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24. 06. 11

お葬式(2)

お葬式というのか冠婚葬祭は諸式
あれやこれやと経費がかかります。
そんな中でよく話になるのが戒名でしょうかね。

謙介、父の戒名については、院号も大居士も要らない
と思っていました。
普通でいいや、って。
よく戒名は高い、ということを報道記事で接しますが、そういう方の故人の
戒名を見たら、「院号」は付いているし、下は「大居士」とか
付いているし、こんな戒名だったら軽く100万円は超える
戒名になると思います。こういう戒名になさるから高くなるのは
ある意味当然ということでしょう。
院号も大居士もつけなきゃそう高くはならないと思いますけど。

そもそも戒名で「院号」とか「大居士」の付く方は、
そのお寺に本堂の修理費ウン千万円を寄付したとか、
五重塔の建設について総額〇億円を寄進した人に
お寺が故人にそうした感謝をこめてお贈りする戒名だったわけです。


ですから基本線を言えば、千万単位、億単位のご寄進のお金の代わりの
戒名だったのです。

それが太平洋戦争の時に、当時の仏教会が、戦死した人に対して
国の犠牲となられて亡くなったのであるから、戦死した人に
「院号」を付けるということになりました。
やがて太平洋戦争は終わりました。
当然のことながら戦争が終わっても死ぬ人は毎日出るわけです。

家族の中で、戦死した兄には院号がついていて
戦後自然死・病死だった他の家族には院号がつかない、ということに
なりました。
家族の気持ちとしてはみな同じようにしたい。(院号をつけて)
ということだって思ったわけです。

ですが、戦後のお寺としては、建物を修繕してくれたり、
堂塔を建立してくれたりしていない人においそれと
院号を付けるのはできない、という元の方針に
戻っていました。

じゃあ、ということで、お寺の言い分としては
億千万円分のご寄進とは言わないけれども、
百万円のご寄進で院号、大居士の戒名を
つけて差し上げましょう、ということになりました。

それで院号、大居士の戒名は百万円以上ということに
なったわけです。
よく戒名代が高い高いと言っている人は、こうした経緯を
全く知らないで、高い、と言っているのではないか、と
思います。謙介なんか院号なんかつけるから高いんじゃないか、
とか思うのですけれども。

うーん。だからよほどの有名人ならいざ知らず、
うちなんか一般庶民ですから、
そんなのつけないごく普通の戒名でいいんじゃない?
と思っていました。

まぁ冠婚葬祭諸式はそのおうち、そのおうちで考え方が
いろいろですから、一概には言えませんけれどもね。

少なくともうちは戒名は別に一般ランクで
良い、と思っていたので、お寺さんに希望も出さず
付けていただくままで、という判断にいたしました。

戒名ひとつでもいろいろな考えがありますもんね。

今日はここまでとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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