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17. 05. 17

いなかのできごと

となりまちに、「りかちゃんだいがく」が、獣医学部を作る、
という話を謙介が聞いたのは、去年の夏のことでした。
(あ、りかちゃんだいがく、というのは、謙介が適当に
付けた名前でなくて、そこの大学が
自分で言っていたことです↓)

Rikachan


去年の夏休み。忘れもしません。8月の8日でした。
謙介のところに「獣医学部ができるらしいで」という
話が来ました。それで謙介、その話を持ってきた人に
「どこの学校が経営するん? 」とすぐに訊き返した
わけです。 そうしたら「りかちゃんだいがくやで」
というお話でした。

謙介はなるほどなぁ、と思いました。
りかちゃんだいがく、って、すごく商売がうまい、というのか
手広くやっているので、有名なので、「なーるほど」
と別に不思議には思いませんでした。

その後、地元の新聞にとなりまちに大学ができる、
というニュースが載ったのが
今年に入ってから、(1月ごろ)だったかと
思います。それが具体的に大学法人名まで出たのが
3月ごろのことでした。 ニュースでりかちゃんだいがく
と言っているのを聞いて、ああ具体化したのね、と
思ったのです。

となりのまちは謙介のいる県で、2番目に人口が
多いまちではあります、が、このところ
人口が急激に減っていっていました。

となりのまちの主要産業は、造船と繊維工業
と電気工業でした。 造船と繊維はまぁまぁ
なのですが、まちの真ん中にあった東〇の工場が
閉鎖されてしまったのです。

ここから広島の尾道に向かって橋ができました。
かつては、そうした離島航路へのフェリーの
発着場として、このまちはにぎわいました。
港からまちの中心部への1キロくらいの商店街は
それはそれはにぎわっていたのです。

商店街の出口には、大〇デパートもありました。
でも、橋ができて、大半の離島航路はなくなり
商店街を利用する人は急速に減っていって、、
他のまちの商店街のようにシャッター通りになって
しまいました。

そのころ市町村合併があちこちで行われ
ここも周辺の島や近隣のまち、14と合併したのです。
それでも人口減は急速に進んでいっていました。

そこで定住人口を少しでも増やさないと、
ということで、まちの西の郊外の丘陵地に
「新都市」と名付けた土地開発にかかったのでした。
新都市には、「おかだや」を誘致しました。

謙介は正直、どうしてそこに「おかだや」を誘致するのか
訳が分かりませんでした。 というのも、そのまちには、
すでに3つも「おかだや」があったからです。

人口の少ないまちに「おかだや」を4つも作ってどうするんだ、
と思いました。 おかだやの人も思ったみたいで
市役所がおかだやを誘致して一度、決まりかかったのですが、
おかだやが嫌だ、と言って、計画がぽしゃりかかったのです。
そこへ、「むりこやりこ」なりふりかまわずに誘致活動を
行った結果、おかだやも折れて、店を作ることになったのです。

さっきも言ったように中心市街地の商店街は
さびれ果てています。そこに核店舗というくくりで
おかだやが来るのであれば、まだましですが
4つめのおかだやを作る、ということは、
商店街に、もう商売を止めてしまえ、
というようなことと同じだと思うんですけどね。
とまれ、その新都市の第一街区におかだやが
できました。そして第二街区には大学を誘致する、
ということになったのです。

最初は地元の私大が、新しい学部を作る、
ということで、名乗りを上げていたのですが、
それが沙汰やみになってしまい、大学誘致が
宙に浮いた形になりました。 それから、いろいろと
学部の候補を挙げていって、獣医学部を
作ろうということになったらしいのです。

理由は、四国にないから、ということでした。
でもねぇ、四国にはなくたって、獣医学部に
進学する学生の需要と供給はバランスが
取れていて、これ以上作っても仕方がない、
ということだったのです。

となりまちのトップが国に、大学を作りたい
作りたい作りたいと、2007年から
15回にわたって言い続けたのでしたが
国はもうこれ以上は要らない。ダメ、
と言い続けたそうです。

というのが、今年の4月だったか、前のそのまちの
トップの人が、「今まで何度も国に申請したのに
できなかった」ということを述懐している
地元の新聞の記事を読んだのでした。

で、今の内閣になって、それまでの
獣医学部は多いからダメ、が、一転、そういうことだったら
作ってもええよ、というふうに態度が変わったのだとか。
前のトップの人は、「よくもまぁここまで来たなぁ」
ということを言っていましたが、、。


今まで獣医学部は多いからダメ、
と言っていたのが一転態度が変わったのは
どうしてなのでしょうかね。

それと、その獣医学部の土地は、となりまちが
土地を無償供与するのだそうです。
県の補助も38億だとか出る、という話です。

県の補助ということは、謙介の払った
県民税からもお金は出ているわけで、、
俄然ちゃんと見ておかないと、という気がして
きました。

いなかのできごとでありがちなのが
「うやむや」です。


今日は国会で「いつも赤いネクタイをしている」
議員さんが、首相に質問していましたけれども、、。

野党も頼りないしなぁ、、
真相をきちんと究明してもらいたい、
と思います。


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Comments

謙介さん
お久しぶりです。
今話題の話を謙介さんのブログで読めて、情報の整理が出来ました。
ありがとうございます。
わたしは今治タオルのファンとして、ずっと今治タオルの町であればなと思います。

横須賀なんて人口流出日本一。
何かあったら自己責任と言われるのかなと思うと、哀しいです。

Posted by: ラジオガール | 17. 05. 18 at 오후 3:25

---ラジオガールさん
 ここにも書きましたが、獣医学部は今でさえ、多すぎるくらいで、文科省の方針としては、数を少しでも減らしたい、というのが本当のところなのだそうです。ましてや新設なんてもってのほか。それだからこそ、申請を蹴りつづけた、ということだったのですが、、ここにきて急に認められた、というのは、、どうして? って普通なら思いますよね。その方針転換だって十分に説明責任があるとさえ思うのです。何とか特区であれば、何をしたっていいのか、整合性は無視をしてなんでもありなの? って思います。 今年は、先日のお年寄りの殺人事件も含めて、あのまち発の大きなニュースが続いています。どうなるのか、見ていきたいと思います。

Posted by: 謙介 | 17. 05. 18 at 오후 10:54

獣医さんの数は足りているんでしょうが、医師と同じ偏在問題のが深刻みたいですよ。田舎のJAとか常に募集中らしいです。
獣医になっても製薬会社とか商社に行く人も多いし、欲しいところには回ってこないのでしょうね。
医師と同じようにひも付きの奨学金増やすとかが先の気がします。

Posted by: アリクイ | 17. 05. 23 at 오전 8:31

---アリクイさん
 さっき南海放〇(こちらのローカル民放局)のニュースを聞いていたら、そもそも内閣府から、特区扱いにして申請したら、オッケーですよ、という「お口添え」が県と今治〇にあった、ということでした。内閣府は「そんなお口添えなんてしていない」と突っ張っていたそうですが。(笑) 民主党からの調査で、そう回答する、と県と今治〇はそう決めた、と言っていました。やはり、それなら通しますよ、ということだったみたいですね。ただ、今治が獣医学部、と言った理由としてはやはりアリクイさんのおっしゃるように、「四国にはないから」ということでした。ただどれくらい需要があるのか、と言うと、大学の立てていた見通しはちょっと甘いような気もしました。愛媛県はまだ高校生の数の減少率は比較的少ないのですが、高知とか徳島は、本当にびっくりするくらい人口が減っています。それと県外の進学、というのは、徳島なら京阪神に行きますし、高知は飛びぬけて成績のいい子なら県外に行きますが、そこそこの子は、、専門学校に行くとかして、あまり大学に行かないんですよね。そういう中で、作ってもどのくらい学生が来るのかなぁ、という実際問題もあるように思います。

Posted by: 謙介 | 17. 05. 23 at 오후 11:18

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