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24. 11. 14

オケがこないんです

昨日の文章は、謙介の11月10日全体のことだったのですが、
今日は、演奏会の運営ということで書いてみます。
県民ホールは、運営の規則で9時にならないと開館できないのです。
謙介がホールに入ったのは、9時10分だったかと思います。
その段階で知らされたのが、瀬戸大橋線が止まっているという
ことでした。
JRの瀬戸大橋線が止まるという理由は大きく2つです。
一つは強風。しかし11月10日、強風注意報も
波浪注意報も出ていなかったのです。強風が
吹いているということはあり得ませんでした。

とすると、残りは事故です。とはいえ、瀬戸大橋線は
大半が高架で橋の上を走っていますから、
あまり踏切事故とか列車衝突いうのも考えられない、
とすると車両の故障かなぁ、と思いました。
謙介、この日は、17時40分のマリンライナーの
予約をしていました。JR四国のサイトを見ましたら
事故発生が7時35分とのことでした。
JR四国の運行情報を見ると以下のマリンライナーは
運転中止をしますとあって、朝から午後1時過ぎまでの
マリンライナー、本州行の特急列車の運休が書かれていました。

演奏会事務局に行くと、事務局長と、サブの人たちが
片っ端から電話をかけていました。
顔なじみのAさんに聞くと、オケのメンバーが
岡山で足止めになっているから、今バスをチャーター
しようとしているのだけど、、この行楽時期でしょ、
バスが確保できないの、という話でした。

とは言いながら、合唱団の集合時刻は9時30分ステージということ
だったので、とりあえず楽屋に荷物を置いて、ステージに行きました。

Img_0880

オーケストラがこないんですぅ。


事務局から、JR瀬戸大橋線が止まっていてオケのメンバーが
来れない状態とのこと。
バスの手配を目下やっているとのこと、の連絡がありました。
そのあと、発声練習をして、前日の合唱練習のところで
指揮者から意見のあった部分についての手直し練習をしました。

その後、ゲネプロ(最終リハーサル)の時間になりました。
ソリストの4名も加わって指揮者も来られました。

その時に(午前10時)事務局から「バスがつかまりました! 岡山に行って
もらいます。時間は4時間程度かかります」というアナウンスが
ありました。
4時間ということは14時ごろにオケが到着するということでしょう。
開始予定が14時でしたから、演奏会は何とか
できそうな雰囲気になりました。ただし、開会を遅らせないと
いけないかなぁ、というのがその時の印象でした。

ゲネプロ本来であれば、ここでオーケストラも参加しての最終リハーサルと
なっていたのですが、オーケストラはいないので、
ピアノ伴奏でソリストも含めての最終リハーサルをしました。
テノールのソリストが、こうなったら、私の落語会でも
しますかねぇ、というお話をされました。

ゲネプロも終わりました。お昼のお弁当タイムになって
みんな楽屋で食事を済ませておりました。
13時30分になったので、謙介も着替えをして、
ホール楽屋口のところまで来ておりました。
13時40分でした、バスが到着しました、
という報告があって、楽器を抱えたオーケストラの方が
楽屋に続々と入ってこられました。
ああ、これで演奏会も何とかなる、と思った瞬間でした。

オケの人たちは、すぐに黒服に着替え、
ステージに行きました。
ホールは12時半開場で、すでにお客さんは入っている
状況です。
最初誰もいなかったステージに次々とオーケストラの
団員がスタンバイしていって、全員そろったのが14時でした。
演奏会は10分遅れだけで済み、14時10分開始となりました。
14時30分から演奏がはじまりました。
オーケストラの方々にとっては、リハーサルなしの
文字通りのぶっつけ本番ということです。
どうなるんだろう、と思っているうちに第1、第2楽章は
終わり、合唱団とソリストが出そろって、再び演奏再開と
なりました。
あとは、練習の時の注意点を思い出しつつ歌いました。
気がついたら、すべてが終わっていました。

いつもの演奏会であれば、演奏の途中でいろいろなことを
考えたり、思ったりすることもあったのですが
この日はひたすら次は次は、と注意しながら歌っていって
気がついたら、すべて終わっていた、ということでした。

あとから、演奏会に来てくれていた人に聞くと
今までで一番良かった、ということでした。
事前合同練習が一度もなくて、いいのか?
とも思ったのでしたが、、、もうこれは
異常な緊張感が、いいほうにうまく働いた
ということだったのでしょう。

 

演奏会の後にはいつも合唱団の解団式をするのです。
一応地元選出の国会議員の方々に招待状を送っています。

立憲〇主〇の幹事長からは祝電が来ておりました。
国民〇主〇の党首は前に何度か演奏会に来てくれたこともありました。
(その頃は暇だったのでしょうねぇ)
今年は時の人で国政に多忙だろうから、来ないだろうね、という話を
していたのでしたが、あらぁ、「房事多忙」で来んかったのね。(笑)

ということで、無事に演奏会も落語会に変更されることなく
終わったのでありました。

オーケストラの方々は、チャーターしたバスで再び
岡山へと帰っていきました。
スマホを開けました。もう10時間もたっていたのだから
なんかの進展・解消になっているだろうと思いながら、
JR四国の運行情報を見ましたら
架線事故のため瀬戸大橋線が現在不通ですとあって
絶望的な気持ちになったのでした。

とりあえず服を着替えて、駅に行った、というような
ことでした。

Img_0888
新聞のデータベースを見たら、JR四国は瀬戸大橋橋上での
事故を想定して訓練をしている、という記事が
結構ありましたが、、実践に役に立たない訓練を
したって、仕方ないんじゃないかとも思います。

あとからJR西の記者会見のコメントを見ましたら
JR西とJR四国が話をしながら、事故処理について
進めていった、ということは分かったのですが、、
JR西が、「ここまで事故処理が遅れることについて
もう少しJR四国に強く言ったらよかった」ということを
言っていて、、、JR四国が「あーでもない、こーでもない」
と不毛な議論をして時間を空費していたのかなぁ、とも
思わざるを得ないコメントもありました。

JR九州のクィーンビートルもそうですが
もうからんもうからん、金金金、と言い出して
基本の旅客の安心安全をいい加減に考えるような
風土が蔓延しているように思います。

それにしても長い一日でございました。

 

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