次は八代(3)
雨が降りしきる中、エイっと思って歩き始めました。
一応は軒近くの雨のあまり当たらないところ、と思って歩くのですが
やはり雨は雨で降っていて、、
がんばって駅まで速足で歩きました。
15分かかるところ、11分ちょっとで歩きました。
幸いだったのは、土砂降りではなくて霧雨のような雨に
近い雨だったことです。土砂降りだったら、
謙介、タクシーを呼んでいたと思います。
駅に着くと、、
お風呂入浴なので、タオルは持ってきているわけで、、
さっき湯上りに身体を拭いたタオルを取り出して、、
服やリュックを拭いておきました。
さて。駅で切符を買って、
(この駅はおれんじ鉄道の駅の中でも珍しい
有人の駅です。有人といっても、おれんじ鉄道の
社員さんがいるのではなくて、委託職員のおばちゃん2名が
駅舎の掃除、維持管理一切を任されておいで、という状況のようでした。
日奈久から八代までの切符を買いました。
列車が来るまで10分ほどありました。
ホームに出ると、おやぁ、、、
こんな像がありました。どなたか、と思って見ると、、
山頭火さんではありませんか。
山頭火さんは、この日奈久温泉に1930年9月10日に来られて、
織屋という旅館に滞在して、
『温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、
出来ることなら滞在したいのだが、―――
いや一生動きたくないのだが、』と称賛した文章を日記に
残しています。
山頭火さんは、彼の最期の住処に行ったことがありました。
座敷から外に縁側があって、、彼は酒に酔って、その縁側から
庭に落ちて亡くなった、ということで
その縁側を見たことがありました。
ここでなくなったのかぁ、ということを
深く思ったことがありましたが、、、
またこんなところでお会いするようなことになるとは(笑)
しばらくすると雨の降る中、右の方から、列車が入ってくるのが
見えました。
実は、八代で、レンタサイクルを借りて、駅からちょっと
離れた、八代城まで行こうか、と思っていたのです。
その帰りに、お城の近くのラーメン屋さんに寄って
ちゃんぽんを食べて帰る、というのが当初の案でしたが、、
雨が降っていたので、その計画も白紙です。
ひとまず列車で、八代へ。
肥薩おれんじ鉄道の八代駅と、
JRの八代駅は別棟になって
います。ホーム自体は駅の中でつながりはしているので、
JRの列車を降りてまた外に出て、肥薩の八代駅に入り直す、
ということはありませんが、、
で、こちらがJRの八代駅です。
さすがに帰りもまた2時間電車、というのはちょっとしんどかったので、
帰りは新八代から新幹線で帰ることにしました。
在来線の各駅停車で2時間ちょっとかかるのが
新幹線だと、30分です。 ということで、
こちらの駅のみどりの窓口で帰りの切符を買っておきました。
それから外に出てみました。
雨はやんでいました。
スマホを取り出して、雨雲レーダーを見てみますと、、
30分後にまた雨雲が(しかも色の濃いやつ)八代方面に
来そうだ、ということがわかりました。
雨がやんでいたので、自転車でお城まで行こうかとも
一瞬思ったのでしたが、、やはりやめにして、、
近くに北九州のうどん屋の支店があったので、
そこに行くことにしました。
そのうどん屋までだと、徒歩7分程度ですかね。
そこは、うどんを持ってきてくれる時だけ店員さんが
来ますが、、
まずは入ると、タッチパネルがあって
それに人数は何人だの、カウンターでも可か、
ボックス席でないと不可か、というようなことを入力します。
一人ですからカウンター可と入力すると、
11番テーブルへお越しください、との機械のヤツが命令します。
11番に座ると、またタブレットです。
うどん注文用のタブレットのページを次々と見て行って、、
結局注文したのは、肉ごぼううどん ネギ多め、
というのでした。送信を押して注文を受け付けました、
の表示が一応は出ました。
ですが、謙介以前に、こういうタブレット注文のファミレスに行って
注文した料理が40分くらい来なかった、ということが
ありましてですね。
(どうも送信して厨房側に着いた注文伝票を調理担当の人が
見落としていたらしいのです。)
送信されました、という表示が出ても、料理が来るまで
決して安心はしません。
この時も御昼どきだったので結構混雑していたせいか
うどんが来るまで10分少々かかりました。
で、来ました。ホッとしました。
うどんを大急ぎでいただいて、レジに行きます。
ここもセルフです。席番号の書かれた紙に印字された
QRコードを機械に読み取らせると、、
肉ごぼううどん 770円という表示が出ます。
「お間違えありませんか」と機械がいうので
「はあぁ、お間違えありません」と思います。
精算アイコンを押して、硬貨を投入口に入れると
レシートが印字されて出てきて、、
ありがとうございました、という機械音声に
見送られて店を出る、ということで、、、
こういうの、気にならない人は
全然気にならないのでしょうけれども、、
謙介は、なんだかなぁ、、
エサを食べに来てるんじゃないんだけどなぁ、って
思います。
今回は雨降りでここしかなかったから、
という選択の結果だったから仕方なかったのですが、、
うどん屋というと、、うどんを食べに行くと
以下のようなやり取りがあるわけです。
「久しぶりやね、謙介、春菊の天ぷら
今、揚がったけど、、どう?」
「あ、いるいる」
「高野豆腐の天ぷらもできたけど、、」
「あ、それももらうもらう」
「この春菊の天ぷら、ちょっと小さいサイズやから
半額に負けとくけんな」
「おばちゃん、ありがとー」
うどん屋ではこういうやり取りをします。
店に入って、タブレットの画面を見て、、
注文して、、というのでは、出来ないような
会話が展開されます。それに、揚げたての
天ぷらを取ることができたり、、ということも
ありません。
最後までなんだかなぁ、と思うどよーんとした
思いを抱えて店を出て駅に向かったのでした。
雨雲レーダーの予報どおり、再び細かい雨が降り始めて
きておりました。
今日はここまでといたします。
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