いやしけよごと
昨日から今朝がたにかけて、中国地方では
大雪になったとのこと。そして31日から
元日にかけて、積雪量は増える、との予報です。
さっき鳥取県東部の積雪を見たら
43センチ(31日午後2時)とのことでした。
予報ではもっと積もります、ということです。
もうずいぶんと以前のことになりますが、
冬にお隣の島根県の湯抱温泉に行ったことが
ありました。山陰線の大田市からバスで
山の中に入っていったところです。
行くときは、うっすらと道路に雪が、そうですね
3センチくらい積もっていた、ということだったの
です。バスも普通に走っていました。
旅館に着いて、お風呂に入って
あれよあれよという間に、雪がどんどん
積もってきました。2時間ぐらいの間に
数10センチ積もってきて、、。
次の日は、お昼ぐらいのバスで温泉を
出ることにしていたのです。
あくる朝、起きてみたら、、、
もう一面の降雪で、、。
昨日、来た時は、まだ地面が見えていましたし、、
謙介、そういうことでスニーカーで、来ていたのです。
それが、、その時ですでに20センチは積もっていたかと
思います。
朝ごはんになりました。
旅館の人が、この降り方だったら、おそらく
昼のバスは運休になると思う。
いますぐ、タクシーで大田市まで行ったほうが
いいよ、というアドバイスをしてくれました。
その日、同宿だった人がもう一人いて、、
その人と取り急ぎ荷物をまとめて、温泉を降りて
大田市に行きました。
大田市は、温泉のあたりほど雪は積もっては
いませんでした。(まだ地面が見える程度。
うっすらと言う感じ)
雪国で生活したことがなかったので、
雪の積もり方については、全然知らなかったので
のほほんとしていましたが、、あの時、
本当に雪の積もり方の速いのを経験して
知ったのでした。
759年のこと。
因幡の国司だった家持さん、年末の晩から年始の朝にかけて
宴会をしていました。宴会の途中、外の景色を見るようなことが
あったのでしょう。山のある平野の端までは
一面の降雪だったのでしょう。
本当に寂しい新しい年のはじまりです。
ろくでもないことばかり起きた前の年が
改まり、新しい年になった。
せめて今年は、今こうして降っている雪が
積もっているように、良いことが重なって
いって欲しい。
こうしてこの歌を解釈してみますと、
何とまぁ、2020年のいまと酷似しているのでしょうか。
家持さんが、1261年前に鳥取の国庁で思った気持ちを
考えながら、今年最後の更新としたいと思います。
今年1年もこのサイトにお越しくださって
お読みくださったこと、本当にありがとうございました。
来年は「吉事」がいろいろと重なってくれる、でしょうか。
良いことも、望まないことも、必ずいつか終わりが来ます。
それを信じつつ、またひとつ歩みを進めてまいりましょう。
それでは良いお年をお迎えください。
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