« 噴飯物 | Main | 待合室にて »

16. 06. 19

肝を冷やした話

先週の土曜日、総合科学博物館に両親を連れて
見学に行ったのです。


行くのに、
80過ぎの老人に恐竜の像とか
輝石だの安山岩の石を見せて
果たして喜ぶのか、ということもちらっと
考えはしたのですが、まぁ
外出すれば気分転換になるだろう、
というような気がして、行くことにしました。

実家から高速道路で1時間ほど走ると
博物館はありました。

予定では博物館に行って、そのあと
市内の和食のお店に行ってご飯をいただいて
午後から花しょうぶのきれいな庭に行って
帰ってくる、という予定だったのです。

博物館を見終わって、車寄せに車を移動しました。
謙介が助手席側のドアをあけたのです。
その時に近づいてきていたオヤジの姿が
一瞬見えなくなり、オフクロの声が響きました。

博物館の建物側と、
車の通路側とと隔てるために
5センチほど博物館の建物側が
高くしてありました。その縁石の角を
丸く加工してあったためにそれに
滑ってしまったようなのです。

転んだ拍子に頭を打っていたような気もしました。
頭を打っていたとしたら、素人が動かすのは危険なので
救急車を呼んでもらうことにしました。

博物館の受付に行って、
年寄りが転んで頭を打ったようなので
救急車をお願いします。
と告げました。

現場に戻ってオヤジの状態を見ました。
言葉も明瞭に言えてはいますが、
後頭部から若干血が出ていました。

その時、博物館の人が急いでかけてき来て
救急車を呼びました、と告げてくれました。
その時です、博物館の門の中に
はしご車が入ってきました。

はしご車はうちの車の後ろに車を
停めると、消防署員の方がこちらに
来てくれました。
「どうしましたか?」
ということでしたので、転倒して転んだこと
救急車を呼んだことを説明しました。
オヤジに話しかけてくれ、
(話はできました)
この後のことについて、話をしてくれました。
その時、別の博物館の方が救急箱を持って駆けつけて
くれ、オヤジの後頭部の血が出ていたところに
当ててくれました。

やがて救急車のサイレンの音がしはじめ、
救急車が来ました。
先に来ていたはしご車の方が
救急車の人に事項をすべて伝えています。

担架に載せられ、救急病院に運ぶことに
なりました。ですが、搬送する救急病院が
決まらなければ出発できません。

その間、5,6分だったとは思うのですが
本当にものすごく長く感じました。
それからやはり最悪のことを考えました。

仮に手術をしないといけなくなったら、
以後歩けなくなって、生活のすべてに補助が必要になったら、
オフクロをどうしようとか、、
そのあいだ、いろいろなことを思いました。

ようやく受け入れ先の病院が決まって
オフクロは救急車に同乗し、自分は後から
車で行くことにしました。

博物館は山の入り口にあるのですが
受け入れ先の病院は真反対の海岸沿いに
ありました。
両親は救急車ですから、急いで運ばれたのですが
こちらは通常通り信号を守って、行ったので
博物館から病院まで、さて小一時間はかかったでしょうか。
駐車場に車をとめて、受付で説明したら、
処置室を案内してくれました。
その前にオフクロがいました。
さっき脳の写真を撮って、
また処置室のほうに戻ってきたとのこと。

処置室の中は入れないので、
外からは聞こえてくる中の声を類推して
どうなっているのか、しか判断できません。

うちのオヤジは(というのかうちの両親ともなんですけど)
声がでかいのです。

前に西国めぐりをしていた時に、
兵庫の清水寺に行ったのですが
観音堂までは階段が結構あったので
謙介が観音堂まで行って御朱印をもらうことに
なったのですが、二人の大きな声が、
下から聞こえてきていたのでした。

処置室の中からオヤジの声が聞こえてきたのと
看護師さんの笑う声が聞こえてきたので
ちょっと気が楽になりました。

しばらくしてハンマー投げの室○選手というのか
ラグビーの五郎○選手のような体つき顔つきの
白衣を着た人が処置室に入りました。

その後、処置室のドアが開いて
看護師さんがオヤジの名前を言って、
ご家族の方入ってください、と指示されました。

こわごわ入っていくと、オヤジは椅子に座っていて
後頭部には絆創膏が貼られているだけでした。

お医者さんにお礼を申し上げて、説明を聞きました。
「MRIで調べてみたところ、頭の内部の異常は
認められない、大丈夫でしたよ」
体中の力が抜けて、へたり込みそうになりました。
「ただまぁ、今日明日は、あまり活動的なことはしないで
様子を見てくださいね」ということでした。

オフクロと二人、丁重にもう一度お医者さんにお礼を
言って、あと、看護師さんの指示を聞いて
病院を後にしました。
午後1時半のことでした。

「すまんかったなぁ。迷惑をかけてしもて」
と言いましたがオヤジは元気なもので、
「腹減ったわ。飯食いに行こう」
こっちなんか、もうどうなるだろうか、と思って
ご飯のことなんかすっかり飛んでいました。

予定の和食のお店は、お店に行ったら
2時近くになってしまい、お昼の営業時間は
終わりそうだったので、別のお店に行くことにしました。

こちらはオフクロと自分は冷麺を頼み
オヤジはちゃんぽんを頼みました。
自分は全然食欲がなくて冷麺、半分くらいしか
食べられませんでした。

オフクロは食が細いので、やはり3分の1残しました。
そうして何とか家に帰りつきました。

今回のことは、気を利かせて、謙介が車のドアを
開けたのですが、あれも良くなかった、と
思いました。
もし、ドアが開いていなかったら、ドアが固定されていて
オヤジが足元が滑った時に、ドアをガシッと握ることで
身体を支えられたはずなのです。
それがドアが開いていたために、ドアが動いてオヤジは
身体を支えることができませんでした。
それもあったかと思います。

後からオヤジと相談して
これからはドアの開閉は自分でしてもらうことに
しました。

本当にいろいろなことが起きるものです。

|

« 噴飯物 | Main | 待合室にて »

いなかのせいかつ」カテゴリの記事

Comments

大変な一日でしたね。
今回はごくごく軽症だったようで幸いでしたね。
転倒の経験がある方は、けっこうな頻度で繰り返すことがあります。
うちにもよくそのような方が運ばれてきます。
たいていは何でもなく、皮下血腫ぐらいで終わるのですが、ときどき、ご心配されたような出血や脳挫傷の方がいます。
外出先だけでなく、ご自宅の段差がある場合にも今後は注意なさってください。
入浴時やトイレでの転倒が比較的多い印象ですよ。

Posted by: 正憲 | 16. 06. 20 at 오전 8:03

---正憲さん
 お言葉本当にありがとうございます。
親が現役世代で働いていた時のことが
いつも頭にあるので、滑って転ぶとか
何かに引っかかって、けつまずくとか
いうようなことがあると、こちらもあわてて
しまいます。
幸いに判断力はまだきちんとあるので
両親には、足元をよく見て歩いてね、
と言いました。それと自分がいるときには
いい加減とか適当に何かをしないで
必ず自分の目で確認する、ということが
要るなぁと思いました。今回の転倒も
謙介が無精せずに、ちゃんとドアの
所に行って、声掛けして、確認しつつ
操作をしていたら防げたことだった
と思います。 これからのこともあるので
両親には、よくよく気をつけてもらおうと
思いました。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 20 at 오후 2:04

お父様大変でした、お怪我が軽くて何よりです。
年寄りの入院はしないに越したことありませんものね。

医者の娘に聞きましたら、転倒はお風呂場と玄関先が多いと言っておりました。朝、起きてすぐに新聞を取りに行って転ぶんだそうです。体がしっかり起きていないからよくないんでしょうね。

ご両親ともにお元気で過ごされますように!

Posted by: アリクイ | 16. 06. 20 at 오후 7:43

---アリクイさん
 お言葉ありがとうございます。
今回のことは、縁石の角を丸くしていたところをつるっと滑って転んだ、ということです。やはり角張っていると危険、と思って角を無くしていたのでしょうけれども。不幸中の幸いで、今は胸をなでおろしております。今回のことを考えると、やはり格段の注意が必要なことがよく分かりました。外出するときはたとえ慣れた場所でも以前に比べたら足は全然上がらなくなっていますし、そういうことで足元に注意するようにお願いしました。自分もよくよく注意していきたいと改めて思いました。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 20 at 오후 8:24

 何事もなくてよかったですね!
 頭を打たないまでも,足の捻挫とか骨折とかもありえますから,気をつけてあげてくださいね。

 ちなみに,僕自身も,たまーに思ったほど足が上がってなくて躓きかけるということが,あります。まだ身のこなしで転倒するには至りませんが,もっと年齢が上がってバランス感覚などが衰えると・・・と,自戒してます;;;

Posted by: Ikuno Hiroshi | 16. 06. 21 at 오전 12:53

---Ikuno Hiroshiさん
 お言葉ありがとうございます。今まで以上に両親と移動するときは注意しなければ、と思いました。 
 自分自身でも、おっとっと、と言って躓きそうになるとか、身体のバランスが取れないことがあるのです。(すでにそういう状態)それで、防止策として、週に4回、フィットネスクラブに行って、まじめに身体を動かしているのですけどねぇ。 効果と言われたら、うーん、なんですけど、、。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 21 at 오후 12:38

お父様、お体大丈夫になりましたでしょうか?
フラットな場所でも、僕もつまずく事が最近は増えました。汗。
僕自身も、僕の父や母も、気をつけないとです。

Posted by: holly | 16. 06. 23 at 오후 3:35

---hollyさん
やはり心配なので、1週間に数回は家に電話をするようにしています。電話になかなか出ないので心配したら、大きなボリュームでテレビを見ていたので気づかなかった、というようなことでした。両親とも今のところは大丈夫そうなのですが、やはり転倒、ということはいつも心配しています。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 23 at 오후 4:18

お父様ご無事で何よりです。謙介さんはお父様の事を思ってドアを開けられた訳ですから、本当に謙介さんて真面目で誠実なイケメン男性なんですね。父も夜中のトイレの後倒れて失神する事が度々ありまして…頭を打ってるなら動かさない方が…で救急呼ぼうかと思ったのですが下手に読んだら怒鳴るに決まってる…先日脳ドックの血液検査で前立腺のマーカー?とんでもない事にMRI+Petで文字通り全身検査「検査技師があまりいい顔しないもうガンだ」
専門家は「たぶんガンではないと思うけれど」で来週手術です。詳しい事は専門家でも手術してみないとわからないって事でしょうか。母はコレステロール値が高いとかで服薬する事に病院がお友達です。車で片道1時間なので病院行くだけでクタクタです。本当に田舎の山奥暮らしなので…田舎暮らしの特集なんてありますけどどうかと思います。買物も車がないと無理ですけどずーっと運転なんて考えると危険ですが、車がないと生活不可能。近所にもうすぐ100歳の方で運転される方がいるんですが正直怖いです。

Posted by: ゆきんぼ | 16. 06. 24 at 오후 8:15

---ゆきんぼさん
 お父様、本当に心配ですね。 不安なお気持ち、心配、お察しいたします。次から次へと心配することが起きますね。自分も昼休みの間に、市役所やケアマネさんやら連絡することがやたらあって、それだけでもバタバタしてしまいます。
 土曜の夕方にテレビ朝○系列で「人生の楽○」とか言う番組をしていますよね。都会の人が定年になって、田舎でパン屋とか豆腐屋、蕎麦屋なんかをしながら、田舎の社会の中で暮らしていくのを見せて、「どうだ田舎暮らしは素敵だろう」というような番組ですが。
 年をとってからの田舎生活、60代とか
70代前半くらいまではまだ何とかなるでしょうけど、80代になって、過疎地で連絡も十分できないようなところで生活するの、って、本当に大変だと思います。西田敏○も「応援してまーす」とかいい加減なことを言っていいのか、と思います。口で応援してまーす、というのは簡単ですが、本当に田舎暮らしは大変です、よね。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 24 at 오후 10:56

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/63796307

Listed below are links to weblogs that reference 肝を冷やした話:

« 噴飯物 | Main | 待合室にて »