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19. 12. 31

万感の思いをこめて

2019年は、これをお読みのみなさまにとって
どんな年だったでしょうか。


謙介は、今年、本当にいろいろなことがあったなぁ、
と思い返しています。

やはり実家のオヤジがベッドから落ちて
大腿骨を骨折したことでしょうか。
整形外科で手術をして、その後、リハビリテーション病院に
転院をしてもらって、リハビリに取り組んでもらいました。
もう少しで退院、というところで、転倒してしまい、
結局、歩行器での歩行、ことになりました。
ですが、オヤジは自分の歩行だけで
精一杯、ということで、とてもではないですが
オフクロの世話、ということはできそうにないので
リハビリテーション病院退院のタイミングで
施設に入ってもらいました。

本人はそれが不服で、今も帰宅願望があるのですが
段差だらけの古い日本家屋で85歳と92歳の
老人が、ホームヘルパーやさまざまなサービスを
一切拒否して、自活生活が送れる、とは
無理と判断しました。
介護の本を読むと、決してお年寄りの言うことを
否定してはいけません、とありますが
そんなものは無理です。
帰りたい。はいはいオッケーーです、とか
言って帰らせていたら、そんなもの、
数日のうちに共倒れになってしまうのは必至です。

そもそもが今回の骨折だって、契約の時に
いやだいやだと否定されていたのですが、
無理やりお願いしていたホームヘルパーの
人が安否確認に来て、骨折して動けなくなっている
オヤジを発見してくれたのですから。

最近の入院・入所は、その都度家族が立ち会って
契約に関する説明を聞いて、契約書を交わすことに
なっています。今年はやれ入院・転院・
病院のカンファレンス・介護段階の変更・
担当者会議、と、両親のことで
立ち会わなければならないことが多くて
そのためだけに年次休暇を20日くらい
取らなければなりませんでした。

両親のことで、ばたばたと走り回ることが
多くて、自分のためにのんびりとする、
という時間がなかなか持てませんでした。

結局、その反動で、奈良に2回行けた
ということはありましたが、、
でもね、奈良に行ってぼーっとして
力をいただいたり、自分を回復する、
ということぐらいしないと
やっていられない、というところがありました。

その反面、9月には、自分の属する研究会で
今までやってきたことの研究発表を
することができました。
10月にも小さい研究会で発表もしました。
ひとつ、道標を作れたことだけは
幸いな記憶です。

それでも今年は本当に消耗の激しい年でした。

年末に大家さんのところに行ったら
今住んでいるアパートを来年には壊します、
ということを言われてしまいました。

新しい住処を探さないといけなくなりました。
来年は、どんな年になるのか、、

今年、いろいろと経験したことで、
改めて強く思ったことがあります。

それは「時は止まらない」ということ。

何事もうつろい去っていく。 ということです。

頂点を極めても、どん底に落ちたとしても
それはいつまでも続かない。

その言葉を改めてかみしめつつ
来年へ向かいたいと思います。

今年一年もこのブログ、お読みくださって
ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いします。

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Comments

はじめてコメントします。
厩戸です。
何かの拍子にこのブログを見つけて以来、
謙介さんの深い教養があふれた上品な文章が好きで、もう何年も楽しみに読ませていただいています。
これからも楽しみにしています。


Posted by: 厩戸 | 20. 01. 02 PM 6:56

---厩戸さん
 はじめまして。そしてあけましておめでとうございます、ですね。謙介です。
趣味に走って、暴走気味の文章ですが、
お気に入りくださっている、とのこと。
本当にありがとうございます。
こちらこそお読みくださって、感謝です。
ぼつぼつ、という感じで、
これからも書いてまいります。
よろしかったら、お付き合いください。
よろしくお願いいたします。

Posted by: 謙介 | 20. 01. 02 PM 10:33

 あけましておめでとうございます。

 「時は止まらない」
 当たり前のことではありますが・・・当たり前だけに実感しにくい言葉でもありますね。
 感性と思考が斜め方向になっている僕としては,Sic transit gloria mundiがしっくりするんですが・・・悲観的過ぎますか(苦笑)
 L'Air du Tempsでも頭からかぶって,出直します(笑)

 ご両親のこと,大変だとは思いますが,共倒れにならないよう(失礼!),体には気をつけてくださいね。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 20. 01. 04 AM 12:02

---Ikuno Hiroshiさん
 どうしたものでしょうか。去年は、身の回りのものが次々と終了したり、年末にはいきなりアパートを壊すから出て行ってね、とか言われたりしたので、そういうことを特に意識したのかもしれません。
 今日は土曜日だったので、新年のあいさつもしに両親の施設に行ったのです。早速「通帳を返せ! いつまでこんなところに入れて
おくんや」と怒鳴られました。病識の認識ながないのは、認知症の症状だし、怒鳴りまくるのは不安な状態の現れ、とか、脳の病気がそうさせている、とは認知症の本に書いてはあります。かつてオヤジがこちらの10代前半時期にあることをしたのですが、そのことについては未だに許せないでいます。そういうことで、正直言って世話をするのも心理的な葛藤があります。まぁ、そう思いながらも毎週行って状態を細かく見てはいますけど。それから、こちらでIkunoさんのお話の寒中水泳大会がありましたよ。多度津寒中水〇で検索したら出てくるはずです。

Posted by: 謙介 | 20. 01. 04 PM 11:13

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