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17. 01. 07

感情のおもむくままに 

去年の暮れのことです。

ケンチャナヨ国の
釜山広域市は東区で、
なにやらもめていましたっけねぇ。

日本国領事館の前に、
『少女像』を設置しようとしたのだけど、
東区はそれは認めていなかったので、
像の設置は許可しなかった、と。

でもそこからが、とってもかの国らしい、
経緯をたどりました。

許可しなかったのは、そういうものは許可しない、
という規定があるから、で。
東区役所は「法律に照らし合わせて」
そういう判断をしたわけです。

ところが、そのことについて、
「どうして許可しないんだお前はパボノマ(バ○野郎)! 」
「このピョンシンノマ(病気野郎)!」
「屑! 死んでしまえ!」といった、
区役所を恐喝するような
電話が圧力団体からジャンジャンかかってきて
仕事もろくにできない状態になった、と。

それで一転設置を認めることになった、と
いうものでした。

前にもお話したこともあったエピソードですが、
謙介、ソウルに住んでいたとき、
○韓航空の本社営業部の
チケットカウンターに手続きに行っていたのです。
オープンチケットを買うためでした。


そうしたら、隣の席にいた、アジョシ(おぢさん)が、突然に
激昂なさって、やおらお立ち上がりになって、
カウンターのおねいさんに、椅子を投げつけたのです。

椅子は大きな音を立ててカウンターの中に
入りました。椅子は幸いにおねいさんにも発券関係の
パソコンにその椅子は当たらずに、
カウンター内の別のデスクにあたって、
そこで、大きな音がした、というだけで済みました。

ここはプロレスの会場かと一瞬思いました。
プロレス会場だったら、よくあるパターンの場外乱闘でしたが、
謙介のいたのは航空会社のチケットカウンターでした。
そういうことはあり得ないような場所でした。

アジョシはさらに大声をあげて
ひとしきり吠えると、おねいさんに詰め寄った
わけです。

アジョシの説明は、
何やら日本で1年間有効のオープンチケットを
買ったらしいのです。
それでも正式のルートで買った航空券では
ないらしかった。(だから購入価格は安かったはず)
でも、韓国国内で買うのよりは高い。

事実、あほみたいな価格差があります。
謙介がソウルにいた当時、
あしあな航○のソウル→高松の航空券を
高松で買ったら、片道が5万でした。
それをソウルで買ったら、往復で2万4000円だったのです。
つまり片道だと1万2000円程度、ということでした。

ある時にアシアナの窓口のおねいさんに
どうしてこんなに価格差があるのさ、って
訊いたら、「秘密よ♪」と言って
回答拒否されてしまいましたが。

大韓航○の窓口に来たアジョシは、
その生じた差額で、アップグレードしろ、
と言っていたわけです。

同じエコノミーで、大阪で買ったら、5万した、と。
ソウルで買ったら、1万円だと。

4万円の差額が出るのだけど、
その差額でもって、エコノミーのチケットを
ビジネスクラスにしろ、と言っていたわけです。

ちなみにアシアナの高松⇔ソウル便のビジネスクラスは、
当時、エコノミークラスの料金に
プラス7000円でアップグレードができていました。

アジョシすごいです。警備の別のアジョシが来たって
オフィス中に響き渡るような声で、
何だこの航空運賃は、と怒っています。

机をたたくわ大声で怒鳴りあげるわ、
すごいすごいです。


もうあっけに取られてしまっていました。

どうなるんだろう、と思っていたら、
おねいさんが、後ろの上司のところに相談に行って、
上司が出てきて、、また例によって、
アジョシはわめき散らして、、、


で、文字通りのすったもんだがあったのでしたが
最終的にそのアジョシ、アップグレードした
オープンチケットをもらっていましたよーん。

かの国では、声が大きくして怒鳴れば
事態はなんとでもなるのか、と謙介その時に
思ったのでした。

航空会社だって、運輸約款とか
規定というようなものがあるでしょうに。

でも、そんなものがあったって、アジョシが
怒鳴ったら、コロッと事態は変わったのでした。

法の秩序より、情の力です。
感情のおもむくままに、
大声でわめく、さけぶ、すねる。
そうするとその意見が通ってしまうのですね。

謙介その時に、ああこれがこの国の方法なのか、
と悟りました。

法がある、なんて言ったって
そんなもの文字通りの便法にしか過ぎません。

決めてあったはずの法も、「臨機応変」という美名のもとに
捻じ曲げられ、倫理もぶっ飛んでしまうのだ、
と謙介、その時に改めて感じ入ったのでした。

今回の釜山広域市東区で起こったことも
こうした国民性の延長線上にあると考えてみれば、
すんなりと理解ができるのです。

こんなこともありました。


それは、謙介の地区の担当の
郵便の配達のアジョシ(おじさん)のことです。

そのアジョシは、とても日本に対して反感を持っていました。
(反感を持つに至った経緯は知りません)
日本から、書留を送ってもらった時に、
配達するとき、その封書とともに、
「お前は日本人か? 日本人なんてろくな人間は
いやしねえ。 金、金、とか言って、金のことばっかりだ。」
とか、言ってきたわけです。

その当時も、竹島問題というのが非常にうるさい時期でして、
そのことについてもあれやこれや、とそのアジョシは
謙介に言ってきたのです。

最初は、いちいちこちらも聞いていて、
真摯に受け取って、胃が痛くなったり、
落ち込んだりしていたのですが、

○韓航空のカウンターのおねいさんの受け答えを
見てから、「ああ、こういうふうにすればいい」と
思ったのでした。

ある時に、書留が来て、例によってアジョシが
持ってきて、例によって、日本批判を繰り広げたわけですが、
あまりにバカバカしくなって、「だから? 」
と一言だけお答えさせていただき、わたくしもドアをバターンと
締めて、お引き取り願いました。

で、それだけ謙介に悪態をついた人がですよ、
書留を配達してきてなんと言ったか。
「今度日本に帰るときがあったら、当時のナショナ○、
の電気炊飯器を買ってきてくれないか」
と言ってきたわけです。

みなさんだったら、どう言いますか?
あれだけ謙介に悪態ついていた人間が、ですよ。
自分の都合のいい時だけ、要求をしてきます。
それも、自分の依頼です。


ええ。謙介だって言いましたよ。
「あんたね、こっちが日ごろ日本人だから、って言うので
言いたい放題言っていて、散々嫌な気分にさせておいて、
自分の依頼の時だけ、そういうことを言ってくるのか?
韓国人はみんなそんな人間なのか?
よくもまぁいけしゃあしゃあと
そんなことを言うよね。 
それに仕事上で、そんなことを頼んで来たら服務規程違反だろうが?
絶対にそんなことはしない! ぴょんしんのま、帰れ!」

最初は郵便局のアジョシ、反論してきたのですが、
こちらが大声で、ぎゃんぎゃん叫んで
文句を言ったので、これは勝ち目はない、と
思って、書留を渡すと帰って行きました。

ソウルで身元保証人になってくれていたソウルの姉から、
罵詈雑言のハングル、というのを習っていました。

そんなもの、使う機会があるのか、と思っていましたが、
いやはや、実践の機会があった、ということです。

一発殴ってやろうかと思いました。

自分の言いたいことは言う。 相手のことは
(自分によほどの利害関係がない限りは
言いたいことばかり言い募る)

自分の都合によって、自分が利して、使えるときは
親友だの、お友達だの、と、言う。
でも一度利害関係がややこしくなって、
自分にとって都合が悪いようなことになったら
徹底的に相手のことをこき下ろします。

ですが、カーッとなった分、忘れるのも速いです。

相手に対して怒るときは、
理知的、冷静なロジックの組み立てなんて
ないのです。 ただただ情に流されて
事態は動くばかりなのです。
きちんとした「法」とか「原理原則」「法則」は
感情の前には、無視されたり、破棄されてしまう、
ということは本当によくあります。

それで、すぐに新しいものを作ります。
ですから、韓国でやたら聞くのが、「セ」という言葉です。

日本語で言えば、「新」です。
次から次から「せっせっせーのせ」です。

いつまでも壊しては新しいものを作ってばかりですから
成熟とか、深まり、というものがありません。

短期集中型勝負には強いけれども、
じっくりと、時間をかけて、
ひとつひとつ地道に丁寧に積み重ねていく、
ということができない。

(だから研究だって、一時の感情に引っ張られてしまって、
真理を見誤ります。 客観的にものを見ない
見ようとしないし、地道な積み重ね、っていうのが苦手です。

かの国の学問研究というものが一事が万事、
こんな状態ですから、韓国からノーベル賞を受賞するような学者が
出てこないのだと、謙介は思います。)

大統領の親友のご令嬢の全なんとかさんが、このたび
北欧で捕まったとか。


あの子がもし、そういう親の力を利用することもなくて、
乗馬なんていうようなこともしていなくてですよ。

例えば、彼女があまり有名でない韓国の地方の地味な大学に行って、
ボランティア活動でもして、お年寄りのお世話が好き、
というふうな学生だった、としたら、国民の反感だって
あそこまで大きなことにはならなかった、はずです。


ところが、彼女の行った大学は名門の「いで(梨花女子○」だったし、
行動のひとつひとつが母親が権力と金を裏付けにしてやったことで、
勝手のし放題、好き放題なことをやっていました。

その言動すべてがあまりに目立ちすぎていて、、、
それがただでさえ大統領とおっかさんの関係で
カッカと来ている国民の反感を否が応でも高めることになった、
のでしょう。まさに火に油を注いだ状態でした。


大統領のご親友のこれからも、
そのご親友のご令嬢の運命も、
すべてはあの国で「大声で言っている人々」の
感情のおもむくままに決定し、処理されていくのだろう、
と思います。


でも、まぁ、今は大騒ぎですが、
数年経ったら、みーんな忘れているでしょう。
いや、ひょっとしたら数か月かも、、、(笑)

そのうち、
「ちょんゆら? ぬぐえよ?(だーれ?)」とか言うように
なるに決まっているのです。

昨日、日本政府は、大使・総領事の一時帰国を命じて、
週明けに帰国するそうですが、、。

これは韓国向けにやった措置というよりも、韓国以外の
諸外国に向けての示威措置のような気がします。


どうなるんでしょうね♪

ちょっと離れたところで、当事者意識を持たずに

(当事者意識なんて持ったら最後、腹が立って
しょうがない、ということになりますから。笑)

あの国を見ていたら、本当にいろいろあって、
興味が尽きることがありません。

謙介、もう40年近くかの国を
眺めておりますですが、、全然変わらないなぁ、
相も変わらずだなぁ、、と思いながら
見ているのです。

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Comments

そうなんですよね…大きな声でわめくところあります。夜中でも明け方でもかまわないですよね…彼らは…。
僕も東京在住の時に、韓国の方から、理不尽にわめかれてって経験があってびっくりしたことあります。
か~となるとわめいたほうが勝ちみたいなへんなところがありますよね。で、気持ちがおさまるまで繰り返します、繰り返しても同じなのに…そういう国で国民性なのかもですね…。
悪い人ばかりでは無いとは思いますが…。
テレビのニュースなど見ていると変わらないなぁと僕も思ってみています…。

日本人も、あまりにも最近は、幼稚で原始的で、そのうちそうなるんじゃないかなぁ…って思ったりもしてしまいますが…。

Posted by: holly | 17. 01. 08 at 오후 5:40

---hollyさん
 別に謙介、よくいる嫌韓批評のようなことをここでしたい、とかしようというような気はさらさらないんですけどねぇ、、。韓国という国は、韓国ファンになろうとした人間を全然大切にしないのです。友好を大切にしていこう、という気持ちがない、というのでしょうか。 韓国人から見て、自分の意に常に賛成してくれるのがいい人で、仮に、苦言を呈するようなことがあったら、即友達でない、と言って切ってしまうのです。 
 誤解のないように言っておきますと、確かに韓国人もいろいろなのであって、日本人の立場とか主張について真摯に聞いてくれたり好意を示してくれる人も少なからずいます。でも、そうした人の声は、悲しいかな少数で、声も小さいのです。大声でがなり立てる大勢の前には、本当に無力、のようなことです。主張に一貫性もなくて、感情のほとばしるまま、運動が行われて、その結果お互いの国の行く末まで方向づけるようにならないように、理性的論理的な話し合いを望みたいところなんですが、、、。国内に溜まりに溜まった不平不満のはけ口を反日へぶつけられたのではたまったものではありません。

Posted by: 謙介 | 17. 01. 08 at 오후 9:47

 ホントに,無理が通れば道理が引っ込む状態で・・・どうしてあそこで例の像そのものの評価は横へ置いといて,法的根拠を示して説得に動かないかな;;;
 一部の冷静さを欠く連中のせいで,また逆戻りですか。声の大きい者が勝つという特性が,インターネット時代になって更に悪化してるという感じがします。
 保守の朝鮮日報と政府系(笑)聯合通信以外は,完全に沸騰状態ですし。

 法を守らないで国が立つのか,と問い詰めたいところですねえ。
 中華人民共和国ほどではないにしても,まだまだ法治ではなく人治なんだなあと(司法自体の独立性も,かなり微妙だし)。

 留学中,幸いにしてイヤな目にあったこともなく,やたらがなり立てて理を無視して我を押し通す場面も見ることがなかったので,印象はいい状態で来てたんですけどね・・・特に,ノムヒョン執権の頃から印象が悪化し続けてます(苦笑)

 あの国で何か騒動が起こった場合,新聞記事や論説などは過去のものを固有名詞を書き換えるだけで,そのまま使えるんじゃないかというくらい,本質が変わらないですね。

Posted by: Ikuno Hiroshi | 17. 01. 08 at 오후 11:13

ほんとですね、やみくもに反日感情をぶつけられてもこまりますよね…。僕もそう思います。
歴史の真実を伝えるのはいいですが、ニュースでみたりネットで見ていると反日教育の内容そのものが、かたよりがすごくて…理性的、論理的でないので、そのあたりをなんとかしていかないとかわらないように思います。
僕も、東京に在住の時に、えらい迷惑こうむったことがあるのでわかります。

Posted by: holly | 17. 01. 09 at 오전 9:48

---Ikuno Hiroshiさん
謙介がソウルにいた時も竹島問題があって、テレビでは連日のように報道されていたのですが、謙介の知り合いのアジュマは、そういう話は避けてくれていましたし、いろいろ親切にしていただいたり、心遣いをしていただいて、、感謝感謝なんですけど、、。そういう理性的で、見識のある人も多いのですが、沸騰してしまうと、、水色の航空会社で見た椅子投げアジョシみたいな連中が幅を利かせてしまうことになりますねぇ、、。おっしゃるようにネットの世界では、もう本当にろくに吟味されたような形跡のない情報がどんどん飛び交って独り歩きして、、まったくろくなことになっていません。あんなに瞬間湯沸かし器みたいな人間ばかり、ではないはずなんですが、、。反日、って言えば何でもオッケー、というようなことでは、、日韓関係のまともな発展は、やはり韓国人のお好きな言い方の「半万年」は無理ということかもしれませんねぇ、、。

Posted by: 謙介 | 17. 01. 09 at 오후 7:07

---hollyさん
本当におっしゃるとおりです。やみくもに「感情のおもむくまま」にないことばかりぶつけられても、こちらとしてもそれこそ「しようがありません」 ずーっと韓国を見てきて、しかしまぁ良いほうには全然行ってなくて、、出るのはため息ばかりです。

Posted by: 謙介 | 17. 01. 09 at 오후 7:09

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