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14. 08. 12

塗炭の苦しみ

月曜日は週明けからしんどいことでございました。

何をしたのか? って、胃カメラ検診ですよ。
事の起こりは先月のこと。
胃の上のほうが何やらしくしくと痛むし
不快感があったわけです。
それで主治医に「胃の辺が変なんです」と言ったわけです。

そうしたら主治医、パソコンの謙介のカルテを見て、、
前に胃カメラ検診したの、5年も前ですね。
これは一度この際にやっておいたほうがいいでしょう。

げろげろ。

謙介、この時も含めて過去に2回やっているのですが、、
どうしてもあの不快感はちょっと、、
特に喉を通過するときにオエッとなりそうになるし、、
食道をカメラが通っていっているのも分かるし、、
またあれを経験しないといけないのかぁ、、と
思うと、ちょっと決心が簡単につかなかったのです。

主治医に言いました。
のどのところでやっぱりオエッとなるんですけど、、
「ああ謙介さんは、のどのそこが非常に敏感なんですね。
普通は年取ったら、その辺が敏感でなくなってくるんですが、、」
「そうなんですか? 」
「だんだんねぇ、、。でも、オエッとなるのは決して悪いことではありません」
「どうしてですか?」
「喉の感覚が若いということです」
「喉が若いと言われても外見はオッサンでしかありません」
「(主治医謙介の発話を委細無視して)
喉が敏感ですと、誤嚥になりにくいですから」

謙介、その誤嚥に反応してしまったのです。
というのも親戚の人でこないだ誤嚥から肺炎になって
しばらく入院してしまった人を知っていたのです。

お年寄りで誤嚥から肺炎になって亡くなる人が
非常に多いのです。

喉の感覚が鋭いというのも、そういう意味では
悪くないのかも、、とかのんきに思ってしまったのです。
やったーとか。

一応3日間ほど考えたのですが、、
まぁいい機会ということで胃カメラ検診5年ぶりに
受診することになったのでした。

8時半に病院に来てください、というのできっちり8時半に
病院に行きました。
いつもは内科外来に行くのですが、今日は検査室のほうに
行きます。

何だか検査室って、受付があるんですが、その入り口の箱に診察券と
予約の紙を入れると、だまーってするっと向こうで係の人が取るんです。
それがまるで地獄に吸い込まれていくような感じで、、、。
地獄の果てに連れて行かれそうな気がするわけです。

まずはじめに、コップ1杯の薬を飲みます。
これで胃の中をきれいにするのだそうで、、。
それから筋肉注射をします。
しばらくしてどろっとしたゲル状の薬を口の中に入れられます。
このどろっとした薬が麻酔で、10分間それをお口の中で
置いておいてください、と言われます。

そのゲルが口の中に入った瞬間から口の中がしびれはじめます。
10分間も口の中にそのゲルを入れていたら、
本当に口の中がマヒしてしまいました。

で、げろげろっとそれを吐いて、、
もう一度ダメ押しで喉の奥にむかって
スプレー式の麻酔薬を振りかけられました。

そうして検査室のほうに移動します。
この検査室、エコーもここで診察するのですが
画面を見ないといけませんから、照明はありません。
あるのはディスプレイの画面の明るさだけです。

診察台の上に横になって顔を横にしてください、
との指示がありました。お口はマウスピースを
かませられます。
よだれはどんどん外に出してください、
と言われたのですが、そう出はしませんでした。

もう口の中から喉のあたりまで、麻酔がはっきり
きいている状態ではありました。

主治医が来られまして、重々しく
「それでは開始します。」とおっしゃいました。
なんだか余計に緊張してしまいます。
どうも管が入り始めたようでした。
やはり喉のところで激しくオエッとなりました。

もうこれを「塗炭の苦しみ」と言わずして
何を言うのでしょう。

そこを通過して、今度は食道を黒い管が
入っていくのが分かります。
しばらくすると、胃カメラが到達したのでしょう
あちこち撮影が始まったようでした。

胃カメラの先端には撮影用の照明が
ついているので、今頃おなかの中では
ピカピカ光っていたわけです。

照明がピカピカしてイルミネーションのおなかです。
腹黒い、という言葉は普通ありますが
その時の謙介は「腹明るい」状態だったわけです。
こういう言葉はありませんが、だっておなかの中で
照明がついて明るいわけですから、
「腹明るい」としか言えません、よね。変な表現ですが。


どれくらいあちこち撮影したのか、、
時間の経過は分かりませんが
とりあえず主治医が「終わりましたからね」
とおっしゃいました。
でもそれは単に撮影が終わっただけのことであって
胃カメラはまだ胃の中でピカピカ光っているのです。

そこからまた今度は食道を管が上がってきました。
幸いなことに気持ちが終わった終わった終わったと
思っていたのでしょう、入れるときほどはオエッとは
なりませんでした。

終わってから主治医が胃の中の写真を
あちこちと見せてくれました。
一見するとつるんとしていてよさげなのですが
画像加工して青く凹凸をつけてみると
結構凹凸がありますね、ということでした。
まぁ大きな異常はありませんでした、
ということで安心しました。
大きな異常があったら、そのまま
入院だったかもしれませんし、、、。

終わってから看護師さんがオレンジ色の薬を
静脈注射でしました。尿が濃い色になりますが
心配はありません、とのことでした。
それから胃カメラ終了が9時30分だったので
今から1時間は誤嚥防止のために食事はしないでください
とも言われました。 10時半からご飯を作っていたら
11時過ぎで、、うかうかしていたら昼です。

でも朝昼兼用はできません。
薬を飲む関係があるので、朝は朝、昼は昼で別に食べないといけないのです。
なので家に帰って11時ごろ朝ご飯を食べて服薬となりました。

その後はどっと疲れて2時まで寝ていました。
大しておなかはすいていませんでしたが、
食べないといけないので
とりあえずおなかに入れて薬を飲みました。

やはり1日休暇を取って行って正解でした。
主治医はまた胃カメラで検診しましょうね、と
おっしゃったのですが、、、。
後、5年のうちにもっと負担の少ない胃カメラが
できてほしいなぁ、と心底思った謙介だったのでした。

(今日聴いた音楽 朝の空 1979年 紙ふうせん
 朝の空はあしたのそら、と読みます。
 朝日放送のおはよう朝日です の最初の
 オープニング音楽です。関西のおっちゃんおばちゃんなら
 大抵知っているはずですね。)

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Comments

今は鼻から入れるタイプの胃カメラもあるそうですよ、そっちの方が楽と医者はいってますが、どんなものかしら。
誤嚥性肺炎、娘の病院では患者さんが多すぎて呼吸器の病棟がパンクするので、他の科に割り振って入院させてるそうです。お年寄りには本当に多いそうなので、ノドが敏感ってなによりですよ。
暑い日が続きますから、どうぞお体にきをつけて。

Posted by: アリクイ | 14. 08. 13 at 오전 6:36

---アリクイさん
実は、その鼻から入れる分を5年前に
したのです。でも結局ダメで、あの時も
のどから入れたのでした。
今回、本当にしんどい目をしたのですが
誤嚥になりにくい、という話を聞いて
ちょっとホッとしたりました。
でも、やはりとっても精神的肉体的な
負担が大きかったので、しばらくは
ご遠慮したいと思います。(笑)

Posted by: 謙介 | 14. 08. 13 at 오후 9:42

お疲れ様です、胃カメラ苦しいですよね消化器科の凄く上手い先生でも緊張してしまう→これがイケナイ⁈
歌舞伎座納涼ですがファンの方々は今の役者の状態で1日3部は無理、3部観劇したら金額がetc。猿之助さんが10、11月と酷使されるようですがファンの方にも芸が劣化してるなんて意見が。
明治座を観た時あの方は立役が…お蔦を観てやはり女形がいいですね、襲名したからそうもいかないんでしょうが。新橋は1Bがなくなり、シネマ歌舞伎も値上、松竹の阿漕さに呆れるのを通り越し清清しさすら感じております。染五郎さんが弁慶をやるみたいですが勧進帳は今年4回目ではないかと⁇酷いデジャブですね。ファンはずっと今の状態を維持すると思ってんでしょうか⁇

Posted by: ゆき | 14. 08. 18 at 오후 4:28

---ゆきさん
主治医はリラックスしなさい、っておっしゃるのですが、のどは麻酔をされてがちがち
身体はむちゃくちゃ緊張、この状態で
リラックスしなさい、って言われたって、、
無理なことです。
興業形態もそうですし、役者さんの出も
そうなんですが、もう短期の利益追求だけ
しか考えていないようです。あの会社は。
永くじっくりと役者もご贔屓も育てて
それが結果的に会社も助かる、ということ
だと思うんですよ。納涼を見に行った
友達(学校の時に歌舞伎の授業を
一緒に受けた女性)からメールで、
本当に芸が荒れて荒れて、、という
話が来ました。 その上にゆきさんの
今回の話を伺ってみると、やっぱりなぁ、
ということを思います。
まったくやれやれ、なことですね。

Posted by: 謙介 | 14. 08. 18 at 오후 10:56

謙介さん
こんばんは。
胃カメラお疲れ様でした。

ラジオガールも二回体験しました。
辛いですよね。

しかし人生何事も経験、一度よりも二度目の方が格段に楽でした。
でもやっぱりのどは敏感で歯医者さんでも塗炭の苦しみです。
口の中も外も小さいのでアシスタントさんが苦労します。
経験豊富な歯科医さんは簡単に歯形をとりますが、アシスタントさんは四苦八苦(笑い)

新しい検査方法で採血だけでいろんな癌がわかる検査も5年後くらいには実用化されるみたいです。

いろんな検査が楽になると良いですね。

Posted by: ラジオガール | 14. 08. 25 at 오후 8:34

---ラジオガールさん
謙介の場合、毎週採血があるので
看護師さんの技量というのが
やはり一大関心事なのです。
上手な方は「いかがですか? お体の
加減は? 」とか聞きながらでも
まるで蚊が刺した程度の刺激だけで
さっと針を刺して採血になるのですが、
下手な方は、もう刺すところから痛くて、、
で、長年がんセンターの中央処置室に
行っていますと、(笑)その日の担当
看護師さんを見ただけで、あ、今日は
ラッキーとか、今日は不幸だ、
とか思ってしまいます。
実は今行っている治療もすでに
次の新しい治療法が先日開始になると
発表がありました。それですと
とうとうインターフェロンさえ使わなくて
いいのだそうです。そうなると
やたらきつい副作用がずいぶん減ってくると
思います。ただその治療法は
その治療法を受けるための要件がいろいろ
まだ決まっていなくて、そこがクリア
される必要があるとのことです。
本当にそういう進歩にうまく自分も
適応できたら、と思います。

Posted by: 謙介 | 14. 08. 25 at 오후 11:11

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