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24. 04. 04

長崎へ(その11)

鳴滝から電車に乗って、(電停は新中川町でしたけど)
次は大学病院前で電車を降りました。

Img_8090
電車を降りた時は雨は降っていませんでした。
少し南に戻って、2つ目の角を左折します。
そのまま東の山の裾まで歩いていきますと、、
神社の石段が見えてきます。
石段自体はどこにでもある神社の階段です。
その階段を登り切ったところに鳥居があるのですが、
その鳥居は、半分しかない姿で立っている鳥居です。
長崎の原爆の爆風で鳥居の片方が吹き飛ばされ、
片方で何とか立っている、片足鳥居です。

Img_8092_20240330202301
最初にこの片足鳥居を見たのは、幼稚園の頃だったかと
思います。家族旅行で長崎に来て、遠くからこの鳥居を
見たのでした。
大人になって、出張で長崎に来た時も、
やはりこの鳥居はバスの車窓から見るだけで、、、
近くまで寄って、見たことがなかったのです。
今回の長崎旅行のテーマは、そういう今まで
行けなかった場所を全部行ってみる、という
旅だったので、今回は是非、ということで
ここに来ました。原爆公園とか、原爆資料館は
前回(2022年)に来た時に来ていました。
(その前の1987年に来た時も寄った)

鳥居を近くで見ますと、柱の部分にぐるりと
この鳥居を建てるにあたって資金を寄進した人の
名前が彫られていましたが、、。
南側の彫られた名前は判読できたのですが、
北側の彫られた名前は判読できませんでした。
場所から行って、北から原爆の熱線が
鳥居に当たり、石の表面が溶けたのだと思います。

Img_8093_20240330202301

その鳥居の近くには、吹き飛んだ北側の石が
まとめて横に並べてありました。どの石も少し
黒ずんでいましたが、これも原爆の熱線によるものだ
という説明がありました。

Img_8096
原爆投下数か月後の写真で、見渡す限り廃墟の続く
浦上の町に、この片足鳥居だけがぽつん、と
モニュメントのように立っている写真を見たことが
ありました。
2,024年の長崎は建物がびっしりと立て込んでしまった
どこにでもある街の風景になってしまいました。

暫くその鳥居を見上げて、さまざまなことを憶ったりしました。
謙介が鳥居を見ていた間にも外国人の観光客の
方がこの鳥居で写真を撮って、また奥の神社のほうへと
歩いていきました。
あ、そうだ、ここまで来たのだからおまいりに行かなくては
と思って、山王神社のほうへと行きました。
お参りを済ませ、もう一度鳥居を見て、帰ることにしました。

 

今日はここまでといたします。

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