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16. 05. 22

展覧会ふたつ(その6)

Img_0777


さて、大阪市立美術館でございます。


展覧会は1階が中国の作品、
2階が日本の作品、
というふうになっていました。

まず1階から。 
入ってすぐのエントランスは、あまり人がいなかったのですが
会場に一歩入ったら、陳列ケースの前に
すんごい行列ができていて、、謙介、そのことに
まず驚愕いたしました。

最初のほうは、ずーっと王羲之の作品が続きます。

謙介、
王義之もいろんな作品を練習させられしました。

十七帖にはじまって、蘭亭序、喪乱帖、集字聖教序
と草書作品、行書作品、といろいろと練習しました。

ここで、こっそりと言うんですが、
謙介、王羲之の作品があまり好きではありません。

なので、わざわざ集中して見なくてもいいや、とか
思いました。
後ろから覗いても、結構しっかり見えましたし、、。

それがすんごく面白い現象が起きていまして、、
来た人、みーんな王羲之のところでてんこ盛りに
見ているわけです。
で、ほとんど動かない。 美術館のスタッフが立ち止まらないで
前の人に続いてご移動をお願いします、と何度も言っています。
ところが、唐の書家になると、ガラガラ。

欧さんの「九成宮」の作品なんて
誰もいないの。

顔さんの作品の前も少なかった。

ということで、謙介、おかげさまで唐の書家は
ゆったりと見られました。

大学の時に「書道史」の授業を取っていました。
各時代の書家の作品を見て、それぞれの作品の特徴を
見て行く、という授業でした。

そんなこと、もう何十年も前の話で、、
すっかり忘れている、と思っていましたが、
今回、実際の作品を見ると、これは懐素、
これは何紹基、これは、、と作品を見ただけで
その筆跡の特徴が分かって、自然に作品の
書家の名前が出てきたのには、自分のことながら
ちょっとびっくりしました。

途中から、作品を見ては、ひとりで
作者当てクイズをやって
いました。
中国の書家は7割くらい、
日本の作品名は(日本の作品は書いた人の
名前がわからないものが多いので、作品名で
クイズ。)9割くらい覚えていました。

結構覚えているものですねぇ。(笑)

会場の会話を聞くともなく聞いていたら、
おばさん同士で見に来ていた人も、
「集字聖教、前に書いた時になぁ」とか
「これは寸松庵やね。升色紙のほうが好きやわ」
といった作品名を出しながらの会話もあちこちで
聞こえてきて、ああさすがに書道をやってる人の
観覧は多いだろうな、と改めて当たり前のことに
気づいたりしました。


今の世の中、写真製版の技術がすごく良くなって
実物より印刷のほうが良い、と言われるほどに
なりましたが、作品全体から見えてくるものは
やはり格別です。

印刷で見ていて、それなりの大きさだろうな
と思っていた作品が、実物を見ると、「へ? 」と
思うくらい小さかったり、

逆に、現物ってこんなに大きかったの?
ということもあります。

現物を見てはじめて感じる字の配置、
ということもわかりますし、これくらいの
字の大きさなら、こういう手の動きを
して書いたのだなぁ、ということもわかって
来ます。 自分が練習するときの
参考になります。

やはり実際を見ることが大切だと思います。

そういう意味で、今回ほど一か所に名作が
集まった、という展覧会は稀有なわけで
難波までわざわざ来て、美術館に足を運んで
見る、という価値はあったなぁ、と思いました。


ただ、今回の展覧会のタイトルが
謙介はダメだと思います。

王義之から空海へ、なんですが、
こういうタイトルだと、漢字の書の系譜しか
言っていないことになります。

出品点数の4割くらいはかなですが
じゃあ、「かな書はどこに?」と、ちょっとつっこみを
入れたくなります。

どうしてそうなったのか、といえば
やっぱりかな書の人が立場を言うことが
できにくかったからでしょうね。

やっぱり漢字が主流で、かなはおまけ、
みたいなところがありますからね。
そういう書家の間の力関係も微妙にあったのかなぁ、
というふうなことを思ったりしました。

今度は2階にあがって、日本の書を
見ることにしました。


今日はここまでにします。

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