至急必要だったんだってば(その1)
4月からの仕事に必要な資料とその写真が欲しかったのです。
確かにグーグルの画像とかで検索したら
その画像っていくつかヒットはするのですが、、
他人様の写真を勝手に使うのは著作権法違反ですし、、
そういうことはやりたくないですし、、、
でもこの時期なぁ、、うろうろするのはなぁ、、
とぐるぐると思考停止になること、何十回と繰り返した結果、
ええい! ということで、行ってきました。
何処へ。見たらわかります。
高速バスでOCATへ行きました。
難波から近鉄の奈良線の快速急行で新大宮へ
新大宮で降りて、北に行きます。
国道24号線と平城京の一条通の交差点に出ます。
ここに奈良市立の高校があるのですが、
この高校の傍らに芸亭の推定地という碑が建っています。
ここかつて石上宅嗣(いそのかみ やかつぐ)の邸があって
宅嗣さんの蔵書だった本を、一般に公開して見せた、
ということが行われました。その建物の名前が「芸亭」
というものでした。
このことは続日本紀(しょくにほんぎ)
に出てくる記録なんですけどね。
この「芸亭」というのを「うんてい」と読む読み方なんですが。
「芸」を「うん」と読みます。
実は、この「うん」と読む読み方がこの「芸」という字の
正式の読み方なんです。
と、言うと、「芸」は「げい」だろ? と言う人が
ほとんどなんですが、実は正式にはこの字は「うん」の
読みが正しいのです。
理由はこうです。
第二次世界大戦後、筆順の多かった感じの新字体の漢字を
造りました。例えば「醫」を「医」とか、「樂」を「楽」とか。
その中で「藝」の字の字体を「芸」にしちゃったんですね。
ところが、実はすでに「うん」と読む「芸」の字があったわけです。
新字体を作った人がこの「芸」のあることを知らなかったんです。
そのために「芸」が「げい」になっちゃったんです。
後から書道界の字に詳しい人たちが、「芸」は「うん」という
読みの字がありまっせ、と言ったんですけど、
もうねぇ、「芸」げいで登録して、公布した後だったので、
失敗作は今もずーっと続いている、という状態なんですわ。
で、「芸亭」の取材をして、今度は一条通を東に行きます。
ずいぶんと歩きますと道の左側、(北側)に御陵が見えてきます。
これがまぁ、聖武天皇と皇后の御陵なわけです。
こっちが聖武さんの御陵
でもってこっちが光明子の御陵
更に東に行きます。道がだんだん狭くなっては来ますが
古い家々が並んでいて、いかにも古い街のたたずまいが
あって、趣がある感じがします。
謙介ね、10代の頃なんて、こういう古い家って
全然興味がなかったんですけどねぇ、、。
どうしたもんでしょうね。今はこういう町家とか
古民家に惹かれてしまいます。
で、普通の家々が並んでいるのですが、突き当りに
突然古代が顔を出します。
さっきの聖武天皇陵だってそうですよね。
ごく普通の民家の中にそういうものがあって、、
そういうところが今の奈良らしいです。
長くなりました。佐保路の一番東まで来た
ところで、いったん区切りとします。
以下次回。
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