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18. 01. 24

あかがねミュージアムへ(その2)

先日、旅行会社からダイレクトメールが来て、、
あけてみたら、農家ロッジで癒しの旅、という
お話でした。

ひなびた農村にあるロッジに泊まって
農村の暮らしを体験しつつ、
心を癒す、ということだそうです。

前にも言ったように、
うちの仕事場の前に止まるバスなんて
1日4本しかないのですよ。

大体が、
虚子の句に「遠山に 日のあたりたる 枯野かな」
っていう句がありますが、それを詠んだのが
うちの仕事場の辺の情景ですからね。

いまだって遠山に一面の枯野ですよ。

そーんな農村に住んでいる人が、
なんだって環境の同じようなところに
わざわざ行って、似たようなことを
しないといけないのか。

こちらにとってみればたまに都会の
真ん中に行って刺激をいただいて來る、
というようなことのほうがいいので、、
田舎にいる人間がそのまま平行移動して、
同じような場所に行ったって、、
何がどうなる、というのでしょう。


田舎に行けば、癒される、
と一方的に思っていること自体、都会人の
傲慢というのか、過度な思い込み、
というような気もします。


ぶつぶつ。

さて、話をあかがねミュージアムに戻しましょう。

この美術館、最初は外壁の銅板も
ピカピカに光っていたわけですが、

それが2年経って、経年とともに、落ち着いた色合いに
変化をしていったのです。
Akagane3

館内のアプローチです。
なんだか雰囲気がニューヨークのグッゲンハイム美術館、
みたいな感じでしたよ。(笑)
Akagane4


美術展ですが、小磯の作品群に圧倒されました。
彼が藝大の学生だった時に卒業制作として
描いた自画像からはじまって、
旧太陽神戸銀行の本店に架けてあった
「働く人」 ドガの影響を受けていながら
しっかりと小磯の絵となっていた
バレリーナを描いた連作。

どの作品もどの作品も、
時間をかけてゆっくりと見て行きました。
どうしてもっと早く来なかったのか。
そうしたら、何度か繰り返して来れたのに、
と後悔をしながら、それでも時間いっぱい
見ることができました。

終わって1階の市民ギャラリーに行ってみました。

Akagane5

ここでは新居浜市内にある、市民に永年愛されてきて
今やソウルフード化した食べ物を売っているお店について
いろいろな人が写真とともに紹介している、という
写真展でした。
お店の表示の下には、市民の方々が
シールを張る空間がありました。
「私も同意」というときはそこにシールを
貼る、ということになっていました。
下の写真の電車の絵のある上に所に赤いシールが
無数に貼っているのがお分かりいただけるかと思います。
Akagane6

市民最初はこのお方。
Akagane7

美術館の一隅には「太鼓台」を置いてあるコーナーが
ありました。
新居浜と言えばこの太鼓台が、市内各地区に必ず1台は
あって、それが町中を練り歩きます。

Taikodai
でね、この太鼓台同士を時にぶつけ合う、というような
ことをするわけです。
もちろんそれは危険行為で禁止されています。
でも、祭りの時は、血が騒ぐ、というのか、
新居浜の兄ちゃんたちは
忘我の境地で、いてまえー、ということでやっちゃうのですよ。

で、そんなことをすれば、ひどい時には死人が出ます。

それくらい荒っぽい祭りなのです。

北九州の祭りもそうですが、
工業地帯の街の祭りというのは
やっぱり荒っぽい、というところがありますねぇ。

すっかり堪能をして美術館を後にしました。
美術館の向かいは新居浜駅です。

駅に「桃太郎」電気機関車がとまっていました。
Momotaro


そして、新居浜を後にしたのでした。


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