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19. 01. 01

そして時代は続く

あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします。

去年の歳末、本当に多かったのが
「平成最後の」という言葉でした。

まぁ、「最後」とか「限定」という言葉で
自分ちの商品を売り込もうという
営業方針だったのだと思いますが。

それでもって、紅白歌合戦も
「平成最後の」ということを言っていましたけれども、、
後半は、ベテランの人の出番を持ってきたから
かもしれませんが、ユーミンにサザンに、
と、謙介が大学生だったころの歌が歌われて、、
懐かしいなぁ、と思いながら見たのでした。

今朝、起きて、ぼんやりとした頭で考えたのは、
「年号」のことでした。

毎度言いますが、「一世一元」ということが
決まったのは明治以降のことであって、
それまでは、同じ天皇の治世の途中で
年号が変わるなんていうことは
頻繁にあったわけです。

明治以降、天皇の治世中は
年号を変えない、ということに
なったために年号イコールひとつの時代、
という思いに変わってきたのだと思います。

ですが、昨日の紅白歌合○の後半のように
歌われていた歌は「昭和の歌」だったりしました。
平成になったから、と言って平成だけで、
ということはできません。
時代は、私たちの生活は続いているのですから。


今年の5月1日に新天皇が即位して
新しい年号の時代になりますが、
そうなったからと言って、
冷蔵庫の中のものがぱっと
新しいものになる、なんていうことは
ありません。 昨日の、平成時代の
使い残りのものが冷蔵庫に入っているわけで、、。

時代が変わりました、ハイすべてが
新しくなる、とはいきません。
私たちは生きてきたそれぞれの
時代のものを引きずりながら
生きているのです。 

それはもうどうしようもない、
ことです。


年号が変わったとしても、次の時代になった、
と明確な変化が生じるまでには、20年かかると
歴史学では言われます。 

それで行くと、真の平成時代というのは、
10年ほどだった、ということになるかもしれません。

謙介としてはむしろ今年の5月以降に始まるであろう
新しい年号の年こそが、
本当の意味での「平成独自の文化の時代」
になるのだろう、と思っています。

なので、謙介としては、あまり時代が変わる、
ということは意識せずに今年を
過ごしていくことになると思います。

ただ、その一方で
天皇の代替わりの儀礼については
自分の専門なので、
興味深く見ていきたいとも
思ってはいるのですが。

そんなことを起き抜けにぼんやりと
考えつつ、新しい年を迎えたのでした。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(最後だけ取ってつけたみたいになりましたが。笑)

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Comments

謙介さん
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

いつも教わることが多く、感謝申し上げます。


今年は神社に神主さんのおられる時間にお参りしました。
地元の神社ですので神主専業というわけではありません。

賽銭箱には白猫が陣取っておりました。
今年のお賽銭はお札が多かったです。

ラジオガールは家内安全のほかに
世界の平和と経済がわけ隔てなく回るよう祈りました。

謙介さんがしっかり養生なさって、回復なさるようお祈りいたします。

知人に神様は神楽を奉納する氏子が好きと伺ったことがあります。
神様そんなことなさるのかしら、、、。
神様は神楽をお好きかもですが、そんなことでどうこうはなさらないとラジオガールは思います。

Posted by: ラジオガール | 19. 01. 01 PM 2:56

 あけましておめでとうございます。
 まだ疼痛が残っているそうですが,体調はいかがでしょうか? 年末年始とゆっくり養生してくださいね。

 平成の文化・・・うーん,ネット普及による変化それ自体,でしょうかねえ。
 次の年号の時代は,それが練れて落ち着いたところで,新たなAIというものの普及による変化? でも,ネット普及ほどの劇的な変化は,起こらないような気もしますが。

 今年の春から先の儀礼,僕も興味深く見ていきたいと思います。
 好奇心旺盛なので,悠紀殿,主基殿で行われる儀礼の詳細が目の黒いうちに明らかにならないかと・・・(苦笑)

 それでは,今年もよろしくお願いいたします。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 19. 01. 01 PM 11:13

---ラジオガールさん
 あけましておめでとうございます。
昨年も折々にお言葉をいただきました。その言葉にどれくらいなぐさめられましたことか。 今年もどうぞよろしくお願いします。
 景気がよくなってお札が増えたのか、それとも景気は一向によくならないから、苦しい時の神頼みで、少しでも景気を上向きにしていただきたい、という切実な願いなのでしょうか。(自分の周囲から見たら、後のほうのような気はするのですが)今にして思えば、帯状疱疹になった時期がまだよかったのか、とも思います。ちょうど休みやすい時期でしたし、そのまま年末年始に入っていって、これもまた休みやすい時期になりましたし。おかげさまで、ピリピリの射すような痛みは少しずつ軽減してきているように思います。ありがとうございます。
 自分もラジオガールさんの考えと同様に、神様は、お参りにきてくれる氏子はみな等しく見守ってくださると思うのですが。

Posted by: 謙介 | 19. 01. 02 AM 8:36

---Ikuno Hiroshiさん
 あけましておめでとうございます。
 いつもIkunoさんのブログ、楽しみに拝見させていただいております。折々に楽しいお言葉、ありがとうございます。
 考えると、12月の2日ごろから頭痛がするようになりました。前駆症状ですが、今日でちょうど1か月が経過したなぁ、と今朝、起きるときに、思いました。おかげさまで、大分ピリピリとした痛みは軽減されてきました。このまま少しずつでもいいので痛みがなくなってくれれば、と思うのですが、、。
 悠紀の国、主基の国、今はどうやって決めるのですか? と恩師に聞きましたら、そら、亀の甲羅よ、と当たり前のように言われました。綿々とするのですねぇ、、。そっちに感慨深かったですが。亀の甲羅に火を当てて、さて今回はどこの国になるのでしょうか。(前回は秋田と大分とのことでしたが)代替わりの儀式、自分も興味深く拝見したいと思います。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: 謙介 | 19. 01. 02 AM 8:46

あけましておめでとうございます。

今年も仲良くしてくださいね。また、今年もblog楽しみしますね。

Posted by: holly | 19. 01. 03 PM 1:04

---hollyさん
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。またhollyさんのブログにもお邪魔しますね。

Posted by: 謙介 | 19. 01. 03 PM 11:02

本年もどうそよろしくお願いいたします
身内を亡くしたあと、はじめての正月でしたので晴れやかなことは控えました
「何もしなくても正月は来る」というのが正直な感想です
来年からは「前もしなかったやん」で何事も終わってしまい、地味な正月になりそうです

Posted by: mishima | 19. 01. 04 PM 4:19

---mishimaさん
 うちも次第に「規模縮小正月」ですねぇ。
両親が高齢化してくるにつれて、端折れるところ、しなくてもいいこと、を検討していきました。大体が行事というのは、無理に気張ってしているものなわけで、、その気張ってもやる、というところがなくなってしまったら、もう楽なほうに流れていくのは仕方がないことかもしれないなぁ、と思います。

Posted by: 謙介 | 19. 01. 04 PM 10:19

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