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22. 06. 01

夕方に思い出したこと

最近は6時過ぎに家に帰る。(会議がある日は
夜の8時過ぎになったりすることもあるけど)
今日も帰ったのがそのくらいの時間だった。

あ、そうだシチューが食べたい、ということで
シチューをこしらえた。
すじ肉と人参を軽く炒めて、圧力なべに移し
水を加えて30分ほど加圧。
圧が下がって蓋があけられる状態になったら
今度はじゃがいもと玉ねぎを投入して
5分ほど加圧。圧が下がったら、ルゥを入れて
程よいとろみになったら出来上がり、
というようなことで、
小一時間ほどでできたのでした。

Img_2951

(冷ましているところ。この後
冷蔵庫に入れておいて食べる量だけ電子レンジに
かけていただくという寸法)

玉ねぎを切ったり、芋の皮を剥いたりしていたら、
ラジオで、ユーミンの「あの日にかえりたい」が
かかった。
大学1回生のころにも、家でこうやってシチューを
作っていたなぁということを不意に思い出した。
あの時は京都でシチューを作っていて
今は九州で作っている、、、
進歩はあったんだか、そんなものないんだか(笑)
きっと後者だけど。

大学の時のことを思い出したら、不意に
大学の時の友達のことを思い出した。
ヤツは、時々こうして思い出の中に出てくる。
不意に声が耳の底で聞こえたかと思ったら、
2,3の記憶の場面を思い出させて、、
またスゥッと消えていってしまう。
ヤツがなくなってもう29年。
19の時に発症したヤツの病気。
血液の血小板の異常。そのことに対する服薬から
はじまったのだけど、その薬の副作用で身体じゅうに
異常が出てきて、、ひとつ症状を抑えたら
また別の症状が出てきて、、またそれが
抑えられたら、今度はまた別の、、
というふうになりながら、彼の身体は次第に弱っていった。
最後は森之宮の国立病院でガラス越しの会話をした。
顔色は相当に悪かったけど、俺たちは今まで通り
普通に本の話をして、「また来るわ」と言って
別れた。 

ちょうどそれが今頃のことだった
その年の暮れ、仕事から帰ったら留守番電話が
入っていて、、再生したら彼の妹さんで
「兄が亡くなりました」と。

時々そんな彼の人生を思って、自分の人生を
考える。そして、情けないなぁと悲しくなる。
全然ヤツに自信を持って生きられている、
なんて言えなくて。

そんなことで落ち込むことがあって、、、
本当なら「亡くなった友達の分まで、自分は正しくまじめに
生きなければ」とか思うところなんだろうけど、、。
全然そんな胸の張れる人生じゃないし、、
本当に情けない、ったらありゃしない。

彼が生きていて、俺の人生を見たらなんというだろうか。
ええ加減にしとけよ、なのか。
ふん、まぁ、オマエだったら、その程度だよ、なのか。

まぁいずれにしても生きていくしかないし、、
生きる、ということは影の汚い部分も背負って
いかないといけない、という気もするし。

曇り一点のない人生というのもなぁ、、
そんなの自分には無理だしなぁ、、
とか思ってたら、、
「チッ、、、ほんまになぁ、、しゃあないやっちゃなあ」

という声が聞こえた気がした。

 

 

(今日聴いた音楽 「いのちの歌」

歌:竹野屋のまりやさん)

 

 

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