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21. 08. 30

「う〇こ」じゃないやつ(その3)

エレベータと動く歩道であがりますと
博物館が見えてきました。
心なしか、建物もう〇この形状に見え、、

Img_1492

(謙介、いい加減 う〇こ う〇こと連呼するのは
止めなさいと御叱りを受けそうですね。)
いやいえ、う〇こなんていうようなことはありません。
近寄ってみたら、かっこいい建物でえす。

Img_1496
と取ってつけたような言い訳を書いておきませう。

入り口でアルコール消毒、検温をします。
36度2分でした。
関所の入館ご許可をいただけたので、
次はチケット売り場にいきます。

Img_1494
それでチケットを買って、会場に行ったのでしたが
もう入り口で驚愕でござんした。
すごい人なんです。

密どころの騒ぎじゃなくて、
おしあいへしあい状態。
こんなんええんか、と思わず思いましたもん。

でもまぁ、展示品は、そりゃ人だってくるわ、
というような逸品ぞろいで、、、
国宝・重文目白押しでした。
最初は、天皇の代替わりの時に
九州の各地から贈られた品々の展示がありました。
長崎からべっこう細工のアルバムとか
鹿児島から薩摩焼の壺とか
沖縄から琉球漆器の硯箱とか、、
でした。
次に帝室技芸員の方々の作品群がありました。
上村松園とか横山大観とか竹内栖鳳とか富岡鉄斎とか
まぁ名だたる人の秀作です。
それから、宮内庁の所蔵の文化財、
ということで、、
聖徳太子と二皇子の画像とか
若冲とかある中に、粘葉本
和漢朗詠集も来ていたわけです。

それがね、すごく良かったのが、
歌集の本なんて、普通の人は殆ど興味がないんだと思います。


謙介的には素晴らしい作品ですが、
世の中の大半の人はまぁ、そんなものか程度の物だったのでしょう。
それが証拠に、和漢朗詠集の展示のところ、人がほとんどいなかったし、
たまに来る人が居ても、殆どの人は作品そのものを見ないで
解説だけ読んでおしまい、という人ばかりでした。

でもまぁそのおかげで謙介は15分くらいその作品を
見ることができたのでした。
しかもです。
たまたま開いてくれていたページというのが
謙介が最初にかな書道を習った時に
先生から指示されて書いたそのページだったのですよ。

文字通り謙介の原点の原典がそこにありまして、、
見た時に、思わずこみあげてくるものがありました。
謙介の習ったお手本は、モノクロのものだったのですが
目の前のものは当然本物ですから、、、
料紙の色、墨の濃淡、潤渇、よくわかりました。
なーるほどねぇ、、


と思いながら、ずーっと作品を見ることができました。
この展覧会のチケット、決してお安いものでは
なかったのですが、和漢朗詠集をひとしきり見ることができて
ついでに感動まで与えてくれて、、、
本当に満足を得た展覧会であったなぁ、と
思ったのでした。


梅が枝餅は食べられんかったけど(まだ言ってる)
自分の原点を再確認出来て、、
本当に心充たされた気持ちで、博物館を後にしました。

で、結局博物館には2時間半ほどいました。

そのうちの15分をずーっと和漢朗詠集の前にいた、、。

帰りはさすがに土曜の夕方でしたから、、、
電車の便もまぁ頻繁にありまして、、
と言っても、やはり電車相互の接続が悪くて
あっちで15分、こっちで10分と待って、、
夕方にアパートに帰ってきたのでした。

 

 

 

 

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