラマみたいに胸の辺りでチョゴリとチマ(下のスカート部分)がわかれ
てるなんてことはなくて、今よりもっと下のほうでチマとチョゴリが
分かれていた。俺が最初にソウルに行った時なんか、
結構口やかましいハルモニが(おばあさん)まだ生きていて。
よくそういう人たちが「なんだいあんなにチョゴリを短くしてしまって。
フン、あんなの妓生の着る着方だね。」と今時の若い人の韓服姿を
皮肉っぽくいっていたのを思い出す。
だから、チャングムの衣装なんて、全然歴史的な実態から言えば
かけ離れているということ。そんなことをちょっと話したら、
「邪魔」と言われてしまった。みあんへよ。 

 だけど、姉だって結構似たようなものだ。
先週からテレビドラマでの放送がはじまった「のだめカンタービレ」
だけど、俺が原作マンガの単行本を去年の暮れくらいに読んでいたら、横で
音楽大学卒業の姉は横で延々と私の大学ではこんなだった、という
話をしはじめた。あげくのはてには、「声楽専攻の子は、ちょっと練習したら
ノドを休ませないといけない、とか何とか勝手な理屈ばっかり
こねて、すぐに他所に遊びに行ってた。私のようにピアノ専攻の子なんかは
休む間もなく、ずっと狭い練習室で朝から晩までピアノを弾いていたのに。」
という。へいへい。

 このきょうだいは公平に見て、見てる人の邪魔する、という点では、いい勝負というか
似てるということなんでしょうね。だってきょうだいだから似るの仕方がない。(笑)

 以後「のだめ」を読むのも「チャングム」を見るのも、相互不可侵条約締結で、口は
はさまないことになりました。(笑)

 今日は主治医の診察。「まぁ状態は良くはないけど、安定はしてますね。急変は
ないでしょう。」と安心していいのか、安心できないのか、よくわかんない
ご診断であらせられた。やれやれ。


(今日聴いた音楽 長唄 松の緑 唄 第十四代杵屋六左衛門 
三味線 六世杵屋勘五郎 上調子 杵屋六郎助 1990年録音)

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