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17. 02. 23

例によって例のごとく

韓国のことに興味を持ったのが、
1979年くらいからでした。

当時はまだ韓国国内は半軍政の時代で
民主化を叫ぶ学生デモ、市民デモが
頻繁に起こっていた時代でした。

はじめてソウルに行った時なんて、
デモと警察との衝突にまともに
ぶち当たってしまい、
催涙ガスを浴びてしまった、
ということもありました。


まだあのころは金大中事件とか
KCIA(韓国中央情報部)とかの
記憶が残っていたころでしたし、
なんだか韓国自体が「危ない」
「やばい」ということで
謙介が韓国語を習う、と
言い出した時も周囲の人間の
反応は「変なことに巻き込まれたりしない? 」ということを
よく言われたものでした。

まぁ、それでも始めたのですが、
韓国語を外大の講座で習い始めて、
そこから興味の幅がどんどん広がっていきました。

韓国の歴史、文化、と専門の先生の指導もあったり
自分の専門分野に重なっている部分もあったりで
あのころはどんどん勉強して行ったように思います。
記憶力も良かったですしね。習ったことはどんどん
定着していきました。

それから社会的にはソウルでオリンピックがあったり
ワールドカップが共催であったりしたのち、
韓国ブームというのか、
よんさまの時代があったり、
日本の経済は全然だめだ、韓国を見習え
とかいうような時代があって、、
(途中は省略しますけれども)
まぁ今に至っているようなことです。

その間、ずっと韓国文化とか韓国政治を
見てきました。

韓国政治なんか見てて面白いの?
という質問をよく受けるのですが、
最初のほうは面白かったんですけどねぇ。
最近はもうまたか、という感じで、、
飽きてしまって。

じゃあ、どうして謙介は相も変わらず
韓国を見てるの? と聞かれたら
答えは一つです。

次はこうなって、こういう反応を示すだろう、
そうしてこういうふうになるのでは? 
と今までの40年近い学習に基づいて、
予測というのか仮説を立ててみるわけです。

で、その予測通りに行くのかどうか、
という確認作業をしている、ということなのです。


大体のパターンとしては以下のような感じですかね。

大統領選挙前 とりあえず有力候補を出す、
という目的のために、既存政党同士が野合して
新しい政党を作る。
       ↓
大統領選挙に勝っても、野合なので
政策とか、主張のすり合わせが「けんちゃなよ」な上に
旧政党間の自己主張の激しさのためにほどなく再分裂する。
       ↓
再び野合してまた新しい政党を作る

もうこの繰り返しだなぁと思います。

で、その時必ず党名につけるか
スローガンの中に入れるのが
「新しい」とか「正統」とかいう言葉です。

日本語の「新」は韓国語で「セ」と発音するのですが、
本当に韓国の政党って、「セ」が好きです。
というのか韓国文化として「セ」が好きです。

もう次から次へと「新」のオンパレード。


だからいつまで経っても、深化とか成熟ができない。
経験に学ばないから、
同じようなことが繰り返し起こります。

だもんでこっちとしても次の予想がつくのですが。

本題に入れずに永遠に入口でやいのやいの、
と言ってるだけ、という気がします。

新しい政治のうねりは
決まって「今までのはダメ」
「今度の新しいのが正統な政党」
とか言うのですが、それもまたすぐにつぶれてしまって、、。

今の政権与党だって、
ついこないだまで「セヌリ党」と言っていたのに、
先日(今月の8日)改名して、
自由韓国党(ちゃゆうはっぐったん)って
名前を変えたそうです。

しかしまぁ
この繰り返しがもう一体何回あったことか。(笑)

2015年の従軍慰安婦の問題についても
今の政権政府で合意したわけですが、
次の政権では、こないだのを破棄して
新しいのを作りたい、と言うようになるでしょう。

で、次の韓国の大統領候補で一番有力な人が
↓この人らしいのですが、、。

148163495358_20161213
謙介、この写真を見て、「ああ、まただ」
と思ったのでした。

この人の前に水色の手書き文字で
政治スローガンが書いてあります。

「わんじょに せろうん てはんみんぐ」って書いてありまっせ。


日本語に直すと「完全に新しい大韓民国」ですよ。

アジョシ、
やっぱり使いましたねぇ「せろうん(あたらしい)」

しかも「完全に」付きですよ。強力ですねぇ。(笑)


ね。 例によって
「新しい」なのですよ。


政党ができても、すぐに分裂⇒破壊⇒野合⇒分裂
なので、「新しい」とか「正しい」と言わないと
人に訴えかけないのでしょうし、
そういう言葉が一定の支持を集めるだろう、と
思ってそういう言葉を遣ってる、ということ
なんでしょうね。

韓国の大統領って、だいたい下のような
経過を経るような気がいたします。


支持を得るために選挙中は
あっちこっちで有権者に都合のいい
けんちゃなよなことを言いまくる。  (むんあじょしはここですね)
    ↓
あっちこっちで調子のいいことを言いまわった
結果、国民は、まぁそういうことまでしてくれるの、と
喜んで、支持をして投票をする。
    ↓
マスコミと市民の「うねりのような支持」を受けて当選する。
    ↓
自分は立派に大統領職をできると思っている。
自信満々で就任する。
    ↓
大統領選挙中に、あれもしますこれもします、と言っていた
そのつけがきて、にっちもさっちもいかなくなる。
調整がつかなくなって混乱が始まる。
    ↓
あちこちから「どうなっているんだ! 」と反発が起こる。
    ↓
反発はどんどん大きくなる。
    ↓
そのうち、側近の収賄とか、親族の口出しが明らかになる。
    ↓
より、反発が大きくなる。 
    ↓          (くねあじゅまはこのへん)
任期は5年なので、次第に陳腐化して
レームダック化していって
やけくその政権運営を行う。
    ↓
混乱のうちに退任する。
    ↓
大統領職務中の件についての弾劾裁判が起こる。

まぁこんなプロセスを経ていくのではないか、
と思うのです。

上のいま、一番有力な候補者だという人の
政治スローガンだという
「完全に新しい大韓民国」というのを見たって
あ、これは理想倒れに終わってしまうんじゃない?
という気がしました。


政治は「継続性」ということだって求められます。


完全に新しい政治なんてあり得ない。
そんなの無理です。

目標を高く掲げるのは結構ですけれども、
こんな政治、あなた本当にできるの? 
という気がします。


でもね、本人も、支持者も単純にそれができる、
と思っているのですよ。

と、いうのか、毎回新人が出てきて
「新しい時代」だの「新思考」だの、って
まぁ似たようなお題目を言ってるんですけどね。


ひとつ考えておかないといけないことがあります。

大統領と大統領候補者では集まってくる情報の量が
圧倒的に違ってくるのです。

外野から見ていたら、単純で、こんな問題は
こうしてああしたらすぐに片付くじゃねぇか、
って思っていても、いざその職について
集まってきたさまざまな情報を突き合わせていたら、
そんな単純な割り切りはできない、ということに
気づく、ってよくあります。


その職、その立場にならなければ分からないことって
あるんですよね。

そうなっていろいろな情報が集まってきたときに
果たしてこの方のおっしゃる「完全に新しい政治」とやらが
できるのか? っていうことなんですけど。

大丈夫なんでしょうか。


また例によって、あっちこっちでご都合主義の
お約束をしまくって、結果、首が回らなくなって
波乱と混乱が始まって、政権運営に支障が出る、
というふうになるんじゃないかぁ、とか、
謙介は思ったりしているのです。


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Comments

 そう言えば,くねあじゅまのお父様の始めた農村改良運動も「セ」マウル運動でしたねえ(微笑)

 『レームダック化していってやけくその政権運営を行う。』の部分に,ここ何代かは「求心力回復のために日本を叩いて関係を悪化させる」が入っているのが,イタい・・・今回は弾劾で動きが封じられたから大丈夫かなと思ってたら,アレですもんねえ。

 トランプが今情報の質量の差に悩まされているようで(笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 17. 02. 24 at 오전 10:24

---Ikuno Hiroshiさん
 最初に韓国に行った頃は、まだセマウル運動をやっていて、知り合った農家の人が双葉マークの「セマウル運動の帽子」をかぶっていました。
 そうなんです。「やけくそ」の中にいみょんばく氏が行った竹島訪問、とかが入る、ということですね。
 たまに韓国のことをよく思っていない人の書いたサイトを見るのですが、書いている人、韓国の知識が結構あります。 最初はその人たちも決して韓国のことを悪く言おう、とか思っていなかった人も結構多いんじゃないかなぁ。でも、対応がああですから、結局今のようなことを言うように変わってしまった、変わらざるを得なかった、という人も結構いるんじゃないかなぁ、と思います。どうして韓国のファンだった人をそうさせてしまうんですかねぇ。
 大体が韓国の歴代大統領が「対日賠償はしない」とか「歴史問題は蒸し返さない」と言ってきて、結局またこれですし、、。もう放っておくしかないように思います。

Posted by: 謙介 | 17. 02. 24 at 오후 12:04

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