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15. 04. 20

1年が経ったのですね

先日「セオウルホ」の事故沈没1年が来た、とのニュースが
ありました。 

あの後、韓国政府は「くんみんあんじょんちゃん(国民安全庁)」
を作ったそうですが、
謙介はあかんわそんな名前の役所なんて、って思います。

「けんちゃなよ ぱんちちゃん(ケンチャナヨ防止庁)」でないと
いけない、と謙介は真剣に思うのです。

韓国の国民性として、何かをはじめるときに
どんな問題が生じるのか、いろいろな場合を想定して
ひとつひとつ検証して、そうした検証に基づいて
施設や商品を作っていくということはしません。

ケーススタディは全く考慮しない。
多少は考慮するのかもしれませんが、その
考慮が考慮になっていない。

問題が起こったら起こった時のこと。
起こってから考える、ということがあります。
よく「韓国人は走りながら考える」と言う人もいます。

日本のビジネス雑誌を見ていたら
ひところそういう韓国企業の商談の速さを指して
「対応力が速い」とか、「即断即決」とえらく持ち上げて
いた記事をよく読みました。

確かに判断は速いけど、、
謙介は安全性については
自分自身、ソウルに住んで、その安全性の
全くのなさを何度も経験していましたから
「よく見てみろ」とか思っていました。

「即断即決できるのは何も考えていないからじゃないか」
とか「そういうのを拙速と言うんじゃないか」とも
思っていました。

日本の会社はいろいろなことを想定しますから
即断即決というわけにはいかない。
走り出すまでの助走が長いのです。
石橋をたたいてたたいていろいろと検査して
それからです。

韓国は橋があったらとりあえず渡ってみる。
うまく渡れたらそれでええやん、っていうところでしょうし、
渡る途中で橋が崩壊してもあまり考えない
(多少は考えるのでしょうが、だからといって
そのことを検証はしない。)
日本の会社と韓国の会社と比べていたら
そんなふうに違いを感じます。


謙介、ソウルに引っ越すにあたって、
自分の下宿が見つかるまでの数日間、
ホテルに泊まったんですよ。
最初に行ったホテルでこんなことがありました。

「予約していたものですが」
とフロントに言ったら、
確かに予約はされていたらしいのですが、お部屋が満室で
ない、と言われたのです。


いわゆるオーバーブッキング、というやつです。
部屋数が100のところに予約を120くらい受けるのです。


まぁそれは日本の航空会社とかホテルの予約でよくあること
だったのでさほど驚かなかったのですが、

それで近所の別のホテルを紹介されて行きました。
東大門近くのホテルです。
その紹介されて行ったホテルでこんなことを言われました。
「おにいさん、安い部屋があるよ。1泊20000ウオンでどう? 」
とフロントのアジョシが言いました。

邦貨2000円のお部屋、というのは、どんな部屋かと思ったら
なんとまぁ、窓のない部屋ということなのです。

トイレバスはついているけれども、窓がない。


火事になったら、まず助からないんじゃないか、と
思います。日本のホテルで窓無しの部屋なんて
あり得るのでしょうか?

ホテルの建物は立派でしたけれども、、
こんな部屋を案内してきたことに、少々あきれました。


もし、万が一、火事になったらどうなるのか。
客室からの誘導はきちんとなされるのか。
スプリンクラーとか防火扉は機能するのか。

そんなもの、全部おそらくまともに機能しないんじゃないか
と思いました。

しんどかったので、
そこから別のホテルに行く気はしなかったので
そのホテルで、まともな窓のある
低層階の部屋をお願いしました。

エレベーターの近くに非常口があったので見てみましたら
確かに非常口の表示はあったけれど、
大きなカギがかかっていました。
どうやって逃げるのでしょう???


韓国の製品の作り方というのは、
日本でこういう品物ができて売れている。
じゃあ似たものを作ろう、というところから
はじまります。

そうして確かに外見的には似たものを作ります。
でも、それはあくまで外見です。


日本に似せたようなものは作りました。
でも運用はできません。内容はむちゃくちゃです。
こういうふうに形だけ真似したって仕方ないのです。

日本のモノ作りというのは
実際に使ってみたらどうか。
使い心地はどうか。
機能性はどうか。
操作性はどうか。
耐久性はどうか。
その部分を重要視して作っていくと
思うんですが、韓国ではそういうことについては
あまり考えません。形が似ていたらオッケーです。

確かに外見だけ見てみたら
似たようなものはできるんですが、
そういう製品そのものの検証というものが
行われないまま、世に出る、ということが
非常に多いのです。

「商談」いうことでいえばスピード、ということは
大切な要件なのでしょう。

でもね、モノづくりの「商品」として見た時
それで果たしていいのか」と謙介は
ずっとずっと疑問に思ってきたし、
客観的な事実として
いまだに韓国社会でそうした事故が多発している、
というのはそうした「拙速」の結果です。

こうした「実質を見ないで、形だけ整えていたらいい」という
意識が続く以上は、何年経っても状況は変わらないと
思いますし、実際韓国民も世論調査の結果として
「この先もこういうような事故が起きる可能性がある」
と考えている人が85.5パーセントにのぼった、と
聞きました。

事故が起こる→怒り嘆き悲しむ→責任者を糾弾・懲戒する
検証をしない→時期が来たら忘れる→同じような事故が起きる
→怒り嘆き悲しむ

この繰り返しのような気がするのです。
さむぶんぺっくわじょむ(三豊百貨店)や
そんすてきょ(聖水大橋)の惨事があっても結局
それが生かされないままのセオウルホの事故です。


見た目におしゃれな建物を建てても安全性が
さっぱりでは仕方がありません。

その背後にある建物に対する思想や考え方と
いった哲学の部分を
汲み取って生かさない限りはまたぞろ同じ失敗を
してしまうでしょう。

「ちゃくどに はくすぷはみょん おっとっちよ?」
(いいかげん、学習したらいかがでしょう)
とあじょし(おっさん)は言いたいと思います。

いい加減「成熟」ということに目を向けるべきです。


こういう理由で謙介は
「けんちゃなよ防止庁」を作れば? と言ったし
そういう役所が必要なんじゃない? って思っています。
まぁそれができたとしても役所の体制が
「けんちゃなよ」になって終わりそうな感じは濃厚にしますけど。

(今日聴いた音楽 パティ金 『あなた(くで)なしでは(おぷしぬん)
生きられない(もっさら)』下のようつべ、世宗文化会館で、
25年前くらいの録画 だと思います。たぶん。
ノレバン(カラオケ)に行くと結構な頻度でこの曲、歌って
 おりました。


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