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23. 03. 14

まんなかとはしっこへ(6)

周回バスに乗ってまず行ったのはビジターセンターでした。
ここでは桜島について自然科学と歴史の観点からの
さまざまな展示がありました。

歴史上記録の残っている桜島の噴火と
その噴火の時に溶岩がどのように流れて、
桜島の地形をどう変えたのか、ということも
よくわかりました。
謙介、もともと桜島は、九州本土から離れた独立した
島だったのが溶岩の流失によって九州本土と
つながった、ということは知ってはいたのですが、、
それにしても、桜島のあちこちで噴火をしていて
そこから溶岩が流れ下るわけで、、
そういう住んでいる危険性もあるために、
桜島の居住人口は、平成の初めごろは4000人くらい
いたのが、今では2000人台になっている、
という話も聞きました。
周回バスは30分おきに来ます。
(ただしバスの路線にはAコース、Bコースが
あって、途中違うところがあるのですが
最初のこの辺は同じ)
ちょうど見学をして30分経った頃にバス停に行きました。
周回バスに乗って、今度は桜島国際砂防センターという
ところに行きました。 ビジターセンターでは主に噴火を
いう点についての説明なのですが、
砂防センターでは文字通り、雨が降った時の水の土砂の流れを
中心に据えた施設だったわけです。

Img_5019

たぶんそうだろうなぁとは思ったのですが
桜島観光をしに来る人で、あまりこういうものに関心を
持つ人はいないんだろうと思います。
謙介がビジターセンターで乗ったバス、座席は全部埋まるほどの
人数が乗っていましたが、砂防センターで降りたのは謙介だけ
でしたし、、砂防センターに入っても見学者は誰一人いなくて、、
多分このセンターに訪れる人はごく少数なんだと思います。
管理人のおじさん、謙介が入ってきたら、ずーーっと
一緒に見学コースをまわって、ここではこういうことが分かります、とか
この写真のここを見なければいけませんとか、注意点とか
課題点について逐一説明をしてくれました。
砂防センターに来るバスは1時間に1本でしたが、、
謙介が砂防センターに居たのは50分くらいでしたが、
その間、謙介以外に誰も見学者はなかった、ということでした。
個人レクチャーをいただいたので(しかも無料です)
本当に桜島の災害についてよくわかりました。

桜島の一定高度から上は、植物が生えていません。
おまけにそういうところは火山灰が積もっています。
雨が降るとその灰は一気に下流に流れ下るわけです。
そしてたちが悪いのはその途中にある岩も一緒に
押し流して下流へと流れ下ります。
おまけに鹿児島は瀬戸内海とは違って、しょっちゅう
豪雨が降ります。豪雨が降るたびにその現象が起こる
ということです。火山の噴火も怖いですが、
土石流は雨が降る度、高頻度です。
この被害も怖いなぁ、と思いました。
桜島にはこうした土石流を流すための川が
何筋もあるそうです。(筋の数を教えてくださったけど
忘れてしまいました)そして、雨が上がったら即、
ショベルカーとダンプカーでその流れ下ってきた灰だの岩だのを
片付けておかないといけない、ということでした。

いつ、次の土石流が流れ下ってくるか分かりませんから、
ということでした。
見学を終えて、その水路というのか川の一つに出てみたのですが
係の人がお話してくださったとおり、水路はショベルカーと
ダンプカーによってきれいに整備されていたのでした。

Img_5021

何せ火山なんてない場所で生まれ育ったもので
火山の噴火とそれに対する人類の知恵について説明を
受けながら、いちいち感心するようなことでした。

砂防センターに来た時、次のバスまで1時間かぁ、、
長いなぁ、と思っていたのですが、
係の方の集中御講義のおかげで1時間というのが
あっという間でした。

ここから一番標高の高い展望台である
湯の平展望台へと行きました。
今日はここまでといたします。
 

 

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