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16. 07. 05

止めるけど続けるんだって

スルッとKANSAIのカード、
来年2017年の3月31日で発売を終えて、
再来年2018年の1月31日限りで利用は終了となる、と
報道がありました。

スルッとKANSAIのカードというのは、
カード1枚で、近畿圏の私鉄の鉄道、バス、公営のバスにも
使えて、本当に便利なプリペイド方式の交通カードです。

京都から大阪に行く場合ですと、
京都市バス、阪急、(または京阪)大阪市交通局と
1枚のカードで全部運賃の支払いをすることができて
便利です。

スルッとKANSAIと総称されていますが、
それぞれ発行している交通機関ごとに名称が違っていて、
阪神はらくやんカードでしたし、
阪急はラ・ガールカード、
南海電鉄は コンパスカード
大阪市交通局はレインボーカード
というふうにそれぞれで違う名称で売っています。

阪神の「らくやんカード」って、
いかにも阪神らしい実直・安直(笑)な
ネーミングだと思うし、宝塚歌劇を関連会社に持っている
阪急はやっぱりねぇのおフランス語で「ラ・ガール(=駅)」カードでした。

Rakuyan
(これは阪神のらくやんカードです。まぁ赤星選手のカードですから
どう見たって阪神のカードというのはお分かりと思いますが)

発行元の会社ごとに
それぞれの個性が出ていて面白かったのです。

で、このプリペイドカードの発行・利用が終了して、
ICカードのPITAPAカードのほうに移行して欲しい、
ということになる、と一応スルッとKANSAIのサイトには
書いてはあります。


謙介もこのスルッとのカードから、
全部PITAPAカードに移行させるのか、
と思っていましたら、、、、

スルッとkANSAIのカードは無くなるけれども、
それに代わって、
4電鉄会社だけ使える新種のプリペイドカードを
また出すことになるのだそうです。

何のために廃止するのか、、訳が分かりません。

というのが、実情としてPITAPAカードの普及があまり進んで
いないからだそうで。

確かにそうだなぁという気がします。
阪急の梅田とか、大阪の地下鉄の改札口で、
それぞれの人がどんなふうに通過しているのか観察していても、
スルッとKANSAIのカードか、現金で切符を買って、改札口を通る
という人が多くて、PITAPAを使っている、という人は
あまり見かけません。


関西の人は、関東の人に比べて
クレジット払いというのがあまり好きではない、
ということをよく聞きます。商売でも現金仕入れ
現金払いが好まれます。

クレジットで服を買ってね、という
〇井だって、大阪なんばとか神戸の三宮とか
京都の四条河原町に支店を作ったのはごく
最近のことで、以前は関西地区には〇井は
全然店がありませんでした。

そういうことで関西人は支払いということについては
堅実なところがあります。


スルッとKANSAIはプリペイドカードなので
先にお金を支払ってカードを買います。
ところがPITAPAは、クレジットカードなので
実際に交通機関を利用した後で、
2か月たって忘れたころに請求が来ます。

そういう後から請求の来る支払方式は、
借金をしている、という感じがするので
関西の人にはあまり好まれないところが
あるということなんでしょう。

だけどそんな関西人の気質なんて、
最初から分かってたことじゃないですかねぇ。


アホらしい。そんなことだったら
スルッとKANSAI廃止せえへんとずっと続けたらええがな、
と思うんですけどねぇ。


利用者の都合を全然考えていなくて
会社の都合で押し切ろうとするところが、、
なんだかなぁ、って思う今回のカード廃止の報道でした。

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