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14. 12. 15

ヨワンニムエナルゲ

水色の飛行機の航空会社の
Tehanhangon

例の事件、大々的に報じられていますね。


かつてソウルに住んでいた時、飛行機で帰国するときは
ソウル市内からこの水色の航空会社のリムジンバスで金浦空港まで
行っていました。

あのころはまだ金浦空港へ地下鉄が延伸していなかったので
大抵はこのリムジンバスでした。

このリムジンバス、ソウル市内の停車場所は決まっては
いましたが、途中のルートは千差万別でした。

バスの運転手が無線で連絡を取り合いながら
どの道が空港に行くのに一番空いているかを見極めて
空いている道路を走っていったのです。

ですから結構速くソウル市内と空港を結んでいました。
運賃も安かったですし。(日本円で400円くらいだった気がします)


大抵はバスでしたが同僚と3人で一緒の時などは
タクシーで行くこともありました。
(空港まで日本円で2000円だったので一人700円弱くらい)

空港が近づくと、巨大なこの水色航空の看板が
立っていました。にっこりと笑う客室乗務員の写真の横にハングルで
ウリエナルゲ」と書いてありました。

このウリエナルゲ、
日本語に直すと「われわれの翼」という意味ですね。
韓国の人、「ウリ」っていう言葉大好きですもんね。(笑)
そうした韓国人の国民意識に訴える、という広告戦略だったのでしょう。

今回のその水色の航空会社の元副社長の事件、
ニュースを聞いたとき、ああ、
よくあるパターンの話だなぁ、と思いました。

ただ謙介、ちょっと驚いたのが副社長が
ファーストクラスに乗っていた、ということではありました。

日本だったらどうしますかね。

宝塚音楽学校の生徒さんは、親会社の阪急電車に乗っても
絶対に座りません。座ってはいけない、と指導されます。
謙介も阪急で何度か宝塚の生徒さんを
みかけたことがありましたが、どんな時も車両の端のほうに
立っていました。
謙介の仕事場の街の電鉄会社の社員さんでも、
電車に乗った時には、電車がどんなに空いていても
立っています。絶対に座りません。

飛行機ですから、電車みたいに立って行くわけには
行きませんけど、それでもお金を出して乗ってくださる顧客と
業務での移動、というのはけじめをつけないといけないのでは
ないのですかね。

たぶんこの元副社長さんはファーストクラスに乗ることについて
何の躊躇もなくごく当たり前のことのように思っていたのでは
ないでしょうか。

まぁそういう人だからこそ、乗務していた客室乗務員たちに
ああいう行動をとったのだと思いますが。

韓国の企業の場合、いくら大きくても全部同族会社ですから
会社の「社会性」というような考え方はほとんどありません。

どこまでも「私の会社」です。

航空会社なんて交通機関なのですから、社会性というものは
常々から考えないといけないはずですが、、。

だからこの元副社長の頭の中にあったのは
今回も「私の会社」という意識だったのでしょう。

「私が法律なんだから私の言うようにしなさい」というか
今回の場合は「私の言うようにしろ」ですかね。

運行規則をはじめとして航空機のさまざま規定があったとしても、
そんなものは上の人間の命令一下でどうにでも変わってしまうのです。

こんなこと韓国ではよくあることです。


それから、あの元副社長が社員に
「この野郎」という言葉を言った、と
日本のアナウンサーがニュース番組の中で
びっくりしたように言っていましたが
これだって別に驚くべきことでもありません。

これも喧嘩になったら普通に
言う言い方です。

「この野郎」っていうのは韓国語で「イーノマ」と言います。
「イ」が「この」で「ノマ」が「野郎」です。

このイーノマって言う言い方は、
韓国の喧嘩ではしょっちゅう飛び交う言葉です。
それも男女を問わず言います。


イーノマ、とか、ピョンシンノマとか。
ちなみにピョンシンノマは「病気野郎」の意味です。

謙介が最初に韓国語を習った時に
「喧嘩の時の罵詈雑言もきちんと習っておきなさい」
と言って、いろいろなものを教えてくれたのは
ソウルの姉代わりの人でした。

この人、女性で博士号を持った大学の教授様(キョスニム)
なんですけどね。(笑) 
その方が喧嘩の時にはこういうのよ、と教えてくれました。
日本だったら少なくとも教育者が、差別感覚むき出しの
喧嘩の言葉なんて教えるはずはないと思うんですけどね。

ところがところがキョスニムの教え給ひし言葉は
もうねぇ、この元副社長が吐いたような言葉にはじまって
すごーい言葉の数々。(笑)
差別用語やら人格を完璧に否定するような言葉まで
あまりの過激さでありまして、ここには決して書けません。

この元副社長のしたことの問題の一つに
航空関係の法規違反ということも言われています。
「ナッツリターン」の「リターン」の部分のことですね。


でもね。こういうことって韓国の社会ではよく起こることです。
法律よりトップの意見が通るのです。

「法律には確かにそうは書いてある」
と韓国の人はいいます。問題はその次、なんです。

確かに規則ではそうは書いている。
お偉い立場の人は「でも」言ってくるのです。


「私が言っているのだからその運用は変えられる」
「その場合だけ変えて運用しろ」とも言ってきます。
謙介、それで事が前に進まないで、しょっちゅうイライラしていました。


ちょっと話はずれますが、このことは
歴史認識の問題も同じ次元のことだと思います。

日本は戦後処理の過程で、当時の韓国の首脳と
話し合いをして、その時納得づくで合意に至ったはずです。

日本としてみれば、それで終わった、と思っていた。
ですが、韓国は政権が変わるたびにそうした「合意というルール」が
あるにもかかわらず「歴史認識を何とかしろ」と言ってきます。

要するに日本の首相に対して、
過去にはそう決まったのかもしれないが、
あんたは日本国の首相なんだから、命令一下柔軟に解釈して
何とかしろよ」って言ってくるのです。

つまりこれを簡単な言葉に言い換えると
首相が超法規的に何とかしろ、と言うわけです。

簡単に変えちゃっていいのか、と日本人は思いますが
なにしろ「ケンチャナヨ」の国ですからねぇ。
法律なんてあって無きが如し、ということです。

話を元に戻しますが
今回の元副社長の言葉だって、
運行規則というような決まりではそうだが、
トップが言っているのだから
ということなんでしょう。
こういう話、本当によくあることです。

「私が法律」「私がすべて」です。

決まりはあるけどその運用は状況や私的感情を入れて柔軟かつ
臨機応変に。


ウリエナルゲ(われわれの翼)じゃなくて
ヨワンニムエナルゲ(女王さまの翼)なんでしょう。きっと。

というようなことで今回のナッツリターン事件を聞いても
「ああまたね」としか感じなかった謙介なのでした。

そうしてその後の本人や親の謝罪の仕方、対応のすべてを見てて
さらにさらに典型的な韓国社会でのお話だなぁ、と思ったのでした。


(今日聴いた音楽 最後の雨2007 歌 中西保志
 この曲もたまに聴きたくなります。)

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Comments

>首相が超法規的になんとかしろ
って際限が無いような…永久に続くんですかね。

浅草早くも得チケが…1等価格を戻しても3等値上、新橋も3A後2列以前は3Bと同じだったとか
海老蔵さんは皆の健康あっての舞台だから週休2日を目指しているようですが、1月公演1月休み平日1回公演で充分では⁇忙しい方もいれば男女蔵さんは3月程舞台が無かったりするようで…休みたくても¥$£€大好き松竹と交渉するのは至難の技ですのでここは是非海老蔵様に頑張って頂かなくては‼
寒いので体調に気をつけて無理しないで下さいね。


Posted by: ゆき | 14. 12. 18 at 오후 9:48

---ゆきさん
 韓国の社会性として、客観的に物事を見る、一歩退いて全体像を見て、ということが難しいと思います。理性より感情のほとばしりが優先されてしまうところがあるので、そういう感情論でないものの見方、というのはなかなか難しい面がありますね。
 それと北朝鮮でもそうですが、法律で決まっていたようなことでも、トップの「鶴の一声」で事態は何とでも変わりますから、、
ああいうところは、融通が利く、ということもありはしますが、やはり法治国家としての基本はどうなんでしょうかね。
 役者さんで「お茶を挽いている」人もいれば、過労で倒れるまで舞台に立っている人もいますよね。この差は一体何なんでしょう。(笑) お言葉いつもありがとうございます。昨日、ずーっと懸案だった書類の提出を2つすることができました。後1つはどうも越年のような気がします。年末年始返上でがんばらないといけなさそうです。 
 

Posted by: 謙介 | 14. 12. 19 at 오후 4:46

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