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20. 02. 19

あした

本来であれば、「ばりへ その2」を書くところ
なのですが、、変えて書かせていただきます。

人間って、ついつい日常に慣れてしまうと
その状態がいつまでも続くものだ、と
思ってしまうところがありますよね。

昨年、ここでも何度も書きましたが
うちのオヤジがベッドから落ちて大腿骨を骨折する
ということがありました。

本人としては、オフクロの面倒を見ながら
最後まで自宅で暮らす、
ということを思っていたようです。

ですが、最初の整形外科の先生の見立ては
骨折手術後は、一段階歩行能力が落ちるでしょう
ということでした。良くて杖を突いての歩行か
歩行器の使用が必要となりますね、
ということでした。

手術をしてリハビリを行ったのですが
結局、その先生の言葉通りに
杖か歩行器使用での歩行、ということになりました。

ですが本人はなかなかその新しい事態を
受け入れることができず、「自分は何でも
自分でできる」と言い張ってききませんでした。

ずーっと今まで通りでやってきたのだから、
これからもそれが続く、
というようにはいかない、
そういうことがあるなぁ、と
改めて思わされたことでした。

もうひとつ。
去年の暮れに大家さんのところに
家賃を持って行った時のことです。
あのね、と、大家さんから話を切り出されました。
あのアパートを老朽化したので壊したい
ということでした。

昨年の春に外装の工事をしていたので
これはもう少し大丈夫、と、勝手に
思っていたのですが、、
8月をめどに引っ越しをしなければ
ならなくなりました。

これも、
「それが続く」とはいかなかった、
ということでした。

さらにもうひとつ。
2月9日の新聞を見て。
朝の6時過ぎに、友達が道を歩いていたのだそうです。
そこにスピードを出して走行していた
車が衝突して、友達は跳ね飛ばされました。
頭を強く打っていたとかで、病院に搬送されたのですが
1時間後に死亡した、と、記事にありました。

新聞の記事、年齢、住所、が書いてあったので、
間違いはないと思います。

ネットを見てみると、友達の書いていた
ブログ、フェイスブック、そのままに
ありました。
最後の更新は2月2日。


突然の終わりです。
「あした」はもう来ません。

それが続く、ということはないのだ。
改めて今、
謙介はそのことを強く感じているのです。


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Comments

(Twitterより)
澤優磨(さわゆぅー)@大阪S...⋯@ssawayu
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新しい挑戦をするのに年齢は関係無い。
ただ、歳を取れば取るほど、挑戦へのハードルは高まる。
だから、行動を始めるなら常に今が最適なのだ。
一日でも若い今を全力で生きられない人に明日は無い。
完璧な状態が整えられるタイミングなんてこれまで無かったように、この先も一生来ないものなんだ。
----------

上のような投稿があり、そうだなと思っていたところです。
あれをしておけば良かった、こうしたかったというような後悔をしないよう、明日をよりよく生きていこうと思っています。
足踏みする時間は本当に勿体ない。
助走ならOKですが、地団駄踏むのは身にならないです。

日々の変化や時として外因性の大きな変化にどう対応していくか、そういう柔軟性を失わないようにしてきたいです。
謙介さんのご指導・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

Posted by: 正憲 | 20. 02. 19 PM 11:55

---正憲さん
 毎日、同じことをルーティンでやっていたら、確かに身体も行動を覚えますし、
無理なく、無駄なく、やれてしまう、という
ところがあります。それと、片方で、正直、
あれこれと変えてしまうと、コンディションの調整がくるってしまう、ということも
出てくるので、、でも、何年かに一度とか
行き詰ったら、というタイミングで
今までのことを一掃して、やってみる
というのもいいのかもしれません。
数年前から、自分の中で制度疲労を
起こしていた部分もありましたし、
このタイミングで、変える、ということに
なったのかなぁ、とも思います。
(でも、その一面、やっぱりめんどくさー
と思っている自分もいるんですが。笑)
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

Posted by: 謙介 | 20. 02. 20 AM 7:25

 突然のお別れで,お友達のご家族はさぞ気落ちなさってるでしょうね・・・
 本当に,人の命というものははかないもので。幾ら健康に150まで生きるつもり(!)でいても,事故や事件もあることだし。
 普段,自転車で移動をしてますが,たまに車からヒヤッとさせられることがあり,悟りすましたようなことを言ってても,やっぱり「このやろー!」「あーなにもなくてよかった」となるのが,人間の面白いところだなあ,と。

 何はともあれ,常なるものはない,ということを,どこか心の片隅にでも置いて生きないといけないのですねえ。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 20. 02. 20 PM 11:47

---Ikuno Hiroshiさん
 自分もねぇ、、徒然草とか方丈記を読んで、無常ということについて、「時間は
止まらない」「人生は有限」ということに
ついて、ずいぶん考えていたつもりだったのですが、、やっぱり時々、そういうことを
思い出しては、だから、よく考えて生きな
さい、ということかもしれない、と
改めて思いました。ついつい現実とか、
先が確実に来るものとして、ずいぶん
先のことなのに、予定なんか組んで
しまうんですが、、。

Posted by: 謙介 | 20. 02. 21 PM 12:02

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