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17. 03. 07

一生その仕事をする

今日のタイトル、
「一生、その仕事をする」ということなんですが、、


謙介は小さい時から職人さんにあこがれていました。
今もありますが、太秦の三条通、撮影所の近くの
船○の自転車屋さんのおっちゃんのところ、
パンク修理とか、自転車の修理を見るのが好きで
よく行っていました。


書道をしていた関係で、和紙とか墨、筆といった
伝統的な職人さんの工房を見学する機会も多くて、、

そういうところに行くたびに、この道一筋の
職人さんの技術とか、その真摯な姿勢に
いいなぁ、と思うこともしばしばあります。


すごい技術ですね、と謙介が思わず言うと、
大抵の職人さんは、はにかんだ表情で
「これしかできないから」とおっしゃいます。

でも、よくよくそういう職人さんに、
仕事の話を聞いてみると、
毎日仕事をするために、道具について、
いつも手入れをしてベストの状態で使えるように
している、とか、
質にばらつきのある自然の原料を使いながら
品質を一定にするように苦心している、とか、
どういう段取りでやっていけば、品質がちょっとでも
良くなるようになるか、とか
本当に職人のみなさんは、陰でさまざまな工夫とか精進を
されているのが分かって、本当にすごい、と
思うのです。

この道一筋、ということ、本当に尊敬します。

ところが、
こういう一つの仕事を行う、ということについて
韓国では褒め言葉ではなくて、罵詈雑言になるんです。

「お前なんか、一生その仕事をやってろ! 」って。


前から何度も言っていますが、
あの国は転変が非常に速い、というのか
飽きっぽいというのか、、

謙介がはじめてソウルに行った時、
やたらめったら多かったのがドーナツ屋でした。
4、500メートルおきにドーナツ屋があって、、
あまりの多さにびっくりしたことがありました。
それから数年後、またその辺を通ったのですが、
ドーナツ屋は全く無くなってしまい、
今度はレンタルCD屋になっていました。

あれが流行るとなったら、その店を作り
今度はこれ、となったら、また別の店にする。

謙介の住んでいた近くの角の店なんて、
1年の間に、女性下着の店⇒トッポギ屋⇒
レンタルCD屋⇒海鮮料理の店、
と4回も変わりました。1年の間にですよ。

韓国では李朝時代の身分制度の考え方が
今も結構あって、商売をする、というのは
あまり良いイメージで語られません。


職人さんなんて、もっとひどいです。
はっきり言って差別的な言い方で
本当に身分の低い奴、という言い方です。

「あんな仕事」というようなニュアンスで
言われます。

だからモノづくりの喜び、とか、
(この国も大分怪しくなってきてはいますが)
職人さんに対する敬意というようなこともないし、
(リスペクトなんて言わない!)
そうしたことで道を究める、なんていうことは
理解できないのでしょう。

お店にしたって、老舗というようなものは
ほとんどありません。

そんなことばからでも、あの国の
ものづくりに対する考え方が
分かるように思うのです。

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Comments

父が50年以上鉄工所の技術職として勤めていたので、私も職人へのあこがれがあります。
私は手先が不器用なので製造技術の職に就くことはなかったですが、事務の中でも専門的な仕事をしています。
人間がやっていた技術的な仕事が機械に取って代わられることが増えてきました。父は逃げ切りというか、幸いに機械に代わる時代になるまでに退職しましたが、長年積み重ねた仕事や技術が、機械に奪われたとしたらいかばかりの悲嘆だろうとと、そんなことを考えています。

Posted by: mishima | 17. 03. 10 at 오후 12:28

---mishimaさん
 謙介の行く調剤薬局にもペッパーくんがおりまして、来た人と会話するのですが、まだ会話が成立するようなことには、なっていません。ちょっと込み入った会話になると、頓珍漢な反応になります。将来、謙介が老後うぃ迎えるときには、介助ロボット、会話ロボット、食事の配膳ロボット、ということになるのでしょうか? まぁ人工知能が今よりもっと発達する時代にはなるのでしょうけれども、ちょっとそれでは、、という気がします。 おとうさまのような仕事、謙介も憧れます。 でもそういうのって、これからはノスタルジーの中のことになってしまうのでしょうか、ねぇ、、。

Posted by: 謙介 | 17. 03. 10 at 오후 4:55

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