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16. 12. 24

書きぐせ

ちょっと前に、勤務先の仕事でハガキを100枚ほど
書かないといけないことがありました。

この時期いろいろと字をあれやこれやと
書く時期が到来しました。

その時に、一つ心がけたことがありました。

何年か前から、字を書いたときに、
自分の字を見て、
あ、嫌だな、と思うことがあったんですよね。

それは何かといえば、
変な書きくせがついていたことです。

それの原因は2つあると思っています。

いつも言っていることですが、
字を書く、という作業は
体のいろいろな部分を使うわけです。

若い時は身体も柔軟で、手だけでなくて、
腕全体というような、
大きな動きもできるのですが、

段々歳を取ると、身体があまり動かなくなっていって、
字を指先だけで書くようになってしまうのです。

そうすると字の線が全然のびやかでなくて、
字がカチカチになったり、
字の形がいびつになったりするんです。


前にもお話しましたが、
練習をしているのに、字が上手にならない、
と言っている人の字を書いているところを
見せていただくと、単に指先だけで
字を書こうとしている場合が多いのです。

もしくは、身体の全体の姿勢が、いびつというか
不自然な格好で書いていたり。

スポーツでもフォームの良しあしが
パフォーマンスに影響する、と言われます。
無理のない、自然なフォームがいいと。


実は字を書くのもそうです。
無理な格好で書いていると、
腕とか、肩とかに余計な力が入ります。
そうなると、字の形が変な格好になりやすいんですよね。
余分な力を抜いて字を書くことです。

そういう身体の動きの柔軟さがなくなって、
字が下手になる、ということが原因のひとつ。

それからもう一つは、字を書いていて
変な自己流の省略が出てくることです。

基本に忠実な書き方をすればいいのに、
変な自意識が出てきて、、
字の形を不自然に変えてしまうのです。
これが一番ダメ。


こういうの、音楽でもありますよね。

若い時は自然な歌い方で良かったのに、
ベテランになって、何だか変なくせがついてしまい
若い時の歌い方のほうが良かったのに、、
なんだか変なことになっていてがっかり、、
と残念に思うことがあったりします。

自分の字を見ていると、
そういう変な癖が、字を書いていて
ちらちらと見えるようになりました。


謙介が書道の「漢字」を習った先生は、
93まで生きて、90歳くらいまで作品を展覧会に
出していましたが、あの先生は最晩年になっても、
変な変化をするようなことはなくて、
書体が全然変わりませんでした。

そういうふうになりたいなぁ、と思います。
それで、今年字を書く時には、
基本に忠実に書く、ということを
心がけました。

字ってなかなか難しいところがあって、
書いた直後に見るのと、翌日になって見返した時とまた
印象が違っていたりします。

書いた直後は、おっ、なかなかの出来、
とか思っていたのに、翌日見たら、
大したことないやん、とか思ったり、、
その逆もあったりします。

いずれにせよ思ったのは
書く速度を落として、ゆっくりと書かないと
いけないなぁ、ということでした。
若い時は、勢いに任せて早書きしていたのですが、
今は、もっと落ち着いて、丁寧に書く。
そうやってこれから書いていこうと思ったのでした。

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