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19. 11. 13

おほにへのまつり

ということで、大嘗祭の日が来た、ということですが、、。

大嘗祭の意味については、もうこのブログで
一体何回取り上げたやら、というくらい
取り上げたので、(もう一体何回話をするんだ
ということなので、)改めてはいたしません。
「おべんきゃう」のカテゴリーを
さかのぼって読んでいってもらったら
何度も出てきます。
詳しいことはそっちをご参照いただければ、と
思います。

いろんなところでワーワー言ってる人の論調を見たら、
伝統に則って、、うんぬんかんぬん、と
言っている人がいて、、

今の大嘗祭はそういう意味で言ったら、
近代の改変されて適当に近代的な解釈の上に
行っている大嘗祭ですからね、、、
そう伝統伝統言ったってねぇ、、。
近代の大嘗祭を、伝統伝統格式格式、
と言いつのっている人の言説を聞いたら
大嘗殿が、板葺きでなくてかやぶきで
ないといけない。板葺きの大嘗殿なんて
許せない、とか言っているんですけど、、
飛鳥には、板葺宮、というのが
ありましたしねぇ、、
宮居が、かやぶきでなくてはならない、というのは
後の時代になってから言うようになっただけだし、、。

後世の大嘗祭はずいぶん様変わりしていますし、、
一見、伝統があるように見えて、一皮むいたら
近代の解釈の上に行っていたそれですからね、、

謙介が研究しているような奈良時代の大嘗祭であれば
伝統、と言ったっていいんでしょうけれども、、、
そんなことを思いながら、ニュースの報道を
見ていたのでした。

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Comments

ご無沙汰しております。
お元気でいらっしゃいますか?

あれよあれよという間に、世の中は進んでおります。
賛否両論ワーワー言ってますね。
車が8,000万で高いだの、儀式が27億円で身の丈に合っていないだの、いろいろ(苦笑)。
どちらも国民一人当たりでは1円未満、30円弱しか払っていません。

前回と違い、準備する時間は十分にあったわけですから、本来の意味での古式に則って行えば尚良かったかもしれません。

大嘗祭についての謙介さんの過去記事、早速拝読いたします。

Posted by: 正憲 | 19. 11. 15 PM 11:30

---正憲さん
 大嘗祭の新聞報道を見ておりましたら、
天皇の即位に関する重要な祭式、としか書かれてないんですよ。
 どういうふうに大切なのか、ということを
おそらくみんな知りたいと思いますし、
そこをわかりやすく解説して知らせるのがマスコミの役目でしょうが、とか思うんですけど、、そういうところをきちんと報道していた記事はなかったように思います。施設がどうの費用がこうの、というばかりで、、。
悠紀の国・主基の国を選定する方法からして、亀卜(きぼく)という古代の占いの方法で行います。平安時代の儀式をするのに、現代のものさしでああだ、こうだというのもナンセンス、という気がします。
 お金のことは、本当に個人差がありますよね。ここでも書きましたが、高野切という仮名書道の名品を、高知県が9億で買おうとしたときに、高知県の中では反対意見があったと聞いています。謙介なんかは想定価格12億くらいと思っていたので、安い買い物じゃないか、と思ったのですが、やはり9億も、という人もずいぶんいたようです。
 こういうお金は難しいですね。

Posted by: 謙介 | 19. 11. 16 PM 9:04

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