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20. 04. 28

借金をして思ったこといろいろ(その3)

本当はね、こんな時期に、あちこち動きまわるなんてこと
したくなかったのですよ。だけど、住宅ローンは
一括返済しないで放置していたら、また来月の支払日に
引かれていってしまいます。

銀行に行って手続きをしたときに銀行の人に
なるべく早いうちに法務局に行ってくださいね、
と言われたこともあって、謙介、行ったわけです。

で、その後も行かないといけないところが
あったのでした。
それは市役所です。
うちの家の前の道路について、オヤジから
早いうちに調べておいてほしい、ということを
言われていました。

昨年、うちの家の前の道にある排水溝に
うちの浄化槽できれいにした水を流す、
という工事をしました。
その時にこの道路は一体どこの所有なのか、
と調べたのです。
市役所の支所に行って、市道かどうか確かめましたが
市のものではない、と言われました。

本庁により詳細な資料がある、ということを聞いたので、
この日の10時に、市役所の8階の
道路管理課に行く約束になっていたのでした。

で、市役所に行って、8階に行きました。
8階に行ってびっくりしました。
全員自分の席と思われるところに座って
仕事をしていたからです。
これってあなた、三密じゃないのですか?
とか思ったのですが、、
カウンターに行って、透明ビニールのカーテン越しに
会話をします。

で、係の人に調べてもらったのですが
やはりこの道は市のものではないです、ということでした。
それなら、3階に財産経営課、というのが
あるので、そこできいてほしい、ということでした。
出た、役所得意のたらいまわし、、と思いました。

仕方がないので、3階に行きましたとも。
ぶつぶつ。まったく人を何だと思っているのか、、
とか文句を言いながら。
で、財産管理課に行ったら、若いおにいさんが二人
出てきて対応してくれました。片っ方は、薄緑の
作業着を着ている人。片方は普通のスーツ。
で、スーツにいさんが年上、という感じです。
うちの家の番地を言って、改めてこの場所は
どこの所有なのか、ということを聞きました。

 

スーツにいさん、「ちょっとお時間がかかるかも
しれませんが」「構いません」というやり取りがありまして、、
20分くらい一人でパソコンを操作していたかと
思います。


で、20分経った頃に、ようやっとディスプレイを
こちらの方に向けて説明をしてくれました。
「ここが、謙介さんの家ですね。で、この前の
道ですね」と言ったところは薄緑色に塗られて
いました。
「赤が市の所有です」
「この薄緑色の土地はどういう意味の土地ですか?」
「所有者不明の土地です」
「誰のものかはわからない、ということですか?」
「そうです」
「これが、その場所の古い地図です」とおにいさん
ディスプレイに古い図面を映し出しました。
「この場所を分けて土地を売って、そこを買った、
ということですね」
「そうですそうです」
「元の持ち主は、、〇〇さんですかね?」
「そうです」
「この〇〇さんが土地をどのように分筆したのかが
分かったら、必然的に土地の所有も分かってくるとは
思うんですけどね、、、。こちらではここまでしか
分かりません。もしかしたら、5階の土地改良課
地籍調査室、というところに行ったらわかるかも
しれません」
「え? ち、ちせき? 」
「地籍調査室です。5階です」
ということで、謙介さん、今度は5階に上がります。
5階に行って、部屋の表示を見ながら行きます。


地籍調査室、ありました。部屋に入ったら
カウンターなんてなくて、ビニールのカーテンの向こうには
人がわんさか沸いたように密集で仕事をしていました。
今時ええんか?

来訪者が多い課は、受付のカウンターも
あったりするのですが、、
この課はカウンターがそもそもありませんでした。
部屋の片隅に4人くらいが話のできる
テーブルがあるだけ。
地籍調査室なんか、おそらくよほどの専門の人しか
来ない、ということなのでしょう。
そのテーブルの真ん中にビニールの境があって、、
こちらと向こうで話をするのです。

板門店みたい。(笑)

で、事情を説明しました。
ここでは、さっきの財産管理課で出力したのとは
別の古い図面が出てきました。
ここでも30分くらいいろいろと調べてもらったのですが、、
結局わからず、でした。
で、最後に地籍調査室の担当のおぢさんったら
謙介にこう言ったのです。
「法務局に行って、土地の登記の謄本をとったら
誰から、分筆されて、どうなったか、ということが
全部わかりますよ」
ということでした。

そのお言葉に脱力してしまったのでした。

こういうのを「振り出しに戻る」というのでしょうかねぇ。
謙介、時計を見たら、12時前でした。
この日は、午後2時から歯医者の予約を入れて
いました。その前に、郵便局に行って
オフクロの口座から支払いをしないといけなかったですし、、
施設にも行って、市から来ていた介護保険証を渡してこないと
いけませんでした。
とりあえず、今日は、「家の向かいの道路は
誰のものかわからない。しかし、現実として道は存在していて
町内の人は普通に使っている、ということが明確になった」
というところまで、でした。

まぁねぇ。物を調べる、ってなんて、だいたいがこんなものです。
簡単にわかる、なんていうことはありません。
でも、次には、切り口を変えて
もう一度見てみたら、あら、と驚くくらい簡単にわかる
こともあります。それでうまくいかなかったら、また方向を変えて。


今回は振出しに戻れ、ということですし、この時期
あまりうろうろするのは決して推奨されるべき事柄では
ありません故、ここで措くことにしたのでした。

ということで、今回のお話はおしまいです。

最後までお読みくださってありがとうございました。

 

 

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