« 胃内視鏡検診(その1) | Main | 外国語について »

16. 08. 14

胃内視鏡検診(その2)

前回に引き続き胃の内視鏡検診の話の続きです。

名前を呼ばれると検査待合室に行きます。
謙介と同じ時刻に来た患者さんは6人でした。

ここにはストレッチャーが10台置いてありました。


そのうちの1台を指示されました。
そこに坐ります。

看護師さんがやってきて、
今ほかの病気で通院しているか、
どんな薬を使用しているのか、いろいろと
質問されました。

それが終わると、横になってくださいという指示があって、
横になったところに、口の中にどろっとした
甘苦いゲル状のものを含まされました。
3分間含んでおいてください、とのことです。


これはのどの麻酔ですが、これはがんセンターと同じでした。
その間に、腕に注射がはじまりました。
ここでいよいよストレッチャーに寝たままの状態で
検査室に運ばれました。

ストレッチャーに乗ったのは、もうずいぶん前に
がんセンターに入院した時に、肝臓の内視鏡検査を
した時以来です。


それが終わると、口にマウスピースをしたのですが、、。


「はい終わりました」と、看護師さんの声がしました。

「え?」と思った時には、すべて終わっていたのです。

あらまぁ。

オエッも、胃カメラが食道を通っていく不快さも、
ぜーんぶ気づかぬうちに終わっていたのでした。


はい、ゆっくりと立ち上がってくださいね。
と言われて、ストレッチャーから
身体を起こして、別室に移動しました。

そこには、コーヒー、紅茶、日本茶のサーバーがあって、
看護師さんが、これを一緒にひとつ召し上がってください、
と、フィナンシェをお皿に並べて持ってきてくださいました。

コーヒーと、そのフィナンシェをいただきつつ、
なんだか狐につままれた、という感じです。

本当に終わったのかなぁ、と思って時計を見ましたら
しっかり1時間近く時間は経過していて、
終わったのだ、ということのようでした。

がんセンターの検査はこんなふうに寝ていて、
なんていう検査ではありませんし、
検査の最中はモニターの画面を患者さんのほうに
向けてくれて、主治医が逐一説明してくれるのです。
いつも受けている肝臓の超音波画像も同じように
主治医が横で機械を使いながら、ここが胆嚢、ここが
肝臓、ここが膵臓、と説明をしてくれるのですが
素人には何が何だか正直よく分かりません。

しかし胃の内視鏡は、先にライトがついていて
胃の中をリアルに照らし出すので、素人が見ても
はっきりと胃の中のようすが分かります。

過去2回とも腫瘍とかなかったから良かったのですが、
見ていて、ここに腫瘍がありますね。これは切除しなければ
なりません、とかいうようなことになったら、、
それはそれでショックですし、、。

今回は寝ていたためにそういう自分の胃の中を
リアルタイムで見る、ということはなかったのです。

しばらくして診察室の前に来てくださいと言われ
クリニックのお医者さんから写真を見せていただきながらの
結果説明がありました。

「これが胃の中です。特に問題のあるようなところは
なかったです」

ということでした。

ということで11時20分に会計を済ませて
クリニックを後にしたのでした。
費用は3割負担ですので、4300円ほどでした。


お菓子もコーヒーもついて、
全然痛くなかったし、、、
これだったら毎年受けてもいい、とさえ
帰りに謙介は強く思ったのでした。


もちろん、帰ってから、推薦してくれた
友達の御母堂にもお礼の電話を早速にしたのでした。

聞いたら、そのクリニックの先生が、
まだ20代に御母堂のいる大学の附属病院に
いたときからの知り合いだとか。
「上手だったでしょう」
「いや、まぁ、なんだか気がついたら終わっていました」

というようなことで、胃の内視鏡検診は
終わったのでした。

まぁ自分の胃の中の状況をリアルタイムで見られなかった
ですけど、、。(別に胃の中をリアルタイムで見られなくても
構わない、と謙介は思いました。)それより、あのオエッと
するのと胃カメラが食道を上下する嫌な気持ちが
なかったのはうれしかったです。


来年の検診では、引っかからないことを祈りたいですが
もしまた、要精検、ということであれば、
今回のクリニックに行こうと思ったのでした。


|

« 胃内視鏡検診(その1) | Main | 外国語について »

心と体」カテゴリの記事

Comments

何もなくて、よかったですね。
検査は、気持ち悪い時ありますね。僕は、それほど、多くの検査は、受けてないですが、それでも胃の検査などや腸の検査は、思い出すと嫌です。
よい、ご縁で所が見つかってよかったですね。

Posted by: holly | 16. 08. 14 PM 12:44

---hollyさん
お言葉ありがとうございます。精密検査をして異常がなかったので、改めて安心しました。なかなかストレスがたまるようなことがあって(笑) 胃にもその影響が出ているのではないか、と思ったのですが、常食しているヨーグルトのおかげかなぁ、と思いました。やはり定期的な身体のメンテナンスは大切ですね。

Posted by: 謙介 | 16. 08. 14 PM 3:29

 うわー寝オチですかぁ・・・もったいない(何が?)
 そういえば,僕の初めての経鼻胃カメラの時も,投与されたブスコバンのせいで意識が薄れてましたっけ。まともに中身が見られなかったから,それ以来投与はお断りして清澄な意識で受けてますが(笑)

 この先生は,手技もさることながら,薬剤の使い方がうまいんでしょうね。
 なんにせよ,何事もなくて良かった良かった!

Posted by: Ikuno Hiroshi | 16. 08. 15 AM 12:57

---Ikuno Hiroshiさん
胃の検診、って、今回のこともあって、がんセンターの待合でいろいろと周囲の人に聞いてみたのです。オエッということがあって、本当に死ぬかと思った、という人もいれば、全然そんなことなくて楽だった、という人もいて改めてわかったのは、個人差が大きい検診なのだ、ということでした。自分の場合は、過去2回、本当にしんどかったので、今回はリアルタイムで見てはないのですが、楽に受診できたので、よし、としたいと思います。

Posted by: 謙介 | 16. 08. 15 AM 9:57

検査の結果、問題なしで何よりです。
私は一度だけ胃カメラの経験がありますが、スムーズにカメラが入りました。「太いうどんを飲み込む感じで」との指示があり、検査後には飲むのが上手でしたとお褒めの言葉もいただきました。苦しい感じも無かったです。
リアルタイムで胃の画像も見せてもらいましたが、説明されてもマウスピースをつけたまま「アウアウ」って返事するだけですから、説明は事後だけで良かったと思います。

Posted by: mishima | 16. 08. 17 PM 5:51

---mishimaさん
胃の検診をして、鎮痛剤で眠らされている間にした、と姉に言ったんです。そうしたら、「その胃の写真、ホンマにあんたのかどうかわからへんやないの」と言われました。嘘かもしれませんが(笑)一応、写真の端に、印刷で謙介の名前が印字されていたので、信じてもいいかなぁ、と思います。のどの部分は、お医者さんの技量とか、患者さんののどの状況とかによって個人差があるので、Aさんは楽だった、全然問題なかった、という場合もありますが、それが直ちに謙介も同様で、というふうにはいかないところがなかなか難しいですね。でもまぁ今までで一番楽な検診で良かったです。

Posted by: 謙介 | 16. 08. 17 PM 10:56

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 胃内視鏡検診(その2):

« 胃内視鏡検診(その1) | Main | 外国語について »