瀬戸内国際芸術祭2016・春会期(その4)
朝鮮飴でございます。

このお菓子、結構好きです。
(いきなり団子も好きだけど)
問題は、このお菓子って、白い粉の中に
入っているのですよ。

食べるときは、そのお菓子の周りの粉がそこいらじゅう、
落ちまくって粉だらけになるんですよね。なので
食べるときに、紙を口元に添えて落ちる粉を紙で
ガードしないといけないところ(笑)
ですかね。
まぁ食べて、服とかについた粉をパタパタと
はたくとか、粉だらけになった周囲を拭くとかすれば
それでいいんですけど。
そして17日の日曜の地元紙のスポーツ欄は
こんなふうになっていました。

× × ×
さて、瀬戸内国際芸術祭の話を続けます。

16日の土曜日は先週と打って変わって
すばらしいお天気になりました。
浜辺に「窓」が見えていますが、
あれはYKKの作った今回の芸術祭の
作品です。(また次回に説明します)
今回は旧沙弥島小中学校の校舎を使って
開催されていた神戸芸術工科大学の
アートプロジェクトの説明をしたいと思います。
「テーマは3つの赤」だそうで。

これは校舎外側に掲示された中山玲佳さんの
『Las Islas しま・しま』という作品。
これって、ぱっと見には、壁とか布に描かれた
作品のように見えますが、目の細かい網に描かれた
ものなのです。ですから内側から見ると、外の風景が
透けて見えるんですよ。

それからこれはかわいひろゆきさんの
『ハレの日、金時への道』という作品。
この展示会場に行くためには、この部屋用の
ブーツに履き替えて鑑賞する、ということに
なりました。

この「白い」ものはなんだと思いますか?
実は「塩」なのです。
この沙弥島のある坂出市は、入浜式塩田で
かつて日本の塩の6割を
製造していました。坂出=塩の町、だったのです。
それから瓶に入っているのは、やはり坂出で
作られている金時にんじん。 その金時にんじんで
作ったピクルスが入っているそうです。

作者は、この金時にんじんを坂出の親子30人と一緒に
作るところからはじめて、金時にんじんのピクルスを作り
それをこうした作品に仕上げた、のだそうです。
次の部屋の作品は戸矢崎満雄さんの『空飛ぶ赤いボタン』
要らなくなった赤いボタンを集めて、同じように要らなくなった
釣りのテグス糸でそのボタンをハート形に吊り下げた作品。

ひとつひとつのボタンがこんなふうに天井から吊り下げられて
います。

それからこれは、しりあがり寿さんの『赤いネジ』(まんまですねー)

しりあがりさんからのメッセージを再録します。
「学校だったという過去の力と それを忘れさせようとする時の力と
人の心に残る記憶の力が赤いネジとなってしまったりゆるんだり
しながら回り続けるのであった」
お部屋がカオスというのかラビリンス状態ですが
それも含めての展示です。
作品を鑑賞して外に出たら、こいのぼりが春の風に
泳いでいました。

今日はここまでといたします。
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