« MT車で悪いの? | Main | 順風満帆で流れに掉さす »

16. 03. 14

上田先生ありがとうございました

Ueda

つい10日ほど前のこと。
夢の中に上田先生が出てきた。
先生は謙介のほうをじっと見て
ニコッとされていた。『あ、上田先生やん』と
思って、そこで目がさめたのだった。


そして、13日。
謙介は上田先生が亡くなってしまった、という
知らせを聞いた。


本当に悲しい。

先生は史学の先生だったのだけど、
国文の謙介が授業に参加したい、
とお願いした時も、快く「いいよ」と
おっしゃってくださった。
「こっそり入って見てたらええねん」


学科の垣根を越えて授業参加を許して
くださったのは、先生が史学についても単に歴史的な
文献だけでなく、伝承とか風俗・民俗と
いった広い領域でものを見ていかないと
いけない、という持論をお持ちだったからだ。

逆に「国文の学生にかて、歴史的なことは、しっかり
知っておかんとあかんやろ」と、というお気持ちで
いいよ、とおっしゃってくださったのだろう。

その分、国文の先生方からは
そんなに史学の授業を受けたいんやったら
国文になんかいてへんと史学科に転科したらええねん、と
きついことを言われ続けたけれど。

加えて卒論の口頭試問の時も「それは史学の見方やな」と
イジイジと言われたし、、。(笑)


先生から学んだことはたくさんありすぎるのだけど
自分の中で一番大きなことは
「学問は単に文献や字面だけで解釈したらあかん」ということだ。

万葉集でも、古事記でも、日本書紀でも、活字になった
文字を追うだけでなく
その「場所」に行って、その土地を、風土を見てみないと
いけないよ、ということだった。

謙介がフィールドワークを大切にしていて
展覧会で発掘された資料とか、展示されたものだけを
見るのではなくて、実際にどういう場所でどうやって
在ったのか、それを見たいと思う気持ちとか、
そうやって見ようとする態度が育っているのは
先生のおかげだと思う。


ただ先生の学問のスタイルも批判はあった。
史料全部を見るのではなくて、たとえば
類聚三代格なら類聚三代格の問題になりそうな箇所を
ピックアップしてきて、ここが問題やで、って
指摘する方法はとかく批判があった。

全体を見ていかんとあかんやろ。
そういうふうにトータルで学生には指導しないと、
指導にならへんがな、
という批判もあったのを謙介も聞いている。

でもそれは史学科内のことで、、(笑)


先生のご本の考察があったからこそ、
謙介は文学基礎の上代文学のレポートも、
卒業論文も書けたのだ、と思う。

できそこないの国文の学生に、丁寧に
資料相談に乗っていただいたご恩は
一生忘れません。


万感の思いをこめて。
先生、どうもありがとうございました。

|

« MT車で悪いの? | Main | 順風満帆で流れに掉さす »

おべんきゃう」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/63341695

Listed below are links to weblogs that reference 上田先生ありがとうございました:

« MT車で悪いの? | Main | 順風満帆で流れに掉さす »