お葬式後の感想
父の状態が少しずつ落ち始めた去年の春に謙介は
実家の街の葬儀社、3軒くらい回って話を聞きました。
葬儀の方法、そこから想定するプラン、本当にいろいろでした。
こんな言い方をすると、お前は親の死ぬのを待っていたのか、
とか言われるかもしれませんけれども、謙介はだからこそ
早くから見て、比較検討しておいたほうが良いと思います。
近親者が亡くなりました、葬儀社に依頼、となると
時間的な余裕が全くありません。冷静になって
考えられもしません。とりあえず検索して出てきた
葬儀社に頼む、ということになってしまいます。
むしろ謙介はこういうものこそ冷静に比較検討しないと
いけないのですから、少々前で見ておくことが
絶対に要るぞ、と思いました。
というのが、葬儀会社のそれぞれのサービスは、結構な高額
を要求してきます。例えば、湯灌(遺骸を洗ってきれいに
するもの)だけで、9万8千円しますし、遺影作成で
3万3千円です。値段明細を見て、冷静に、このサービスは
要る、このサービスは要らない、ということを明確にしていかなければ
なりません。人が亡くなって、たいていのご家族はもうそれだけで
思考停止状態になっているのではないでしょうか。
どさくさに紛れて加算されていたっていちいち確認できません。
よく、家族葬ならお安い、というCMが流れていますが、、
今回は家族葬にしましたが、結構な金額になりました。
感想としては正直ちっとも安くないぞ、というのが感想です。
大雑把に、きわめて大雑把に言うと、普通のお葬式費用は100万近く
かかります。家族葬なら、その半分くらいです。
親戚なんて2組だけ、全部の参列者10人以下の葬儀だって
何十万もかかるということです。
地元の葬祭会社を比較しましたが、最初の料金こそ安そうに
言っていますが、実際はあれもこれも要ると言っていたら、
全然お安くない、ということもわかりました。
結局比較してみると、どこの葬祭社も価格的に
あまり差がないということが分かりました。
こういう個別検討なんて、冷静な時でなければできません。
それから、親には最期をどうするのか、ということは
聞いておいてよかったなぁ、と思いました。
本人の意識はなくなってしまっていても、
延命治療をしてでも、一日でも長く生きるという選択にするのか
看取りにして、自然に任せていくのか、
ということは聞いておいてよかったなぁ、と
思いました。
まぁ、人の考えだって、状況の変化とともに変わることだって
あると思います。在宅でしっかり自活ができていた時と
介護が必要になって、自力での生活が困難になった時では
考えに差が出て来くることも当然あるでしょう。
ですから、何年か周期で親にそういうことを聞いておくことが
要るように思います。
うちはずーっと遠距離でしたが、親の介護をしていましたし
市から数年に1度、介護認定の方が来て、両親の状況を見に来たり
家族の意見を言う時もありましたから、そうした時に
「最期はどうするの?」ということを聞いていました。
というのか、施設に入るようになったら、
その段階で、施設の方から、「最期はどうなさいますか?」という
ことを聞かれます。
どうしたって親に聞かないといけないのですが。
事前にいろいろと聞いたり準備をしたりして
おかないと、大体が人の死なんて突然やってきます。
そんなときに慌てないで済むようなことは
必要だと思います。
まぁそういうことが、
今回の感想って、こういうことでしたね。
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Comments
うちは、父は急死だったので葬祭会社に依頼する内容を吟味する余裕もなかったですが、母は看取りの段階が2ヶ月ほどあったので、その間に複数業者をまわり、プランも事前打ち合わせしました。
父には申し訳ないですが、父のときの経験が母のときに活かせました。
「手頃な価格の家族葬」をうたう会社については本当にそうで、そんなこともオプション料金なの?というぐらい、基本料金からどんどん上乗せされますね。
Posted by: mishima | 24. 06. 17 PM 1:29
---mishimaさん
ご経験からのお話、ありがとうございます。やはりmishimaさんのご実家のほうでもそうでしたか。(というのか、おそらく葬祭関連というのか、不祝儀 葬祭関連だけでなくて、冠婚葬祭関係全体の諸費用というのは、厳密に見て行かないと、どんどん膨らんでくる、というようなことになるような気がします。今回のことが(変な言い方ですが)よい経験になりました。
Posted by: 謙介 | 24. 06. 17 PM 10:06