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20. 10. 31

時代考証は難しい

オフクロは今施設に入っているのですが、
歯のかみ合わせのことで、日赤で手術を
することになりました。
高齢になればなるほど、口腔衛生は大切です。

 

何年か前、口腔ケアの本を読みました。
口の中のいろいろな問題が嚥下に関係してきたり
それがもとで口からごはんを食べられなくなったり
口から食べられない→体力の低下→衰弱
ということにもなりますから
単に口の中の問題と言って済ましてしまうわけにも
いきません。

そういうことで、歯科医の勧めもあって
日赤で手術をすることにしました。
とはいえ、目下新型コロナウイルスの感染防止の
さなかの病院です。
手術にあたっては、通常でもいろいろと
注意事項を説明されるのですが、今回は
それに加えて、新型コロナウイルス感染防止についての
注意書きというのがあって、、
その説明だけでうんざり

懇切丁寧な説明がありました。
手術の間は、病室で待機ということだったのですが、
たまたまNH〇の連ドラのエールを見ました。
前作までは土曜にも放送があったのでしたが
今回からは平日のみの放送になったので
一回も見たことがありませんでした。
たまたま見たのでした。


主人公の友達で男性歌手がいました。
そのひとは戦時中に戦時歌謡を歌っていて
戦後はそのために戦争を煽った、という批判をされて
しまうことになりました。
その人のお父さんもその批判にさらされて、結果
亡くなってしまい、家屋敷もだまし取られて、
すっかり落剝してしまった、という身の上だった
のでした。その失意の友人に、主人公が委嘱されて
作った高校野球の歌を歌わせる、というお話でした。
最初は、失意の生活の中ですっかりやる気を
無くしていたその人も、主人公が甲子園球場に
連れて行き、そこに立たせたところ、
圧巻の歌を披露する、というものでした。
本当にその歌はすばらしかった!
たましいのこもった歌、という気がしました。

後で調べたら実際は「イヨマンテ」を歌ってた人だったのですね。

一つ残念だったのは、その前に
主人公がその歌手の友達にボールを
投げるシーンがありました。
そのボールにはその歌の題名が
書かれていたのでしたが、
漢字が今の書体でねぇ、、。
「栄冠は、、」と書いてあったのですよ。

Shinjitai

「栄冠」の表記になったのは、この歌の作られた翌年の
1949年からなので、この時は「榮冠」という旧字体の
漢字しかなかったはずです。

で、おそらく新字体が出てもしばらくは旧字体の時期が続いたはずです。

ごめんね。細かくて。

謙介の大学の時の恩師と同級生がそれぞれ
NH〇大阪局制作の朝ドラの時代考証を担当していましたが
放送期間中はほんま胃が痛いわ、ということを
しょっちゅう言っていました。

おまえみたいに重箱の隅をつつくような奴が
いてるからやないか、ということですね。
だうもすみません。

だってぇ、ボールに書かれたその曲の
タイトルが大写しになって、すごく気になったんだよぅ。

でも、あのドラマのあの歌は本当に良かった。

改めて「音楽の力」というものを実感した思いの歌でした。

 

 

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