九州のお菓子いくつか
近所にちょっと大きめのスーパーがあるのですが
そこに行くと、結構九州のあちこちのお菓子を
売っています。
あちこちのお菓子と言っても、「ひよ〇」とか
「なんとかとおりもん」とかいうような
観光客用のお菓子ではなくて、
地元の人が普通に日常的に食べるお菓子です。
そういうの食べてみたので、ご報告します。
まずは、地元のお菓子で、「素人残〇」という
ちょっと変わった名前のお菓子です。
このお菓子屋さん、太平洋戦争前からあるお菓子屋さんで
この「素人残〇」だけしか作っていません。
このお菓子だけでずーっとやってきたお店だそうです。
どうして素人なのか、と言えば、
素人、というより「初心」と言ったほうがいいかもしれませんね。
お菓子を作り始めた最初の気持ちを忘れずに、ずっと
作っていかなければならない、という自戒を込めた
名前なんだそうです。
おばあさんがひとつひとつ手作りで作っているお菓子で
タイミングが悪ければ、売り切れになることが
多いお菓子です。地元の人は、「何時に取りにいきますけん、
3袋ば置いといてください」とか言って電話予約して
いくのだそう。
お饅頭なんですが、一口で食べられるコロンとした
愛らしい形のお饅頭でした。
で、次は北九州の「くろがね羊羹」です。
くろがねったって、別に鉄粉が入っているわけでも
黒くて鉄みたいだからでもありません。
この羊羹がそもそもできたのが、
八幡製〇で働いている人が、仕事中に、ぱっと齧って
栄養補給をするためにできた羊羹なんだそう。
なので、この羊羹、作業服の胸のポケットに入れられる
ように、2センチ角の今でいう「スティックタイプ」の
羊羹です。でね、味はどうかと思って食べたら
それがとてもおいしい! さすがに長年、食べられてきた
羊羹です。間違いのない味で、伝統のすごさを
改めて感じ入ったようなことでした。
次は、熊本の「いきなりだんご」
だんごといいながら串にささってはいませんけれども
丸くてコロンとしたものもだんごと言いますから
これもまぁそうですね。
中には、サツマイモが入っていてその周囲にあんこが
まぶしてあります。それを小麦粉を練って作った皮に
包んで蒸したものです。
で、その次は、鹿児島の「じゃんぼ餅」
じゃんぼ、たって、大きい、というじゃんぼではなくてですね。
つまようじが2本挿してあるでしょ。
これが、「りゃん棒」って言ってたらしいのですが
日本語って、「りゃん」が、言いやすいように変化をして
「じゃん棒」になったのです。
味はみたらしだんごでした。 みたらしだんごは串に挿して
あるけど、2本刺しになったらこれになる、という感じです。
これらのお菓子は
地元の人が長年食べてきて、
今に残ったものばかりなので、
どれもおいしいものばかりでした。
また機会があれば、第二弾の紹介もしたいと
思います。
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