ちょっと前に書いて放置してあったのを
とりあえずアップします。
JR大阪駅北にできた
ゑちごやが当初想定していた売り上げに達することができずに
苦戦している、っていう報道がありました。
謙介、その報道を聞いて、ああ、やっぱり、と
思ったのでした。
このことはできる前からもう分かっていたことだし、
謙介もその想定について何度も話したつもりです。
というのが、
大阪駅前のデパートって、すでにそれぞれの売り、というのか
特徴が明確にあるわけです。
たとえば食料品の品ぞろえと安さだったら
絶対阪神百貨○の地下だし、洋服なら阪急百貨○だし、
というふうにお店の絶対の得意分野があったわけです。
(でも大○は大して売りがなかったような、、)
だからそこに入って行くには、単に伊勢○だから三○だから
っていうのではダメで、うちはこの商品の品ぞろえについては
他店とは絶対に違って自信があります、っていう
得意分野がないとどうしようもない、って思うのですが、
この大阪駅の伊勢丹三○には
それが全く見えてきませんでした。
そういうことであれでは全然ダメ、と、謙介言ったわけです。
それに、そもそも最初から後発組には
店独自のカラーなんて出しようがない、とも思っていました。
なぜなら、そこそこの有名なお店であれば、すでに
既設のほかのデパートに出店しているわけで、わざわざ
近くのデパートにまた重複して店舗を出したとしても
そうそうメリットがあるわけではありません。
むしろ、何をいまさらと思って出さない、っていう
選択をする店が多くなる、と思っていました。
結果は想像の通りで、出店した店を見ても
全然新味のない店舗ばかりになってしまいました。
そういうことで、ゑちごやは結局のところ何の色も出せていない、
だからお客さんだって行っても仕方がない、って思う。
で、人が集まらない、ということになっているのだろうと思います。
そういうことは十分に予想されていたことでした。
ただ、今では洋服で集客してる阪急百〇店ですが
あそこだって
昔は全然大したことはありませんでした。
というのか、昔は電鉄系のターミナルデパートっていうのは、
心斎橋にあるデパートに比べたら、格下に見られていました。
亡くなった祖母なんて、大阪の親戚から送られてきたのが
阪急百貨○の包みだったら、「なんや阪○かいな」と
露骨にバカにした言い方を
していたのを今も覚えています。電鉄系のデパートは
品物が安かろう、大したことなかろう、
だったからです。
それが変わったのは、昭和50年ごろからでしょう。
阪急がパリのデザイナーブランド
(ニナリッチとかディオールとか)を入れて、
サントノーレのエスプリとか言い出して
それまでの安物を売る、というイメージから
高級なオシャレ路線に方向転換をしていくようになって、
次第に阪急百○店は服で売る、という方向が
定まってきただけの話なんですけどね。
で、キタはそんな感じなんですが、、。
今度、天王寺というのか、阿倍野橋にハルカスができました。
というのか、併せて 大鉄百貨店の、あ、失礼失礼。
近○百貨店阿倍野店もリニューアルしたそうで、、。
さっき私鉄系のターミナルデパートは格下に
見られていた、という話をしましたけれども、
近○は阪○よりもっともっと格下に見られていたところがありました。
だって本当にセンスが良くないんです。
店内だって全然あかぬけしていませんでした。
もう死語かもしれませんが、ダサかったのです。(今もダサい。)
心斎橋の大○に比べて、上六(上本町6丁目)や
阿倍野橋にあった近○百貨店は、安かろう、
大したことなかろう、センスが悪かろう、の三拍子でした。
どうしてそうなのか、と言えば近鉄の
電車の走ってる沿線が良く言えば庶民的、
もっとあけすけに言ってしまえば、
ガラが悪いので、ちょっと怖い、というイメージが
あったからです。
いや実際こういうこともあったわけです。
謙介が大学のころでしたか、、天王寺公園に用事が
あって、近鉄百貨○の阿倍野店の前を通ったら、、
ヤンキーのおにいさんがいて、
同じようにその辺を通るヤンキーのおねいさんに
声をかけていたのです。
いわゆる「ナンパ」してたわけです。
「ねぇちゃん、茶、しばきにいけへんけ? 」
そうしたら、それに対するおねいさんの返事もすごかったー
「われ、どの面(ツラ)提げて、ナンパしとんねん。どあほ。
顔と相談してから言え! 」
漫才であれば、舞台の上の虚構ですが、
目の前で、ヤンキーのにいちゃんねえちゃんの
ドスのきいた会話が至ってふつーに行われていて
うわー、とびっくりしたことがありました。
関西の私鉄ですと、阪急線は上品、
近鉄線と南海線は、ガラが悪い、と
はっきり言っている人もいます。
謙介、その近鉄線の瓢箪山とか
羽曳野・藤井寺に友達がいますが
確かに口は悪い(笑)です。でも実直でウソがありません。
言い方も直球勝負です。
上品な言葉で、言いくるめたり、うまくごまかしたりしません。
謙介はそういうところ、いいなぁ、と思いますし、
実に明快ではっきりしていて大好きです。
つまり近鉄沿線には、そういう「直球勝負の人たち」が
多いですから、自然と店構えも上品に、、じゃなくて
実質本位、になるのだろうと思います。
そういうことで阪急百貨○なんかに比べたらその分、
洗練度は確実に落ちます。
関西でよくいうところの「もっさりしてる」んです。
で、センス悪いなぁ、という批判につながってしまうのでしょう。
かつてその近鉄百貨○の阿部野橋店の一階出入り口のところに
お好み焼きのスタンドがありました。
謙介が小学生だった時のことです。
ここのイカ焼き、(お好み焼きの中にイカを入れて
焼いたもの)おいしかったので、両親とこの辺に
来たときは必ず買ってもらっていたのですが、、。
でもね、デパートの顔になるような1階正面入り口のところに
普通ならソースのにおいがぷんぷんする
お好み焼きのスタンドなんて出しますか?
大抵1階の正面は、デパートのメインゲートですから
ほかのデパート、たとえば大〇とか高島○であれば、
化粧品とか舶来品の高級なものを置いていました。
今だってデパートの1階って、ティファ○ーとかグッ○とか
化粧品があるのが普通でしょ?
そのほか、1階はほかの階と違って
多少は天井を高くするとか、照明を凝ったようなものに
するとか、何かしらのディスプレイを置くとか
施すとかするではありませんか。
ちょっと1階はゴージャスに
見せる工夫をするでしょうに、、。
でも、近○はイカ焼きですわ。
いや、まぁ庶民的って思うし、
近鉄百〇店が、おしゃれでなくて、実用本位で行く
という戦略でそういうコーナーを置いていたのだとは
思いますが、でも、それだったら
リニューアルで、うちだっておしゃれ路線は
できるんだ、(とか言いながら相変わらずダサいですけど)
という方向に行かなくってもいいんじゃないか、と
思います。
実用本位なら実用本位に徹したらええやん、と
思ってはいけないのでしょうか、
え? あ、そうか。
でもそうやったらスーパーとデパートの境目がなくなりますかねぇ、、。
近○って
デパートもセンスよくありませんが、親会社の
鉄道だってセンスがよくありません。
近○電車って、車両の塗装をしょっちゅう変えています。
で、変えるたびに
センスが悪い、何とかせえ、とよく批判されます。
前は一色だったのに、、
最近はこんな感じになって、
これが最近のなんですが
これもなぁ、、なんだか色のセンスがイマイチですねぇ。
近鉄と南海って、なんだか色と言い車両といい、もっさり
しているんですよ。
南海電車だってこれです。車両のデザインももっさりしていますが、
色だって、何とかしろよ、って思います。
結構関西の私鉄は個性が強いのですが、
その中で近○って、「特急」のイメージしかない
電鉄会社なんですけどね、、。
というのか、近○日本鉄道って、合併につぐ合併で大きくなった
会社ですから、全部自前で線路を作って走らせていた
ほかの私鉄にくらべて、どうしても明確なスタンスが感じられない、
のです。
で、新しくリニューアルした近○百貨店です。
近○阿倍野橋のフロアガイド見たんですが
あれでは集客を狙ってると言っても、
一過性のものにしか過ぎないんじゃ
ないかなぁ、って思いました。
だって、目新しい店が全然入ってないんですよね。
良く言えば、みんながよく知ってる店を入れた
悪く言えば、無難で新味が全くない、という感じです。
ほかのデパートにだって出店している店ばかりです。
近隣のキューズタウンだって、イトーなんとか堂に、
ユニク○に東急ハン○にエディオ○
なんだかどこにだってあるような店ばかりです。
唯一、楽しみなのは、近くに
スタンダードブックスト○アベノができたことくらいですかね。
東急ハン○なんて、大阪のミナミだと
長堀橋に大きいのがありますからね。
それから人の回遊効果、という
ことで人を呼びこまないといけないのですが、、
天王寺公園はともかく、
阿倍野橋から四天王寺まで歩くのって、
結構距離があります。
通天閣のある新世界も
昼間はともかく、、大阪の地元の人間は
晩は行かない、と言います。
昼間の新世界と晩の新世界では
雰囲気がガラッと変わります。
観光客のみなさんは、そういう怖さを知らないので
平気で出かけているようですが、地元の人間は
まず行かない。
夜は怖いです。
それから、阿倍野橋から新世界にしろ、
阿倍野橋から四天王寺までにしろ、
その距離が結構微妙なんですよね。
歩くのには結構遠いし、
かといって地下鉄だとたったの1駅だし、、。
東京スカイツリー駅と浅草くらい離れて
いれば、東武に乗って移動、ということもありますが
歩くと遠い、かといって地下鉄は、、
という微妙な距離ですからねぇ、、
沿道に庶民的な(笑)商店街が
ありますが、若い人なら阿倍野橋から
四天王寺まで歩けますが
お年寄りに、あの距離を歩きなはれ、
と言ったら、相当にしんどいことだと思います。
冬の初もうでとかであれば、歩くのもいいでしょうが
夏場にあの距離をお年寄りが歩くと
熱中症になるかもしれません。
それに、四天王寺にご参詣の方と、
はるかすに上がろうか、という方では
これまた微妙に年齢差があるようも思いますし、、(笑)
だから謙介の言いたいのは、ただ単に
ぬぼーっと高いビルを建てて、できたできた、って
いうのではなくて、もうちょっと積極的に
人を呼んで集めるしかけを阿倍野橋のあちこちに
作っておかないと、結局一過性のものにしか
過ぎなくなっておしまい、ということになるよ、
ということなのです。
「あべのの近○に行ったら、
なんや新しい何かがあって、おもろいやん。」
っていうふうにならないと、お客は呼べないような
気がするんですけどね。
阪急百貨○みたいに、まだそう知られてないけど
新しいブランドをいち早く見つけてきて、出店させる、
なんていうふうにならないと、人を呼ぶようなことには
ならないんじゃないかなぁ、、、。
食料品だったら阪神、服だったら阪急、
新しい店を引っ張ってくるアンテナがすごいです。
阿倍野近○は
相変わらずの店舗展開だけで
確かに高層ビルを建てて、インパクト、ということで
最初のほう、人は呼べるかもしれないけれども、それだけじゃあ
結局だんだん先細りになっていって、大したこと
なくなるんじゃないですかねぇ、、。
百貨店の1階正面にお好み焼きのコーナー
があったくらいですから、
どうせ垢抜けた感じにならないのであれば
最初から庶民的なイメージで終始押していけばいいんじゃないですかね。
たとえば「大阪こなもんストリート」とか
言って、たこ焼きやお好み焼きやイカ焼きや
そーんなお店ばっかり30軒くらい集めてきて
ワンフロア、ぜーんぶそういうお店を集めたところを
作ればいいのに、とか思います。
と、近鉄の係の方が鼻の穴を膨らませて
フンフンと言っている際に申し訳ないのですが
そんなことを思ってしまう謙介さんなのでございました。
(今日聴いた音楽 近鉄特急の歌 歌 楠トシエ
近鉄と言えば、今なら平井堅の「桔梗が丘」でもよかった
んですけどねー 桔梗が丘は近鉄不動〇が開発した
住宅地です。でも、今回は直球勝負で。(笑)
この歌の歌詞の3番
ボクの電車は キンテツで
名古屋 奈良へ 大阪へ
修学旅行に 遠足に
いつも素敵な キンテツで
キンキン キンテツ ヒュウー
そらきた二階の電車
近鉄 特急
と言う歌詞なんですけど、京都がないのは、この歌が
できたころって、京都線はまだ奈良電という別会社だった
からかなぁ、とか思います。 あ、でもよく見たら伊勢志摩もないや。
単に歌詞のおさまりの問題でしょうかね。。)
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