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16. 05. 18

展覧会ふたつ(その3)

博物館を出て、ちょっと西に歩くと、鴨川畔に出ます。
この下に京阪七条の駅があります。

 
ホームに行ってみると、
運よく、5分ほどで特急が来ることになっていました。

やがてホーム右が明るくなったと思うと
電車が入ってきました。
特急ということだったので、赤と黄色の電車
A1415888

かと思ったら、青い3000系の車両でした。
Img_0758

京都と大阪の間には、3本の鉄道が走っています。
そのうちで、一番カーブが多くて到達時間が
遅いのが京阪です。
JRが28分、阪急が42分 京阪が1時間。

大体が今の阪急京都線って、京阪があまりに時間が
かかるので高速用に作った別路線だったんですけどね。


京阪の特急は停車駅も多いですし、
距離も違うので、一概には言えませんけど。
でもまぁ京阪間では京阪特急が一番時間のかかるのは
間違いない。

到達時間で遅い分、乗り心地で工夫しよう、
ということで、京阪はいろいろと先進技術を導入してきました。

特急のシートの改良にはじまって、
電車の中でテレビが見られるようにしたり、
(なんたって門真の松下電器の本社工場の横を
走っていますから、昔から協力体制にあったのです)
電車のシートが混雑時には天井にはねあげられる
ようにしてみたり。
特急たって、特急料金はかかりません。
乗車運賃だけで乗れますし。

この3000系の電車、はじめて乗ったのですが、
車内が非常に静かで、すっかり驚いてしまいました。

Img_0751

どれくらい静かなのか、というと、電車の中で
ほかの人が新聞を読んでいたのですが
電車の走行音よりも、新聞紙をめくる音のほうが
ずっと大きく聞こえるくらいの静けさでした。

しかも揺れない。
すべるように走ります。

前にもお話しましたが、謙介、右京区に住んでいたので
京都から大阪に出るときは圧倒的に阪急京都線で、
大阪に出るということが多かったのです。

阪急電車も乗り心地のいい電車だと思っていましたが、
今回京阪の新型電車に乗って、
本当にびっくりしました。
阪急よりずっとこちらのほうが良い。

やっぱり京阪の企業努力って、すごいなぁ、と
改めて思いました。

電車は淀の競馬場の前を通って、
Img_0753

木津川の合流地点を通って、
Img_0757


樟葉・枚方を抜けて、京橋に着きました。

ここでJRの環状線に乗り換えです。

Img_0760


家に帰ってオヤジに報告したら、
「京橋から城東線で天王寺に出たんか」と言われてしまいました。

うちのオヤジは、環状線とは言わずに
いまだに「城東線」というひとですが。(笑)

久しぶりに降りた京橋はなんだか前よりちょっと
こぎれいになってしまった、という気がしました。

太平洋戦争が終わるまで、大阪城の東側には
被服工廠と呼ばれた巨大な軍事工場がありました。
そこが大阪空襲で攻撃されて、壊滅して、ほどなく
終戦になりました。戦後はその巨大な工場の廃墟から
壊れた工作機械やら金属を晩になっては盗み出して
転売する、という連中が京橋の辺にたくさん住んでいました。

詳しくは開高健の小説、『日本三文オペラ』を読んでくださると
お分かりいただけると思います。

なのでそういう人相手に飲食を提供するような
お店ができていきました。そういうお店って、
何を売っているやらわからない胡散臭さと
強烈な個性を持ったお店が多かったんです。

焼肉屋とかあったけど、何の肉? と
聞きたくなるような。(笑)

京橋駅の近くに古本屋があったのですが
入ったらもう店の中ぜーんぶエロ本ばっかりで、
男女もの、ゲイもの、レズもの、
もうセックス方面はなんでもありの古本屋で
その品ぞろえに驚いたことがありました。
なんたってエロ本の殿堂って呼んでいました。


そんな強烈な雰囲気だった場所が、
大阪城の東側に大阪ビジネスパークができて、
大きなオフィス街ができたり、そこに帝国ホテ〇大阪
ができたり、ダイエー京橋がイオンにかわったり、
片町線って言ってぼろい電車ばっかり走っていた路線が
学研都市線とかいうように
なったりしていった結果、それまであった強烈な
京橋の個性が少しずつ少しずつ消えていって、
どこにでもあるちょっと大きな乗り換えの駅、
というふうになってしまったなぁ、
という気がしました。

今回、久しぶりに京橋で降りたので、
それまで自分の中に保たれていたイメージと
実際の今の京橋がずいぶん違っていて
だから強くそんなことを思ったのかもしれません。

グランシャトーは相変わらずありますけどね。

上のCMのコテコテ感が、もうどうしようもなく、
京阪の京橋でんなぁ、という感じがするのです。
今日はこの辺にいたします。


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