お詫びの作文
こないだ元野球選手で覚せい剤を使って逮捕されて
いた人が保釈されましたね。
で、保釈にあたってコメントが出ていたじゃないですか。
あの文章は一体だれが書いたのでしょうかね?
本人が書いたのかなぁ?
謙介の友達で法律事務所に勤めているおばちゃんが
いるんですが、お正月過ぎて彼女に会った時に
開口一番言った言葉が、、
「もうね、正月明け、一番の仕事がしんどかったわ」という
ため息交じりの言葉でした。
法律事務所ですから、弁護士さんの下働きのような
仕事をするわけなんですが、、。
「何仕事だったの? 」って聞いたら
「婦女暴行で3回目捕まった人の反省文を代筆したの!」
って言っていました。「そんなもんまで書かなあかんの? 」
と思わず聞いてしまいました。
「仕事やから、書いたわよ」
弁護士の先生が「あんた、作文しといて」と言って
彼女にその反省文の作成を回してきたんだとか。
「でも婦女暴行で3回目やろ? そんな人、またやるやろ。
それに、反省文なんて、よう書かけへん、とか言わずに、
それやって反省の材料なんやし、苦心してでも本人が
書かへんと意味ないやん」
「そやねん。あんたのいう事は全部尤もな話なんやけど、、」
「本人は書けへんの? 」
「書ける人もいるけど、書けない場合は弁護士のほうで用意
するのよ」ということでした。
「どう書いてええのかわからん、っていう人もいてるから」
「で、そういう3度婦女暴行した人の反省文はどう書くの?」
やっぱりそこのところは、
もう2度としません。相手の方に非常に申し訳ない
ことをした。重々反省している と書かないと
いけないの」
まあねぇ、政治家の演説だって、あんなもの、本人は
ほとんど書いていませんもんね。
実際書くのは、秘書官だったり、事務官だったり、
アメリカの大統領だったら、そういう演説を書くチームがあって
そこのブレインの人たちが大統領の意図を忖度して書いている
ということですし、、。
あ、そうそう昨日、某首相の演説のライターだった方に
会ってきました。
その話はまた機会があればまたいつか、、。
話をもとに戻しますけれども、
世の中にはいろいろな文章を書く仕事の人がいるのでしょうけど、
こういうふうに犯罪を犯した人のお詫びの文章を代筆する
という仕事もあるのだということをはじめて知ったのでした。
まぁねぇ。正月明けの初仕事が
婦女暴行のおじさんのお詫びの文章、というのは
そりゃまぁため息も出るわなぁ、と
彼女の苦労を謙介思いました。
ということで、最初の問いに戻るのですが、
保釈にあたってのあの文章は一体
誰が書いたものなのでしょうか??
« 春の京都旅(第一部) | Main | 土手に桜 »
「おもうこと」カテゴリの記事
- これからのこと(2024.12.06)
- 「ぼくちゃん」(2024.09.27)
- とりあえずの目標(2024.04.26)
- 「どげんかせん」といかんのは、、(2023.10.29)
- やれやれなできごと(2023.04.15)
Comments
人のかわりに書くお仕事もたいへんですね…想像しただけで、しんどそう。
苦情を聞くのもたいへんだけど、反省を人にかわって書くのも大変そう。
ゴーストライターさんなんかも、なんだか、ほんとに精神的に大変そう。
しんどそうな仕事ですね。
Posted by: holly | 16. 03. 26 AM 12:35
---hollyさん
反省文なんだから、下手だろうと自分で書けよ、と思うんですけどね。でも、言葉がなかなか出てこない人もいますし、どうしても言葉が出てこない、という人だっていますから、そういう人はやはり頼んで書いてもらうということになるのだとは思います。でもお役目とはいいながら、そういう文章を書くのって、本当に大変ですよね。
Posted by: 謙介 | 16. 03. 26 PM 7:29