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14. 07. 29

今更ながら読書感想文の書き方について考えてみる

また読書感想文の時期になってきました。
うちのブログ、この時期になると
アクセス数が一気に増えます。
理由は読書感想文の書き方、で
アクセスしてくる人がすんごく増える、
ということなんですが、、。

このどくしょかんそうぶん 書き方のコツの記事って
誰が考えたんでしょうかね。

これじゃあ全然問題の解決にならないんじゃないかな、
って思います。

どうしてか、って、言えば
正直言ってみんな困っているのは
4の書いてみよう、っていうところのはずなんです。

本は読んだけど、どういう手順で
作文を書いていっていいのか
実際のところが分からない、
だからみんな困っている、って思うんです。

そこのところを全然具体性もなくただ「書いてみよう」だけで済ますって
これでは全然感想文が書けない人の気持ちに沿った回答に
なっていないではありませんか。

こんなの回答失格だと思います。

感想文の書き方について、本当にこの時期に
なったら謙介のブログにアクセスしてくる人の数が
いつもと一桁違うくらいに一気に増えます。

ということだけ見たって、いかにみんな感想文の
書き方で困っているのか、ということが分かるように
思うんですが、、。

謙介が前々から言っているように、
感想文と言うのは本の感想を書くための作文では決してないのです。

たぶんそこんところをみなさん誤解しているんです。

その本を読んで、自分の気持ちがどういうふうに
揺れたか。
場合によったら、自分がその本を読む前と読んだ後では
自分の内面で大きな気持ちの変化があったかもしれない。

その読後の自己の心の変化とはどういうもので、
自分の内面は読む前と後で
どんなふうに変わったのか。

その自分の気持ちの変容を主に書いていくのが
感想文なのです。

感想文なんて分かりやすく言えば
作品をネタにして、自分の気持ちの変化や読んだことに触発されて
自分が学んだことを書くのがテーマの作文なのです。

大体がですよ、この作品はどういう作者の感情が込められているの、
どういう考えでこの作者はこう書いたの、ということって
そんなもの感想文でなくて「文芸評論」の内容でしょ?

感想文が書けない、っていう人に限って
どう書いていこうと思ってるの? って聞いたら
そんなふうな文芸評論を書こうとしてたりするんですよね。

仮にですよ。
よしんばそんなふうな筆者の気持ちを書いた、として、
そんなもの大体が決まったところにどうしたって落ち着くわけです。
それにね、そこまでのことを本当にしようと思ったら
それこそ言葉の表現のひとつひとつまでの分析をしないと
いけないんです。そんなのしないでしょ?


文芸評論とか作品論なんて書くのは
文学部の国文学科のレポートか卒論ですってば。

読書感想文は文学部国文学科の卒業論文じゃないんだからさぁ。(笑)

だから、作品を読んで、そこから自分の経験とかそこから受けた
自分の思いを書いていくわけです。

そう書けば、書くのは「自分の気持ち」なんだから
ちゃんと自分でなければ書けないオリジナリティだって
しっかり出るではありませんか。
それに自分がしたことなんだから、いくらでも書けるでしょ。

もうずいぶん前ですが、何年間かそういう読書感想文の
審査をしたことがありました。400編くらいの作文を
読みましたけれども、やはりそういう自分の経験が
書かれているものは生き生きとしていて、ほかにない
魅力がありました。

その時、審査委員長の先生と話をしたのは
どれだけ自分にひきつけて文章が書けているのか。
読書と自己の経験をうまく結び付けて書けたか、
という一点で評価を考えましょう、ということでした。

もし、それもできない、っていうんだったら、方法があります。

作品を読んで、自分が思ったことを箇条書きに書いてみましょう。

その箇条書きはたくさんたくさん書くこと。

できた箇条書きを今度はどういう順番で人に話したら
分かってもえらえるのか、という順序に並べていってみましょう。

その並べる作業で実は作文の構成を作っちゃうんです。

そうして、書く順番が決まったら、今度はその順番で
書いていってみましょう。
そうしたら書いていける、って思います。


どうしてそれがいいのか、と言えば
自分の気持ちの変化とか、自分のことが
書かれていたら、文章が生き生きとして
本人にその気持ちはなくても、
何とかして自分の気持ちを伝えたい、
という文章になるからです。
そういう文章こそ、ほかの人に書けない文章なのです。
もちろん書いた人の気持ちもしっかり伝わってきます。

そういうふうな感想文を書こうとしたら、
何が重要になってくるのか、と言えば
当然本選びです。


感想文のための本選びで大事なことは、その作品の中で
自分が共感できるところがあることです。
単に面白かった、っていうのではなくて、主人公のこういう
行動が自分にはすごくよく分かった、なぜなら自分にもこういう経験が
あったからだ、という書き方がいるわけです。

まずはそこに気をつけないといけないんですけどね。
本選びを適当にしすぎる人が多いんです。

大人だってそうでしょうに?

おもしろい、って思う小説って、読みながら自分だったら、
とか、ついつい比較してるじゃないですか?

ね、だからその「比較」をもっともっと詳しく丁寧に書いていけばいいんです。

それではたんとおきばりやす。


(今日聴いた音楽 カナリア諸島にて 大瀧詠一
 夏の島、という感じがしますね。)


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Comments

>謙介さん
 蒸し暑い日が続きますね。
次男の中学では、この読書感想文の他に
人権作文なんてのもあります。
 ですが、外国人との関わりもなく
同和問題もなく、壮絶ないじめ問題も
ないので、原稿用紙とにらめっこして
ちっとも進まないようです。
読書感想文やポスターって最後の最後
まで残りがちな宿題ですよねえ。
謙介さんなら、なんでも器用にこなし
てたかしら?まさか、感想文でお小遣い
稼ぎとか?

Posted by: 陽子 | 14. 08. 03 at 오후 5:14

---陽子さん
そうですね。美術の宿題、と作文というのが
難物で、大抵8月30日ごろになって、
ああ! どうしよう! ということに
なるんですよね。

実は謙介の場合はまったく逆でして
美術の宿題とか感想文とか習字の課題は
好きだったので、7月中にさっさと終わっていたのです。一方で難題は数学のワークブックと理科の自由研究でしたよ。

それが全然できていないので、
8月の地蔵盆(24日くらい)がきたら
焦り出して、従弟の工学部に行っている
人に来てもらって特訓しつつ勉強したの
ですが、、、。従弟は工学部なんで
そんなものできないのが不思議、できて
当然みたいに言われて、本当に困って
しまったことがありました。

人権作文にしろ、感想文にしろ、
作文指導というのは本当に熱を入れて
しようと思ったら通年でしないと
いけないようなことなんですが、、
何せ中学校の国語も教えることが
山ほどあって、作文指導ばかりに時間を
割けない、という事情がありますね。


 たとえばこういうのはいかがでしょうか。
たとえば、自分が身体障がい者になって
身体が不自由だとします。その仮定で
もって、近くの鉄道の駅とか、公共施設に
行ってみるのです。足が不自由なのに
エスカレーターとかエレベーターの
施設もない。点字板はどうだろうか?
階段しかないけれども、車いすの人が
乗車しようとしたらどうするのか?

そういうふうに自分が障がいを持って
いると想像して公共機関を見てみました。
そうしたら、そこからまだまだ設備が
不十分なのか、それともそういう
人の施設が十分に設置されているのか。
 
 そういう社会の実態からどんな感想とか考えが生まれたか、そういうふうなことを
書いていけばいいんじゃないですかね。
 これだって障がいのある人が人間らしい
生活が送れない、という重大な人権問題
だと思うんですよ。しかも自分の周囲の
生活のことでしょ? とても身近な問題です。
こういうのはいかがでしょうか。
 

Posted by: 謙介 | 14. 08. 03 at 오후 6:10

>謙介さん
ありがとうございます。
シュミレーションですね。
早速、次男に伝えてみます。
実は、明日が提出日なんですよお。

それから、読書感想文の方は
まだ本も読んでないという始末。
まあ、こちらは9月1日が締切なんですが。
親子で頭が痛いです><

Posted by: 陽子 | 14. 08. 05 at 오후 5:06

---陽子さん
昨日、出張・会議がありまして、お返事が
遅れてしまい申し訳ありません。
作文締め切りに間に合ったでしょうか???
最近は全部9月1日に提出しようと
すると荷物も多くなるし、生徒も最後の
最後までしないので、、というような
理由で、時間差提出が多いですね。
漢字のドリルは8月5日までとか
数学・理科のワークブックは8月20日
までとかいうふうに。 そっちのほうが
一気に過重負担、ということも
ないでしょうし、、。
作文とか、美術の宿題は
短時間で一気に、ということが
なかなかできませんから、、つい最後まで
残ってしまうんですよね。
ご参考になりましたかどうか、、。
夏休みも折り返し地点になりつつあります。
どうぞお身体ご自愛ください。
こちらは昨日も今日も毎日雨です。

Posted by: 謙介 | 14. 08. 06 at 오전 10:03

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