読書のペース
前の職場では、本があまり読めなかったんです。
一つは読みたいと、という気が起こらなかった、
ということもありますし、気分的に読書、
ということにはならなかったんですよね。
高校生の時、ほどではないんですけどね。
高校生の時は、4冊くらい同時進行で読んで
いたんですけどね。
まず、家で読む本。 それから交通事故で
頭の骨にヒビが入ったので、1年の時は自転車通学
だったのですが、1年の後期から3年の1学期まで
バス通学にしていた時期があって、、
その時は、行き帰りのバスの中で読む本がそれぞれ1冊
すつありました。それから学校で読む本があって、、
同時進行で4冊読んでいたのですが、、
あの時はこんがらがったりしませんでしたねぇ、、。
それが去年の秋ごろから、ちょうど九州に引っ越すのが
決まったあたりから、とんでもなく本を読む量が
増えてきました。
高校生の時は、落窪物語とか堤中納言物語とか
もちろん源氏とかつれづれとか古典も読みましたし、
高橋和巳に田辺聖子(なんじゃこれは、というような
ことでした)とか読んでいました。
なので、作家の振れ幅は大きいと言えば大きいのですが
それでも、小説中心、というあたりはぶれていなかったようです。
で、おっさんになったら、もう読む本がめちゃくちゃで、、
『鬼才 五社英雄の生涯』『沖縄と私』
『汚名 第26代沖縄県知事 泉守紀』
『「意識高い系」の研究』
『森有正全集』に『森有正先生のこと』
森有正せんせいは、本当に久しぶりに読んでいます。
森有正先生のこと、という本は、某装丁家の先生が
書いた本ですが、その先生、どうも、森先生の
愛人だった、というような話がありました。
謙介の最初の仕事場に、時々来ていた西村〇さんと
いう作家の方がおいででした。その人が薦めて
くださって、謙介小説を書くようになったのでしたが、
その西村さんの原作を映画にしたのが、五社さんだったの
です。五社さんの映画と言えば、
例のなめたらいかんぜよ、の『鬼龍院花子の生涯』とか
同じ宮尾登美子作品の『陽暉楼』とかが有名ですかね。
もう男と女の欲望とか本能の果てみたいな映画
ですけど、、。この本を読んで、どうして
五社さんが西村さんの小説を映画化したかったのか
よーくわかりました。
『沖縄と私』は中野好〇さんのエッセイです。
この一番最後の部分に、中野さんの学校時代の
野球部の先輩であった、島田叡さんのことが出てきます。
島田さんはご存じのように、27代の沖縄県知事
だった人で、米軍の総攻撃開始直前の沖縄県知事
なって、沖縄県の行政を担いました。米軍の空襲に
遭いながらも那覇から首里、首里から南部へと移り、
最期は摩文仁のあたりで消息を絶ってしまったのでした。
(今も最期はわからないまま)
その島田さんの思い出、人となりが、部活の後輩であった
中野さんの文章で書かれています。
それが、この本を読むまで全然知らなかったのですが
中野さん、謙介が今年の3月まで住んでいた家の
すぐそばのご出身だった、ということです。
今年の3月まで住んでいたところは非常に不思議なところで
県の生涯学習センターというところに行ったら
県出身者で、文学だのスポーツだの、それぞれのジャンルで
活躍した人の記録がある資料室があるんですけど、、文学でも
正岡子〇だの石田波〇だの〇東碧梧桐だのは出てくるんです。
でも、大江健三〇とか、この中野好〇は記録がないことに
なっているんです。不思議ですわぁ。ふふふ。(嘲笑)
しかし、最近読んだ本、ものの見事に文学がないですねぇ、、。
これが10代とおっさんの違い、なんでしょうかね。
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