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15. 05. 24

巡礼にご報謝出張(その2)

この十郎兵衛屋敷には
人形浄瑠璃の舞台が別棟に作られていて
そこで毎日日替わりで人形浄瑠璃が上演されています。

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こうした人形浄瑠璃や文楽は
都会の立派な劇場に行けば、名人上手の方々の
公演を見ることができます。

それはそれで素晴らしいとは思いますが、
そもそもがこうしたものは庶民の娯楽だったのですから
もうちょっと気楽に見ることができたらいいのに、
と思うんですけどね。

浄瑠璃の外題にしても、そもそもが
世間の耳目を集めた事件やできごとが
主題となっているわけですよね。
今風に言えば週刊誌の記事を題材にして
話を作ったというようなものだと思うんです。

この徳島ではそんなふうな
庶民の娯楽としての人形浄瑠璃が
処々方々で行われています。

高校の部活でもあるんですよね。
この十郎兵衛屋敷付設の舞台では
県内で、人形浄瑠璃を行っている「座」が
入れ替わりで公演をやってくださいます。
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謙介が行った日の座は鳴門座のみなさんによる
舞台でした。

演目は例の傾城阿波の鳴門

そこへ巡礼姿の娘お鶴が西国巡礼ということで徳島から
父母を尋ねて上方に出てきます。

その途中で偶然、両親の仮住まいの家に
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巡礼に御報謝、といいながらやってくるのです。
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幼い女の子(9歳)がたったひとりで西国巡礼をしている
ありさまを見てあまりの不憫さに家に上げて事情をきくのです。
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おっかさんのお弓は我が子と分かりはしますが、
そこで親子の名乗りをしたのでは、
我が子にどんな災いが来るとも限りません。

お弓は泣く泣く「徳島に帰りなさい。そこで両親の帰りを待つのです。」
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と言って一旦は娘を見送るのですが、、、。
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去っていく娘のことを思うと身が切られてしまうような気がするのです。
やはりここで別れては今度いつ会えるか分からない、ややこしいことに
なったらなったでその時に考えよう! そう思った母親のお弓は
去っていこうとした娘のあとを追いかけていくのでした。

と、まぁここまでが巡礼歌の段なわけです。

舞台と客席の距離は3メートルくらいでしょうか。
この距離感が親しみやすくていいなぁ、と
思いました。


終わってから、今日この公演をしてくださった
鳴門座のみなさんの紹介がありました。
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ところでみなさん、下の金属の棒を何と呼ぶか知ってますか?
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実はこれが「さしがね」なんです。
人形は3人で操るのですが、人形の左手を操る人は
右手で操るのです。
操る人の右手で人形の右手というのは
距離も近いのですが、右手で人形の左手を操るときは
距離が遠くになります。
ですからこのさしがねを使って遠い左手を操るのです。

ここから「誰のさしがねじゃ」という言葉が出た、ということですね。


人形浄瑠璃をみおわったら、もうお昼前でした。
徳島に来たのですから、やはりお昼は「そば」に
することにしました。

今日はここまでにします。

本当に素晴らしい舞台でした。
こういう公演を毎日日替わりで
徳島県内の人形遣いの「座」が
やっているのですから、本当に層が厚い、
と思います。


(今日聴いた音楽 ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜
 歌 竹内まりや 1979年 竹野屋のまりやさんも今年還暦
 なんですけど、、。 昔の60歳と今の60歳って全然違いますねぇ。)
 

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