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14. 07. 21

おえりゃあせんのう

出版、といえば、今、岡山市の某出版社の
個人情報流出が大問題になっていますね。

それにしても、謙介、ものすごく不思議なのが
そういう個人情報の管理を行う部署の人間について
どうして外部の委託なんていうようなことを福武では
していたのか、ということです。


まぁ専任だから、派遣だからと言って悪いことをする奴は
するんでしょうけど。

それでもその会社の組織の中で個人情報をどう管理して
おくのか、その運用方法・責任の所在を明確にしておくのと
おかないのでは相当違うと思います。

ましてやあの会社は
ああいう個人情報を集めて、それを会社の運営の中で
活かして使っていたわけですから、そういう情報源の
個人情報なんて、財産なわけでしょ?

会社の財産であるような個人情報をあんな
程度に扱っていいのか、ということについて
謙介、見ていて感じました。


でもふくたけに限らず
そういう個人情報の管理って、いまどきの会社は
経費の削減とやらで外部への委託にしてしまうのでしょう。 

ふくたけも今ではなんだか会社名もカタカナ名前になるし、
おしゃれな語学学校のべるりっ〇だってやってるわ、で、
文化先進企業みたいな顔をしていますが
元は岡山駅周辺を縄張りにしていた
興行やくざの福武〇だったお話はここで何度もお話をしました。

昔、岡山には二つのやくざ組織がありました。
一つは後楽園の近くの遊郭をショバにしていた
木下○、もうひとつが岡山駅周辺をショバにしていた
福武○だったわけです。 
で、木○組は今の木下大サーカスになりました。
両方の関係は、木下〇が正妻の家で
ふくたけはお妾さんの家、という間柄でした。
木下のほうはずーっと興業を行っていきました。

一方福武○のほうは
戦後芝居とか映画の興行に見切りをつけて出版印刷の方向に
営業内容を変えようとしたのですが、
地元の人間はどんな会社か知っているし、
怖いから誰も印刷を頼もうとはしなかった。
 

そこで岡山大○の先生に安い値段で本の出版を持ちかけました。
そこから岡大の先生の本を出した、ということで対外的な
信用を作ってああいうふうになったわけです。

元が元だけに謙介的にはあんまりあの会社、
信用していなかったんですけどねぇ。


責任の第一は、あの逮捕されたシステムエンジニアの人に
あるのでしょうけど、そういう自社の情報管理について
非常にずさんであった責任だって大きいと思うんですが、、。


あ、それともうひとつ出版と言えば電子書籍のことなんです。

うちの仕事場で電子書籍の説明会があったのが
5年ほど前のことでした。

その時に、あ、やっぱり電子書籍はダメだ、
信用できない、って謙介正直思ったことがありました。

それは永続性、ということです。
最近の会社って5、6年したら
その事業がうまく立ち行かないと、すぐに見切りをつけて
その事業を止めてしまうことがよくありますよね。。


ましてやIT関連の会社って特にそういうふうに
「銭にならない」と思ったらすぐに撤退して会社を清算してしまいます。

ですが、毎度言うように謙介の専門なんかの人文系では
必要な本、っていうのは30年とか場合によったら50年単位で
その本を読み返すことがあります。ちなみに謙介が大学院で
歌舞伎の授業で使っていたのは江戸時代の和綴じ本でした。
そういうのって人文系、ことに文学部では普通にある話です。


ですから、そういう古い本が必要が出てくることって
頻繁にあるのです。

しかも謙介のやってるのなんか日本語学だから
読むのは学術書に限りません。

アンア〇とかノン〇みたいな雑誌とか
ラノベみたいな小説だって資料に使ったりします。

電子書籍限定で出版されていた作品だって
資料として使う場合もあります。


そうした時に、
もうからないから、っていって電子書籍事業から
数年で撤退して本が読めなくなるような会社では本当に困るわけです。

「ダメなら次」っていう経営方法が
IT業界の常識、経営の常識なのかもしれないけれども、
人文科学分野では、そんな短期でほいほいやめてもらっては
本当に迷惑するわけです。

で、案の定というのか、ほうらみろ、ということがが起こってしまいました。

今や電子書籍の会社がどんどん撤退をはじめてきているそうです。
それに伴ってそれまで読めていたものが
突然に打ち切り! というようなことになっているという話です。

これだからねぇ、、。

従来通りの紙の書籍であれば、現物買取(笑)なので
手元に本が存在します。

でも、電子書籍は、購読権を買うだけなので
閲覧期間が終了したらそれでおしまい!

で、そういう会社に限って突然そういうサービスの打ち切りを
言ってきます。じゃあ後はどうするのよ、責任取れ、と言っても
そういう会社に限ってクオカードとかで、ごめんなさいのしるし、とか
言うような間の抜けたことを言うし。現物を形のある形式にして
渡さないと責任を果たした、ということにはならないでしょ?


本の現物が無かったらどうしようもないではないのに、、。

前に図書館司書の人と話したことがあったのですが、
その人も電子書籍には消極的でした。

だって図書館は所蔵しているものは利用者さんから
読みたい、っていう依頼が来たら、すぐにはいどうぞ、
って持ってこないといけないのに、、、、
契約が打ち切りになったので、ネットではもう読めません
なんていうことがあっては困りますからね。

だから「電子書籍なんてイマイチ信頼してないんだよねー。
会社つぶれちゃったら一巻の終わりでしょ。」っていう話をしてたんだけど、、

そういうことが現実のものになってきてしまいました。


どんどん電子書籍から撤退してる、っていうことは
やっぱり商売的に成り立たなかった、ということなのでしょうね。


ということで謙介は電子書籍については
最初から非常に懐疑的だったんですが、、
やはり心配していたことが現実のものになって、
やっぱりなぁ、って改めて思っている謙介なのでありました。


今日のタイトルはそのベネッ○の本社のある岡山の方言で
「こまりますねぇ、いけませんねぇ」という意味の言葉です。

単なるいけません、ではなくて、そこに詠嘆の気持ちがこめられても
います。だから「いけませんねぇ」なんですが。

まったくもって「おえりゃせんのう」なのでございます。

(今日聴いた音楽 珍島物語 歌 天童よしみ )

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Comments

確かに電気書籍は、なんだか昭和な僕には、頼りないです。読んだ気がしないときすらあります。

音楽もCDとかもなくなってきて、ダウンロードの時代で、ハードが壊れたら、どうなんるんだろうって、時々、考えたりします。
バックアップは必要ですし、逆に面倒だなぁって思う事があります。
バックアップとらないで、理不尽にメーカーにクレームつけるような人間も増えてると思うし、なんだか便利なのか不便なのかわからなくなりますね。

使い捨ての時代なのかもですが、文化の長い年月を考えると、なんだかあやふやな時代になりましたね。

人間も企業が使い捨てにする物質中心の価値観の日本ですので、そうう企業は、今回のような事件がおきてきたりするのかもですね。
世の中全体がってのもあるのかもですが…。

根がアナログな僕は、時代のながれに、なんだか生きずらさを感じるときがあります。

Posted by: holly | 14. 07. 23 at 오후 1:49

確かに電気書籍は、なんだか昭和な僕には、頼りないです。読んだ気がしないときすらあります。

音楽もCDとかもなくなってきて、ダウンロードの時代で、ハードが壊れたら、どうなんるんだろうって、時々、考えたりします。
バックアップは必要ですし、逆に面倒だなぁって思う事があります。
バックアップとらないで、理不尽にメーカーにクレームつけるような人間も増えてると思うし、なんだか便利なのか不便なのかわからなくなりますね。

使い捨ての時代なのかもですが、文化の長い年月を考えると、なんだかあやふやな時代になりましたね。

人間も企業が使い捨てにする物質中心の価値観の日本ですので、そうう企業は、今回のような事件がおきてきたりするのかもですね。
世の中全体がってのもあるのかもですが…。

根がアナログな僕は、時代のながれに、なんだか生きずらさを感じるときがあります。

Posted by: ho | 14. 07. 23 at 오후 1:50

確かに電気書籍は、なんだか昭和な僕には、頼りないです。読んだ気がしないときすらあります。

音楽もCDとかもなくなってきて、ダウンロードの時代で、ハードが壊れたら、どうなんるんだろうって、時々、考えたりします。
バックアップは必要ですし、逆に面倒だなぁって思う事があります。
バックアップとらないで、理不尽にメーカーにクレームつけるような人間も増えてると思うし、なんだか便利なのか不便なのかわからなくなりますね。

使い捨ての時代なのかもですが、文化の長い年月を考えると、なんだかあやふやな時代になりましたね。

人間も企業が使い捨てにする物質中心の価値観の日本ですので、そうう企業は、今回のような事件がおきてきたりするのかもですね。
世の中全体がってのもあるのかもですが…。

根がアナログな僕は、時代のながれに、なんだか生きずらさを感じるときがあります。

Posted by: holly | 14. 07. 23 at 오후 1:53

---hollyさん
すみません。何度もお書きいただいて
御面倒をおかけしました。
こないだ資料の保存の研究会に行ったの
ですが、和紙に墨で(墨汁はダメですよ
ちゃんと墨をすって書いたもの)
書いたら、大体1000年は持ちますが
ネット資料になると、30年は難しい
ということになりました。
大体がアメリカのようになんでも使い捨て
で、次から次へと新しいもの新しいもの
という国の文化では、永い時間の
資料の保存と言うのは向かないように
思います。
物だけかと思っていたら、最近は人材まで
使い捨てのような世の中になってきました。
雇用の活性化と言って、派遣とか
期限付き雇用とかしようとしません。
そんな国に未来の明るい展望は
持てないですよね。
景気は上向き、とマスコミはいいますが
田舎にいたら、それはどこの話?
って思います。
hollyさんのおっしゃる生きづらさ、
本当に感じますね。

Posted by: 謙介 | 14. 07. 24 at 오후 10:09

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