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16. 06. 22

待合室にて

11日にああいうことがあったので、18日の土曜に
病院に行くことにしたのでした。

あの病院は実家から遠かったのです。
やはり今後のこともあって、実家から
近くて、いざという時にいろいろとお願い
できる病院でないと、と思いました。


オフクロの通院日は25日だったのですが、
オヤジに合わせて一緒に診察してもらうことにしました。

本当は11日のあの日、博物館から帰ってすぐに
病院に行きたかったのですが、
いつもオフクロを診てもらっている脳外科の
先生は土曜日は午前中しか診察して
いただけないので、1週間ずらしたのです。

それとこの機会にオヤジも介護認定の
手続きを行うことにしました。

介護認定を受けるためには
医師の意見書、というのが必要です。

お医者さんに意見書を書いてもらうためには
MRI検査とか、物忘れのテストなどの検査を
受けて、その結果から総合的に判断されるので
意見書を書いていただくにあたっては
そういう諸検査を受けてもらう必要が
あったのです。


まずは検査をして、その結果が出ます。
お医者さんに意見書を書いてもらうのに、
1週間から10日。

市に書類を提出すると
市から状況を調査しに来ます。
市ではその調査や医師の意見書を
もとに介護の程度の判定を出します。

介護の判定が来るのに、1か月半くらいは
かかります。

ですから、今から介護認定の手続きを
はじめたとしても、市から介護認定の決定が
来るのは、早くても8月の終わりか9月に入ってからです。

そのことがあったので、両親と18日の土曜に
病院に行ったのでした。


オヤジの検査は3つあった上に
、オフクロの診察もあったので、
とても時間がかかりました。
病院に入ったのが朝の9時で、
オフクロの診察、オヤジの検査、すべて終了したのが
午後1時でした。

その間待合室でずーっと居たわけですが、、。
本当に待合室にはいろいろな家族が来ていて、、
いろいろと「感心」することがありました。

その病院は来院者も多い病院で
待合室には常時30人近い人が
待っていました。

急に誰かの携帯が鳴りました。見ると、謙介の
斜め前に坐っていたおっちゃんの携帯です。

おっちゃん、外に出るかと思ったら、そのまま、そこで
通話をはじめました。
おっちゃん「やばそうな人」というご面相です。

それでおっちゃんの声がまた大きいこと。
で、面白かったのは、おっちゃんの声がだんだんでかくなるに
つれて待合室のほかの人の会話のトーンがどんどん下がって
行ったのです。 みんなその話を聞いてるんだと思いました。
まぁ聞くも聞かないも、そこで話しているわけですからねぇ。

そのおっちゃんの相手は
自動車保険の担当者だったようです。

その担当者に対して、胴間声を張り上げて、
逐一説明をしていたのです。

おっちゃんが交通事故に遭ったことからはじまって、
病院に行って、診察と処置をしてもらって、入院
しておかないといけないのにゼニがない、と言って
そのまま帰ってきたこと。帰りに気分が悪くなって
そこいらじゅうでげろを吐きながら帰ったということ。

相手が○○寺の坊さんということ。
その坊さんとの間に事故の認識に大差があって
話し合いがもつれていること。

「保険で何とかしてもらわんかったら、余分な銭やないが」

おっちゃんの通話は10分ほど続きました。
個人情報の垂れ流しでした。


終わったら、待合室の空気がやれやれ、という感じで
さっと変わったのを謙介はものすごく感じました。

病院のほうも頭に包帯をしていたりしたので
大目に見たのかなぁ、とか思いましたが、、。

ふーんと思っていたら
今度は別の親子です。

息子さんは60代くらい。
オヤジさんは80くらいで、車いすに
乗っています。

息子さんは細くて相当に神経質そうな感じ、
オヤジさんは、、その親ですから、ちょっと
頑固そうなお年寄り、という感じでしたが。

オヤジさんが、息子さんに
「今の施設は居たって、寝るばかりで
何の、、、(聞こえなかった)ないから
家に、、」とまで言ったんです。
そうしたら息子さんは
ものすごく強い調子で
「ダメダメ、いかん!」と言うのです。

また別の時に、オヤジさんが
何か言ったんですが、
「そんなこと分かってる、だからこうやって
こうやってこうしている!」ときつい口調で
答えていました。

いやまぁ、他人の、それもちょっと見ただけでは
窺い知れないような親子の葛藤とか
それまでの経緯はあるのでしょうけれども、
もうはなからオヤジさんの言葉は一切拒絶
(受け付けないというような生易しいものでは
なくて)するような言い方でした。

息子には息子の事情もあるでしょうし、
認知症になったら、同じことを何度も聞いてきたり
同じことを何度も言ったりして、
正直言って相手をする側もいい加減腹が立って
きたりすることもあるとは思うのですが、
もう親の言うことなどは最初から一切拒絶する、
という感じでまったく聞く耳を持たない、
応答でした。

まぁねぇ、他人だからこんなことを言えるのかも
しれませんが、もうちょっと優しく言ってもいいんじゃ
ないのかなぁ、と思ったりしました。
きっと息子さんのほうもいろいろと介護ストレスやら
生活上の悩みやらを抱えておいでのことだろうとは
思うんですけどねぇ。

もう親が何か言い出したら、それは一切を
拒絶する、という答え方で、、
聞いていて、辛いものがありました。


それから知り合いにも会いました。
前の仕事場で知りあいになっていた方でした。
彼女の息子さん(中学生)が体調が悪いので
連れてきたとのこと。

あのころはまだ独身で、お嬢さんという感じだったのですが
今や、しっかりとしたお母さんになっていて、
とても感心しました。


そんなこんなで待合室に4時間ほどいたのですが
(もちろん途中で診察室に行ったり、検査の介添えに
行ったり、はありましたけれども)
本当にいろいろな人のいろいろな
人生を見ることができるものだなぁと
久しぶりに強く思ったことでした。


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Comments

病院の待合室っていろいろありますね。
さぞや、ぐったりされたのでは?
僕も熱をだして、睡眠不足で医者の待合室で診察の順番をまっていると、隣のおばさんが、携帯電話で大きな声で、話し始めて、しまいには、大笑いはじめたので、「すみません、ここは、病院ですし、私、熱があって、具合が悪いので場所を変えて話していただけませんか?」って、たまらず、伝えた事あります。
彼女は、ふくれっつらで、場所を変えましたが、ふたたび、場所を変えた後に電話がなって、また、大きな声で話してました。お里が知れますね。
小我に自分の事しか考えられなかったり、感情で周りが見えなくなる人が増えましたね。

Posted by: holly | 16. 06. 23 at 오후 3:32

---hollyさん
 病院は心臓にペースメーカーを入れた人も当然来ますし、当たり前のことですが、病人が来るところなんですけどねぇ。 病状が出ていて、たえられないから、病院に来ているのですが、、、当たり前のことさえ、思いが至らない人が多い、ということなんでしょうね。他人に対する想像力が働かないのですかね。どこまでも自分のことしか見えない、ということなんでしょうか。といいつつおまえはどうなんだ、って言われたら全然ダメなんですが。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 23 at 오후 4:28

歳をとると丸くなるってのは嘘だそうで…意地悪な人はもっとケチな人はさらに…母曰く「お父さん前から煩いけど体が暇になったからか益々うるさくなって↓」年齢を重ねると脳が萎縮するので前頭葉もみたいですね。だから老いては子に従えなんてあるのかもしれません。介護認定一つとっても大変ですね。某新聞に介護保険で世帯分離が認められなくなってetc以前ニュースで現場の方が「今の人は物凄く払ってると思ってるみたいだけど利用料1割負担、残りは他の方々の負担だったりする事を理解していないでヘルパーをお手伝いか何かと勘違いしている…安○さんのアベ○ミクスは以前からアホノ○クスなんて意見がありますが、値上げとバラマキと負担増etc
1億総活躍ではなく1億総貧困時代に入ったなんてそうかもなぁと本当にどうなっちゃうんでしょうユーロ離脱なんて言ってるし暗〜い気持ちになるような事ばかりで…

Posted by: ゆきんぼ | 16. 06. 24 at 오후 7:58

---ゆきんぼさん
待合室にいた時に、20代くらいの、きっとお孫さんだと思うんですが、おばあさんを病院に連れてきていたのですが、おばあさん、入って椅子に座るなり、いきなり「ここは変な病院じゃなぁ」と大きな声で言っていました。お孫さんが「しーっ」と言ってその大胆表現をいうのを止めていました。うちのオフクロも、前は食事の時に少々苦手なものがあっても我慢して食べていたのですが、最近はもう嫌いなものは一切食べない、というふうに変わってきました。 今日、主治医の意見書ができたというので、明日病院に行ってもらってきて、来週の金曜に市の包括支援センターに行って申請書類を提出してこようと思っています。あれやこれやと、書類をそろえたり、手続きをするというのもなかなか煩雑で、ワンストップの制度があればいいのに、と今回も思いました。

Posted by: 謙介 | 16. 06. 24 at 오후 10:46

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