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16. 08. 16

外国語について

月曜日、ちょっとした用事があって、長い銀行名の銀行に
行きました。

(とか言っても、後でしっかり出てくるんですけど)

番号の紙を機械から取って、

呼ばれるまでに、そこにあったテレビを見ていたのです。
ニュースで韓国の従軍慰安婦の補償で日本が10億円を
出すということについて、アナウンサーが報道していました。

きっとその時、頭の中で、韓国→韓国語→この銀行は
韓国語の発音だったらどうなるだろう、という思考の
流れがあったのだろう、と思います。

待ってる間暇だったので、
さっそくやってみました。
以下のような具合になりますです。

まず「みつびし」ですが、
「つ」という日本語の発音って、
韓国語の発音にはありません。

なので、近い「ちゅ」か「す」で代用することになります。
「みちゅびし」か「みすびし」となります。

そのつぎの「とうきょう」はどうでしょうか?

韓国語の「東京」の発音は「とんぎょん」ですが、
日本語式に発音させるとなると、ハングル表記は
「ときょ」になっていますが。

ここまでで「みすびし とんぎょん」、
もしくは「みちゅびし ときょ 」と
なってしまうわけで。

ですが、難しいのは、その次の
「ゆーえふじぇぃ」です。

最初の「ゆー」は日本語と変わりありませんが、
「えふ」の韓国語の発音は「えぷ」です。

韓国語上の「f」の発音は
「えふ」ではなくて「えぷ」なのです。

でそのつぎの「じぇい」ですが、
韓国語は語頭に濁音は絶対に来ない構造ですから
「じぇい」でなくて「ちぇい」

ですから「ゆーえふじぇぃ」は
「ゆーえぷちぇい」となります。

で、ぎんこうは「うね」
これは漢字で書くと「銀行」。
そのままです。

漢字に充てた発音でいけば、
銀の韓国語の発音は「うん」 
行は「へん」で、「うんへん」ですが、
読みやすいように、子音が
欠落していく変化があって
実際の発音は「うね」です。


大統領の名前、
漢字通りに充てた発音なら「くんへ」なのですが、
発音しやすいように子音の欠落が生じて
「くんへ」が実際は「くね」に読み方が
変化するのと同じ理屈です。

で、通して読むと
「みすびし とんぎょん(ときょ) ゆーえぷちぇい うね」もしくは
「みちゅびし とんぎょん(ときょ) ゆーえぷちぇい うね」
ということになりますかね。

実際はどうしているのかしらん、と思ってみましたら、

Mitsubishi

なーんだ。ハングル表記はなかったの。(笑)

でも、この写真見たら、改めて「F」は韓国語で「えぷ」と
発音するのだ、とわかりました。

写真の一番上に「ざ ばんく おぶ とうきょう、、」
とあって、その下にハングル表記の会社が書いてあります。
そこをハングルの発音通りに読めば、

「うり えぷ えん あい ちゅー しっ ふぇーさ」
となります。

日本だったら「ウリ エフアンドアイ 株式会社」
と表記するでしょうけれども、F&I は「えぷ えん あい」と
なっています。

ハングルは表音文字なので、見たらそのまま
発音がわかりますし。


外国語の発音っていうのは、どうしてもその国の言語に
引きずられる、というのか、影響を受けてしまうのは
避けがたいことだということがここでもよくわかりますね。


まぁそれは、この中に入っている「UFJ」という部分だって
日本語で言えば「ゆーえふじぇぃ」ですが、
英語の発音からいったら、変、っていうようなものでしょうし。

何度か言いましたが、フランス人に「ホンダのフィット」を
発音してください、と言ったって、、無理ですもんね。

で、こんな例を種々見てくると、

外国語を話す時の発音って、どこまで重要なんだろう?
とやっぱり思ってしまうのです。


まぁ間違った発音よりは、より正確だったら
そっちのほうが良いに決まってはいますけど、、。
そんなに発音、発音って、がちがちに言わなくても
いいんじゃないか、って思うんですけどね。


自分なんて、英語なんて、とんとダメなのですが、、。


それでも国文科で、中世文学、近世文学でそれぞれ
謡曲も浄瑠璃の床本も勉強したのと、外国人の
お客さんの多い京都に住んでいたせいでしょうか。

外国人に能狂言とか歌舞伎、書道や茶道の説明をしないと
いけないこともありました。

ひどいブロークンな英語(というより、文法はめちゃくちゃで
自分の言いたい単語を連ねただけ)で、それぞれ外国の
人にお話をしましたが、それでも、何とか「安達ケ原」は
こんなもの、「勧進帳」はこんなもの、と、わかってもらった
ような気がします。

だって、仮にいくら英語が話せても、
「歌舞伎」を知らなかったり、
「能の約束事」や
筆による字の書き方そのものを知らなければ、
説明することはできませんもの。

アメリカ人相手に
書道のワークショップをしたこともあります。
(ものすごーく疲れましたけど)

そういう経験をしてきて思うのは、発音よりむしろ
自分の言いたいことを相手にきっちりと
相手に伝えるような「意欲」がどれくらいあるのか、
粘り強さがどれくらいあるのか、
ということのほうがもっともっと必要なことではないか、
と思うんですよね。


いろいろな場面で、非英語圏の人と、
英語で話すことがありましたが、
彼らだって謙介とどっこいどっこいの
英語だなぁ、と思いました。


外国の人は、文法的に間違っていようと、
持ってる単語の数が少なかろうと
どんどん話してきます。そうして自分はこう思う、
ということをはっきりとこちらに伝えてきます。


日本人と外国人(ってひとくくりにしてしまっては
いけないのですが)の双方を見てきて特に思うのは、
外国の人は、自分の意志を伝える、という情熱が
すごい、ということです。


今の仕事場でも、同僚にアメリカ人とかスペイン人、
がいます。特にアメリカ人の人とは、この3月まで
同じプロジェクトの仕事をしていました。

その中では、是が非でもこちらのいうこと、
いわなければならないことを伝える必要が
ありました。


外国の人と話をしていて思うのは、
この言い方で伝えられなかったら、
別の方法、これでダメだったら、このやり方、
日本人は、話す前からおどおどしているし、
ちょっと言ってダメだったらすぐにあきらめてしまう。


日本人は、
その「自分の意思を是が非でも相手に伝えようとする力」
がすごく弱い、という気がします。

っていうのか、伝えたいことが最初からあまりない。(笑)

銀行で時間待ちをしながら、そんなことを
ぼーっと考えていたのでした。

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Comments

 そうそう,韓国語では「F」は「エプ」になっちゃうんですよね〜。
 これ,留学時代に,「Bacchus F」という滋養強壮剤のCMをテレビでやってまして,中年の男性が商品名を連呼するのに「バッカス・・・エ,プ!」とやってたので,「あ〜そっか〜」と気がついたという(笑)
 「プ」の子音も,英語本来の「F」の発音とは似ても似つかぬものですけど,それ言ったら日本語でも「F」なんて発音できませんもんね(爆笑)

 いつだったか,「ハングルは世界各国語の発音を過不足なく現わせる優れた表記体系なんじゃ」というウリナラマンセーな主張をどこぞの新聞で見かけたことがありまして,「それならFの発音をきっちり表記してもらおーじゃねーか」と心の中でツッコんだ記憶が(ズは廃れた字母を使えば表記できるみたいですが 失笑)


 外国語で伝えることについてのところ,旅行でヴェトナム人と英語でやりとりした時にも,同じようなことを感じました。
 ミニホテルのレセプションとかのスタッフなどはともかく,バイクガイドのおっさんとかシクロ(自転車を改造した乗り物)のおにーさんとか,文法はめちゃくちゃ,でもとにかく意思疎通をしようという意欲で一杯で,なんとか単語を繋げてくるんです。
 その熱意に,「おどおどくん」な日本人の僕も,ブロークンを通り越して勢いだけで英単語(ところどころヴェトナム語単語)をぶちかまして,「会話」できてました(笑)
 ああ,あの頃の勢いはどこへ・・・(苦笑)

Posted by: Ikuno Hiroshi | 16. 08. 17 at 오전 1:25

---Ikuno Hiroshiさん
 世界各国語の発音を過不足なく、というのであれば、「宮崎県」をきちんと発音してもらいましょうかね。あと、「島崎藤村」とかも。でも最近の韓国の若い人たちは、「シャツ」の「ツ」は言えるようになっていますね。アジョシ アジュマはやはり「しゃす」だったりしますが。 
 なんとしてでも伝えたい情熱、謙介さんも以前はありました。言葉がダメだったら、絵にかいたりしていました。後から絵を使った会話の記録を見たら、古代エジプトみたいなことになっていました。今は、面倒だったら、翻訳サイトに飛んでカンニングします。あのころの情熱は、、、。何もかも「めんどくさ」で片づけていてはいけませんね。

Posted by: 謙介 | 16. 08. 17 at 오후 10:51

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