« ニッカリ青江(その3) | Main | 電気自動車 »

15. 11. 23

賞状を書く

11月22日、大相撲の九州場所が終わりました。

今場所は、20日に北の湖理事長がお亡くなりになる、
ということがあって、本当に驚きました。

理事長はお亡くなりになったのですが、
場所はつつがなく千秋楽を迎え、
予定通りに終了しました。

で、優勝は日馬富士だったわけですが、
優勝の表彰状、どういうふうになるのか、
と思っていたのです。
それで、
八角理事長代行の読み上げる表彰状の文言を
聴いていたのでしたが、、。

表彰状を発するのは「公益財団法人日本相撲協会」と
いうことでしたね。

たとえば、「○○株式会社 代表取締役社長 △△△△」
とかいうふうに、機関とか会社の名前ととともに、その時に
その表彰状なり、証書を出した時の代表者の名前を
明記している場合、って結構多いので、そこのところ
どうするのかなぁ、と思っていたら、日本相撲協会、という
団体名だけにとどめていたので、はぁ、なるほど、
と思いました。


謙介、スポーツ関係の表彰状を頼まれて書いたことも
結構あります。

でもそれがスポーツ関係の表彰状を書くのって、
結構しんどいんですよ。

実際に試合の会場に行くわけです。

優勝戦って当然のことながら、最後でしょ。
で、その直後に表彰式があるわけです。
試合終了から表彰式までの時間がほとんどないのです。

表彰状を書くにあたっては、
まず優勝者の名前を確認します。
漢字の場合、書体から画の長さの違いまで
確認します。
たとえば「浜本」なのか、「濱本」なのか 「濵本」なのか
高いでも、「髙」なのか「高」なのか、この字体を
はっきりと見ておかないといけません。

ところがスポーツ関係のエントリーシートって、
出場者が書いてなくて、所属するチームから送られてくることが
多いのですが、何せ本人じゃないから、その辺の確認が
とてもいい加減な場合が結構あるのです。
賞状を書いてから字が違っていた、なんてことも
あったりするんですよ。
こちらはエントリーシートの字通り書いたのに、
チームの方での確認がしっかりでlきていなくて、
間違った名前の表彰状が行った、なんて
ことになります。
「だから確かめてくれ、と言ったのにぃぃぃぃ」と
こちらは言いたいのです。

そんな字が間違ってるなんて、
優勝した選手の方に失礼千万です。
謙介だって、そんな不本意なものをお渡ししたくありません。

で、字体の確認をして、その日、どうしても渡しておかないと
いけない、という場合は、時計とにらめっこで、名前を書きます。

もっと急いでいて時間のない場合は、
鉛筆で名前を書いた表彰状を、表彰式で一旦渡すのです。
それから、もう一回返してもらって書く、ということもします。

一番多い時は、1度に300人分の賞状を書いたことが
ありました。

卒業証書を毎年頼まれて書いていたのです。

中で忘れられない1枚の卒業証書がありました。
毎年依頼に来られる教頭先生から
その年は、「実はもうひとつお願いがあります」と
切りだされました。

卒業証書、まったくの白紙の賞状用紙から
もう1枚同じように書いてくれませんか、という
依頼でした。
普通卒業証書は、卒業式の日も決まっていますから
発行番号のところと
渡す卒業生の氏名、生年月日のところだけが
空白になっていますが、後はすべて印刷されているのです。

そして日付を空けておいてください、と
頼まれました。

実は、ひとりのある生徒が末期がんで重篤な状態なのです。
卒業式を迎えられないかもしれない、ということでした。

謙介は印刷の卒業証書と同じようにすべて手書きをして
その発行番号、生徒の名前、生年月日まで書いて
唯一日付のところだけ空けた卒業証書を書き上げました。

卒業式の前日、先生から電話があって
「何とか卒業式の日を迎えられそうです。
日付、ほかの生徒と同じ日付を入れておいて
ください」ということでしたので、日付を入れて
持参しました。

その翌日、卒業式の日、その生徒は亡くなったそうです。

卒業式を終えた後、その生徒のクラス全員が
彼の家に行って、その卒業証書を渡してくれた、
と聞きました。 そして証書は棺に入れられて
荼毘に付された、ということでした。


賞状を書いていると、いろいろなことに
出くわすことがあります。


今回の大相撲の優勝の表彰状、を見ていて
そんなことを思い出したのでした。


|

« ニッカリ青江(その3) | Main | 電気自動車 »

いなかのせいかつ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91870/62731692

Listed below are links to weblogs that reference 賞状を書く:

« ニッカリ青江(その3) | Main | 電気自動車 »