まんなかとはしっこへ(7)
砂防センターから次の湯の平展望台までは
少し元来た道を戻ります。そして途中から桜島の上の方に上がって
いく山道へと入っていくのです。
山道の両側は松林でした。
この松林だけ見ていれば、別にどこにでもある山道で
何の珍しさもありません。
最初に行ったビジターセンターに書かれていたのですが、
噴火があって、だいたい70年するとこうした
松の木のような針葉樹の種がとこからともなく飛んできて
次第に松の木が生えて来るんだそう。
そしてさらにまた一定期間が終わると松の木は枯れて
広葉樹が入ってきて、樹相が変化をする、ということでした。
松の木も、砂防センターの方の話によると
松くい虫の被害に遭ってきて松の木があちこちで
枯れ始めたりしている、ということでした。ひょっとしたら
広葉樹に代わるのが早くなるかもしれませんね、というような
話をしました。
バスはうねうねとした山道を上がって、湯の平展望所に
到着しました。 ここが人が入れる桜島の最高地点とか。
これ以上は有毒ガスや急な噴火ということもあるので
最近では立ち入りは禁止されているそうです。
(昭和40年代までは頂上付近に展望台があったそうですが
今はそんなところまではいけない、ということでした)
最初の計画では、ここで、いったんバスを降りて、次のバスが来るまで
30分待たないといけないか、と思っていたのですが、
乗ってきたバスがここで10分間の小休憩を入れる、
ということだったので、いったんバスは降りましたが、
写真撮影や展望をしたあと、再びこのバスに乗りました。
それで港まで、今度は下っていくのでした。
港に到着したのが、12時半でした。
お昼ご飯でも、、と思って、道の駅に行ったら
ものすごい人で、待っている人が15人ほどいたので
あきらめて、桟橋の横にあるカフェに行きました。
ここで、桜島カレーというのをいただきました。
雑穀ご飯の上に鰹節が載った変な スパイシーなカレーでした。
サツマイモのチップが
きっと噴煙を表現しているだろう、と
謙介は思いました。
この後、港周辺を少し歩いたりして、、うろうろと
見て回ったのち、13時50分のフェリーで
鹿児島港に戻ることにしました。
ちょうどその時に鹿児島港からやってきたフェリーが
桟橋に着いたところでした。
フェリーには1階と2階にそれぞれ車両甲板があるのですが
ちょっと驚いたのは、その2層の車両甲板、ぎっしりと車が
載っていたことです。満車状態でした。
そっかぁ、ふん、マラソンなんて見たくもないという人が結構いたのねぇ(笑)
フェリーの自動車の航送運賃だって、(車両のサイズにもよりますが)
2000円内外ですし、鹿児島港から15分と言う来やすさも
あって、混んでいたのでしょうか。
鹿児島港からの便はそういうことで混んでいたのですが
桜島港からの便は、、乗っている人は、10名前後でした。
この日は気候も良かったので、15分間の航海の間、外のオープンデッキで
流れゆく景色を見ながら過ごしました。
本当に15分と言う航海時間はちょうどいい感じで、、
飽きもせずに景色を見ながら錦江湾を渡って、、
ということができました。
学校を出て最初に勤務した離島航路でも
3月ころからこうして船室の外に出て
景色を眺めつつ過ごすということが多かったんですよね。
もっともあの頃は、船室内が喫煙可で、
爺さん連中がタバコをぷかぷかすいまくったために
船室が煙で充満していて耐え難いものだった、
ということもあったのですが、、、。
ちょっとその頃のことを思い出したりしました。
でもまぁあの当時の航海時間に比べたら15分なんて
アッという間のことでしたが、、。
船は14時過ぎに鹿児島港に到着しました。
さて。ここからは鹿児島市内の公共交通機関はほとんど停止して
いたので、歩いて天文館の方へと歩いていきました。
途中市役所の近くを通ったら、どうも市役所前が
マラソンのゴールらしくて、(加えて民放局が中継を
しているのでしょうか。ランナーがゴールを迎えるたびに
お疲れさまでしたーーというようなことを言っていました。
謙介は裏道をずっと通って、山形○の前まで出ました。
市役所からは西寄りにあるこの辺はもう市電が動いていました。
この山形○のいかにも老舗デパートという風格のある
建築が謙介は好きです。(こんな建物だからデパートは
前世紀の遺物、という批判はあるでしょうし、
こんな建物だから、デパートに来る客が年配客ばかりに
なるんだ、という批判もあるでしょうけれども、、)
山形○で、鹿児島名物のかるかんと馬のあれ(笑)の
お菓子を買って、ホテルに行きました。
今日はここまでといたします。
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