鄙の温泉に行く(3)
なんとか奥耶馬渓から、また豊後森に戻ってきました。
ですが、バスと列車の時刻接続が本当によくありません。
バスが1日5本。久大線の列車が1時間に1本。
この両方を接続させて移動をしようとすると
待ち時間が30分とか40分はいいほうで、
場合によっては1時間以上の待ち時間ということもあります。
そして、これは平日ダイヤなのです。
謙介の乗った、柿坂行のバスは平日のみの運行です。
つまり土日は運航休止です。
今度の日田行きは40分後ですから、待合室に座って
待ちました。しかしそれにしても寒い。改札口から
風が容赦なくびゅうびゅうと吹き込んできます。
文庫本を持ってきてはいたのですが、吹き付ける風の中で
本を読む気にもなれず、、さむーと思いながら駅の
椅子に座っておりました。
35分ほどそこに座って列車を待っていました。
JR九〇の田舎の駅での自動放送は放送時間がたいてい決まっています。
列車が到着する7分か7分前に1度放送があって、3分前に
もう一度放送がある、というようなことです。
2度目の3分前放送があったので、ホームに出ました。
暮れかかった雨の黄昏時、東の方向から、黄色い単行の
ディーゼルカーが見えました。
これでとりあえず日田まで行きます。
列車は、先日乗った島原鉄〇の列車と同じような
バスのような車両でした。
時間がもう午後5時台だったからでしょうか。来た時に同乗していたような
観光客はおらず、たいていは春休みだから学校の部活帰りでしょうか
そういう高校生と、買い出しに行ったのか、大きく膨らんだ
エコバッグを提げたおばちゃんたちが乗っている、
というものでした。
列車は山間の渓谷を縫いながら、日田へと走っていきます。
日田は、山間の街ですが、開けた盆地にあるので、日田に列車が
近づくと、突然平野に入った、という感じのところを列車が
進んでいきます。
そうして日田に到着しました。
日田で、夕方の6時になりましたので、途中下車して
夕食をいただきました。
日田の名物は、日田焼きそば。
この日田焼きそばは他の焼きそばと大きく違っていて、、
最初鉄板で、中華麺をこれでもか、というくらいに
こてで押し付けて麺を焼きます。
なので、麺が強く焼かれすぎて硬めになっている焼きそばです。
日田焼きそばと言えば、有名なお店があるのですが
その店はお休みだったので、検索をしてそこそこ評価の高い
別の店に行くことにしました。
有名なお店は店員さんも10人近くいて、専属の職人さんが
焼きあげているのですが、行った店はおじちゃんと
おばちゃんの老夫婦が二人で地元になじんだ店をしている、
という感じのところでした。
10分くらいしておばちゃんが運んできてくれた焼きそばは
麺がしっかり焼かれていて、麺がパリパリのところも
たくさんありました。おもしろい食感の焼きそばです。
多いなぁと最初は思ったのですが、おなかがすいていたことも
あって10分ほどで全部いただきました。
お店は地元の人に好かれているお店なんでしょう。
謙介が食べている間にも3人くらいの地元の人が
店にやってきて、お持ち帰りの焼きそばを注文していました。
焼きそばをいただいて、また駅に戻りました。
帰りの上り列車の発車時刻まであと15分ほどありましたが
列車はすでにホームに入線していました。
それに乗って帰りました。
奥耶馬渓温泉のお話はここまでです。
次回はうきはの温泉のお話です。
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