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16. 02. 05

八方ふさがりと心の平安

元、プロ野球選手のあの人、前々から
そういう噂とか報道はあったようですが、
とうとう逮捕されてしまいましたね。

あの人については、さまざまな野球上での
記録を持っていて、彼のような人になりたい、
という憧れから野球をはじめた、という人も
多かった、と聞きます。

実家の近所にも野球の大好きな子がいました。
謙介は実家に帰るのは、週末だけでしたが
その週末は必ず、彼のオヤジさんとキャッチボールを
延々とやっていました。
バッティングマシンを買って(普通の家でそんなもの
買わないと思うんですけど、、)毎日規則的に練習を
していました。

中学から、その辺では野球部で名の知られた高校に
推薦入試で入って、当然野球部に所属して、、でしたが、
あれほど毎日毎日トレーニングをしていても、
彼の高校は県大会で準優勝どまりで結局甲子園には
行けませんでした。

野球を志す高校生は全国中にたくさんいます。

彼のように365日野球の練習をして
トレーニングを積んでさえ、
それでも才能とか身体的な能力の関係で
甲子園にまで行けなかった、
というような高校生はざらにいる、と
思います。

そんな中で、能力もあって、練習も積んで、スター選手だった
あの人は、やはりもう特別の存在だったはずです。

でもそれは、現役の野球選手だった時でのことです。

選手生活を終えたときに、あの人の「これから」として
何が残っていたのでしょうか。

今までのすべてをゼロに! と言って、
何か新しいことを学んでいくには、彼の野球人生の中で
創りあげてきた記録が、重すぎて邪魔をしたのかな、と思います。

今回の逮捕報道を見ていても「あの」という言葉の
実に多いことか。
「あの大選手だった、、、が」という言い方がものすごく
多いように思いました。

でも、過去の人生の栄光だけで
新しい人生は生きていけないのです。

新しい自分になろうと、彼なりにいろいろと
手を出してみたのでは? と想像します。
身体に刺青を入れてみたのも、今までの自分とは
違った自分になりたかったからかもしれません。
四国巡礼の旅に出たのも、
そういうことのような気がします。

自分のことはうまくいかない。
他方で、家庭は崩壊してしまう。
認知症の親の問題はある。

どれもこれもうまくいかなくて、
八方ふさがりになっていたのではないのかな、
と思うんですよ。


彼の人生、希望というものが全くなかったのでは、と、
(報道からだけですが)謙介はそう思いました。


そういうふうに考えてみたら、
有名野球選手の薬物の問題などではなくて、
どこにでもある、「中年のおっさん」の心の問題だった、
と言えるのでは、と思うのです。


親の介護・勤務先の経営不振・家庭の不和
そういう問題を抱えていて、どうしようもない中、
必死で生きている40代後半から50代の人の話を
よく聞きます。そうして人生ぼろぼろになってしまった、
という人の話も。そこから薬物に走って、、という
ルポルタージュも読んだことがあります。


あの人にとっての心の安定したときは、
薬を打っていたときに得られる状態だけ
だったのだろうな、という気がします。

心の平安を得る場所がどこにもなかった、
希望のない人生を毎日毎日送るしかなかった、
そういう絶望感があの人を薬物に走らせたんじゃ
ないかなぁ、という気が謙介はするのです。

おっさんの心の危機時代をどう生きるか、
どう過ごしていくのか、ということは
決して他人事などではない問題だなぁ、
謙介はそんなふうに思いつつ
このニュースを見ているのでした。

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Comments

スポーツというのは特にどんなに努力しても才能ってのが必要だと思いますね。華やかなスター選手でも何時までも現役って事はないですし、辞めた後の方が人生長い気がします人生は帳尻が合う様に出来てるなんて言いますがちょっと切ないですね。
橋之助さんの御子息達ですが確かに凡庸かもしれませんね、でもまだこれからって気もするんですよね。孝四郎・吉右衛門さんご兄弟も以前は染五郎さんの方が将来を期待されていたとか?物心つく前から歌舞伎を観ていた母曰く「弁慶だったら私は吉右衛門のがいいと思うんだけど」確かに吉右衛門さんに芸をとはよく聞く様な気がしますが幸四郎さんにとは…七之助さんがお金を払ってもらっている以上納得がいくような水準の舞台をと思ってもスケジュールがタイトすぎるとクオリティがと言ってらしたようで…團十郎さんも今のままの舞台数で良いのかと疑問を持ってらしたようですし、そのお家の芸とか合った役ってのがあるのもわかるんですがちょっと真剣に考える時なのに肝心の松竹がね。
糖尿病だと免疫力が下がってしまい体調を崩した時にも糖尿でない人とちょっと症状が違ったりするそうですしね、糖尿病の人は血糖値の為睡眠に障害を抱えている人が結構いるとか→心筋梗塞・脳疾患に気を付けなくてはいけない。糖尿病でもきっちり自己管理出来て90代までお元気で病院から表彰されるなんて人ばかりなら問題ないんですが…食事を作っている人が痩せて糖尿病の人が痩せない→隠れて食べてるのでは⁇。別の人ですが血糖値を下げる薬を飲まないで血糖値がとんでもない事になってようやく入院、でも病院のお食事が美味しくないとタクシーで帰宅してしまう→仕方ないから毎日お弁当を持って病院へなんて聞いた事があります。謙介さんのご苦労お察しいたします。

Posted by: ゆき | 16. 02. 05 at 오후 8:22

なんだか、とても、残念なニュースで、世の中に与える影響も大きいですね。おっしゃるように、どかにでもあるような、50代の男性の悩みだったかもですね。彼の内側にある、介護や心の問題も、日本の人達の心のありようがでているのではないでしょうか。

そんな心の闇に漬け込んだのが麻薬だったのかもですが、心の闇があるから麻薬をやってもしかたないなんてことではないですし、結局、彼は、弱かった、孤独だったし周りに彼に愛を向ける人がいなかったんでしょうね。麻薬で周りが愛を向けた時には、本人が拒絶したのかもですね。麻薬は怖いですね。
番長ぶったり、服装などや容姿で強そうに見せる人って弱いからかもですね。ヤンキーや暴走族と言われる人達も結局、警察につかまって、説教されたい、孤独で寂しい幼稚な魂なのかもです。

政治も悪い。
「一億人、総活躍時代」なんて、いう男が日本の国会にいますが、僕には、寝たきりの人も、オムツを、自分では変えられない赤ちゃんも自分の面倒は、自分で見なさい、赤ちゃんもオムツ自分で変えなさい、って言ってるようにしか聞こえません。
ほんとは、「一億人、総輝き」の時代でなくては、いけないはずです。活躍が物理的に難しい人もいるのですから。

麻薬や介護等で、まだまだ、今年は、事件が増えそうに僕はおもいます。

元大スター選手も、麻薬の入手ルートもちゃと警察に明らかにして、一から、ほんとうの強さを今後見せてほしいですね。
現役時代から、常習していた、なんていう残念な、報道もありますね。真相はわからないですが、
人間やめますか麻薬やめますか、で、これからの人生を生きなくてはいけない彼、大変な試練ですね。
厳しいですが、あれだけの過去の栄光があれば、生きるのにこまらない、監督などの仕事には、恩返しや感謝の気持ちがあればできたはずです。
入れ墨を入れて高校野球の監督もやってみたいなんて発言を過去のテレビ番組で見たことがあるのですが、50歳の男の考えにしては、入れ墨を入れておいて、浅はかですし幼稚です。
結局、野球人生で、大金を手にして社会にでて、迷子になってしまった人生なのかもですね。
有名人なので難しい事も多々あるとは、おもいますが、普通の大人として、立ち直ってほしいと、遠くから祈るばかりです。
残念なニュースでした。

Posted by: ホーリー | 16. 02. 05 at 오후 8:24

どこからどのようにズレていったのでしょう。
あれだけの有名人ですから、いろいろな人があの手この手で接近してきたでしょうし、誘惑も多かったことと思います。
海外にわたって、より大きなプレッシャに押しつぶされそうになりながら頑張る人と、いつの頃からか覚醒剤などの逃避に走ってしまう人と、比べてしまうのは酷かもしれませんが、TVでもあれだけ否定していましたからね。
謙介さんも書いていらっしゃるように、夢であり希望であった人でもあります。
社会的制裁というけど、容疑の内容からは「有名人だから」で酌量が許されるものではありません。
きちんと心を入れ替えて薬物の依存から脱し、全うな人に戻って青少年の手本になれるように頑張ってほしいです。
(ただ、○夏さんもまだ復帰できませんから、実際には難しいかもしれませんね)

Posted by: 正憲 | 16. 02. 05 at 오후 10:50

---ゆきさん
才能も華もあったスター選手に限って、現役引退後の人生をどうするのか、というのがやはり問題になりますよね。同じ選手でも桑田のように、大学院に行ってさらに経験を体系化する、というタイプではなくて、どちらかと言えば職人肌で、感覚とかセンス、能力でやっていた人ですから、仮に高校野球とか、プロ野球の監督、というのでも難しかったかもしれません。いずれにしろ、現役はやめました、その後栄光を引きずったまま、何をすることもできなかった、ということと、本人の資質、というところが大きかったのかなぁ、と思います。なんだか漫才の横山やす○と同じような感じの人だなぁ、と思ってしまうのです。
話は変わって、橋之助さんの息子たち、お話のようにこれから、かなぁ、とも思います。たまたま今は時分の花、というのがないだけで、今から修行を積んで、修養を積んだら、真の花になるかもしれませんね。そういう意味では時分の花がなかった(と断言するのは失礼かもしれませんが)のは却っていいことだったかもしれません。いずれにしろ、今後を見ていきたいと思います。

Posted by: 謙介 | 16. 02. 05 at 오후 11:34

---ホーリーさん
 「そんな心の闇に漬け込んだのが麻薬だったのかもですが、心の闇があるから麻薬をやってもしかたないなんてことではないですし、結局、彼は、弱かった、孤独だったし周りに彼に愛を向ける人がいなかったんでしょうね。」本当にその通りだと思うんです。
彼の生活がハチャメチャになってしまったときに、彼に手を差し伸べてきたのが、「や」のつく自由業の方々だった、ということなのでしょうね。自分自身の将来に希望を持てなくても、親の介護で疲労していても、それでも薬物のほうに行かずに、まっとうな人生を送っている人がほとんどなのですが、、。そういう一時の才能を誇った人ほど、そこから出て、別の道を歩む、というのがとても難しい、ということですよね。
こんなことがあっても、まだまだ人生は続くわけですよね。人生をどう歩んでいくのか、何を自分のテーマとして生きていこうとするのか、本当に真剣に考えてもらって、短気を起こさずに、息長くがんばってもらいたい、と思います。そうでなければ、またぞろ、こういう薬物に手を染める、というようなことになるような気がします。気の弱さ、状況の困難さ、歳も近いですし、その状況がよくわかるゆえに頑張ってほしいと切に思います。

Posted by: 謙介 | 16. 02. 05 at 오후 11:45

---正憲さん
本当にどこでずれていってしまったのでしょう。選手としても体がボロボロになって、現役を引退して、、、家庭もうまくいかなくて、、、実家の親は認知症になって、、と気が付いたら、自分の生活の中での希望、というものが無くなってしまった、というところあたりかもしれません。その一方でやはりプロ野球選手、しかもその中でも素晴らしい能力を持ったスター選手であったゆえに、鳴かず飛ばずの選手のように引退してからもうどん屋に転職するとかしないで、派手な生活を、(本人の資質もあるでしょうし)続けることになったのだろうなぁ、と思います。あたら才能に恵まれてしまったがゆえに、その後の転身がうまくいかない、ということになってしまったのでしょうね。 引退後も人生は続くわけですから、その人生をどう生きるのか、、。これはすごく難しいことですね。
例えば今は現役のイチローとか、引退後はどうするのでしょうかねぇ。監督をする器でもないように思うんですよね。人に指導をする、というのがあまり好きとも思えないし、、彼の引退後の人生にも、実は謙介、前々からちょっと注目しているんですけどね。

Posted by: 謙介 | 16. 02. 05 at 오후 11:55

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