ハゲの説明
今日はこんな雑誌を見ていたのです、、。
ふと思ったのは、
このお二方とも「お男子」なわけですよね。
こうしてみると、本当にひとくくりに「男」とか「女」
と言っても、本当に世間はいろいろだなぁ、と改めて思ったり、、。
あ、みなさんこんにちは。
薬の副作用で、このところ毎日ばっさばっさと
頭髪がぬけていっている謙介です。
(しかし今日のお題はなんと即物的な。笑)
頭がまるでちょっと前の
直島みたいになりそうな予感です。
↓(笑) こんなふう。
今は金属の精錬工場があることよりも、安藤さんの
地中美術館ですっかり有名になってしまった直島ですが、、。
今も直島は三○マテリアルの精錬工場があります。
以前はその精錬過程で出る煤煙の有害物質を除去する
方法がなかったせいでその煤煙の影響を受けた
植物はぜーんぶ枯れてしまい、
直島どころか、対岸の岡山県の玉野市あたりまで
ここいら辺の山とか島はぜーんぶはげ山、はげ島
ばかりになっていました。
まるでそういうような状態に
謙介の頭が目下変貌中なのです。
毛が抜けることは今回も予告されていたし、
前の時もそうだったし、今回使用する薬の副作用の一つとして、
脱毛って大きく書かれていて、気持ちの上では覚悟は
していたのですが、実際そうなると
ああやっぱり来たか、っていう感じですね。
がんセンターの院内には
さすがにかつらの相談室、というのも
あるし、院内のコンビニには
たぶんほかのコンビニにないような
帽子とかかぶりもののコーナーがあります。
謙介の前回の治療の時って、
そういえば「世界の中心で愛を叫ぶ」の
映画が上映されていたころで、映画のヒロインのアキちゃんの
頭と当時の自分の頭の状況が同じだったのと、
あの映画の「病院」部分の撮影は、謙介が通院していた
がんセンターの近くで撮影されたので、
二重に身近にこちらに迫ってくるものがありました。
今回もやはり「つんつるりん」になったら
これから直射日光が強烈な時期になるので
帽子をかぶっておかないといけないですね。
毛がなくなるのは仕方ないんですが、
お会いした方が頭を見て驚愕されるのと
どうしてそうなってしまったのか、ということを
一々説明しないといけないのがすんごく面倒くさいし。
街を歩いていたら
こないだもチャラそうな若いにいちゃんに「ハゲ、邪魔だ」って
因縁つけられそうになるし。
(別に普通に歩いていただけなんですけどね。)
まぁでも毛が抜けるのは、
薬の副作用である以上
服薬を中止しない限りは、おそらくずーっと
毛は抜け続けるでしょう。
おそらくは行くところまで
行きつかない限りは終息しないでしょうし、、
心配したからといって、脱毛が止まる、ということでも
ないでしょうし、、、。
どうして今回、ハゲについて
特段に感じて、文章にしたか、と
いいますと、。
先日朝○新聞のアエ○という雑誌を
見ててつくづく思うことがあったわけです。
最近の雑誌って、イケメンで、仕事のやり手
みたいな人しか特集記事で出てこないのはどうして?
かなぁ、と思ったわけです。
テレビの「情熱なんとか」、っていう番組だってそうですよね。
あまり名の知られていない実力を持った人だって
みんなお顔がいけてる人ばっかです。
そう思うのは謙介の僻みなんでしょうか。
全然いけてなくて、自分だって自分の周囲だって
グダグダで、っていう人のほうがあまりに多いから
陳腐すぎて記事になんない、っていうこと
なんだろう、っていうのは分かりますが、、。
でもね、ああいう特集ばっかり組むから
読んで影響受ける人は、ああ、みんなかっこいいなぁ
とか前向きに仕事してるなぁ、、って思いこんでしまうし、
そうじゃないような逆の人はより、自分はダメだ、
仕事もグダグダだし、顔も全然いけてないし、
ほかの人はみんなバリバリやっているのに
自分はもう悩みだらけだし、、将来、どうなるかわかんないし、、
もう生きててろくなことなんてなさそうだし、、自分は死ぬしかない、って
思ってしまうんじゃないですかね。
誌面からはそうじゃない人間なんて論外、
というふうな光線がビシバシ出ています。
謙介の周囲の人に、いろいろと話を聞いてみたら、
もう10人が10人、みんな悩みを抱えているし、
困ったことの10や20や、あ、いや
もっとありますよね。100や200くらい
抱えている人なんて普通だと思うんです。
みんな多かれ少なかれ
グダグダで本当にどうしようもない現実と、
それでもなんとか日々向き合って暮らしているんだと
思います。
そんなのがふつうなのに、
世の中のほーんの一握りのはずの
さわやかなイケメンで仕事のやり手の人ばかり
ずらずらと並べておいて、自己実現するための
ポイント、とか言って、、。
謙介に言わせたら
あんなの全然自己実現じゃないと思う。
単なる「自欲実現」なだけじゃないか。
ごく普通の人のコンプレックスばっかり煽っておいて、、
あんなの行き過ぎだと思う。
というようなことをはげしく思ったわけなのです。
あ、自分のハゲの話がそっちに行っちゃった。
と、唐突に終わるのであった。
それではみなさまごきげんよう。
(今日聴いた音楽 銀色の道 ザ・ピーナッツ
ライナーノーツは不明です。CDの廉価盤だった
ため。 まぁ、しんどい毎日ですが、
♪近い近い 夜明けは近い という部分が
まぁ自分に対するはげまし、のように思って
聴いているのです。)
「おもうこと」カテゴリの記事
- これからのこと(2024.12.06)
- 「ぼくちゃん」(2024.09.27)
- とりあえずの目標(2024.04.26)
- 「どげんかせん」といかんのは、、(2023.10.29)
- やれやれなできごと(2023.04.15)
Comments
治療の再開後、体調はいかがでしょうか。
副作用については覚悟をなさっていたとはいえ、かなり昔に「髪は長〜い友達」というキャッチコピーがあったように、抜けていくと気持ちにも影響しますね。
私の叔父が抗癌剤治療を受けていた時に、やはりほぼ抜けてしまいました。
治療が終わると、しばらくすると生えてくるのですが、「治療前より増えた」と言っていました。
辛いことでも冗談のように言う叔父でしたのでそういう発言だっと思います。
私のほうは・・・・・、遺伝と加齢に負けて段々とやばくなってきています(^_^;)。
夏に向けてですと帽子は暑く感じると思いますが、治療が終わるまでの辛抱ですのでうまくご使用くださいね。
そうそう、謙介さんが写真に挙げていました「お男子」ですが、その右側の方に関係した記事を私も書いているところでした。
なんとも奇遇と言いますか、シンクロですね。
時間を見つけて完成させ、早めにアップしたいと思います(いつになることやら)。
Posted by: タウリ | 14. 06. 03 AM 12:16
謙介さんとは事情が違いますが、僕が抜け毛と付き合いだしたのは21歳のときでした。当時旅行会社で毎日ヘルメットでバイクに乗っていたから、そのせいだ~なんて、冗談で会社にカツラを買って下さい!なんて言ったのを思い出しました。
本当にね、かっこいいとかって言うのは内面から醸し出されるんですよね。見た目、ちっともさえないおじさんやおばさんだって、何かにうちこんでいたり、一生懸命だったり、そういう人ってカッコいいんです。汗が光ってキレイなんです。
ま、でもそんな表面的なものには釣られない年齢になってしまいましたが(^^ゞ
薬、副作用、まだまだ大変なようですね。ブログをよむたびに、一日でも早くしんどさから解放されますように、と願わずにはいられません。どうかご自愛ください。
Posted by: takenii | 14. 06. 03 AM 8:45
---タウリさん
え? 治療前に比べて増えた!!
これはいいお話ですね。 と、言っても
こういうものは個人差が大きいでしょうから、対治療前比、というのはやはり
よくわかりません。ですが、まぁ、
主治医も本当に激務の中、こうして
治療をしてくださっていますし、
自分も日頃のそういう主治医の
様子を拝見していたら、四の五の言わずに
こちらも患者として、治療が完走できる
ようにコンディションを整えなければ
ならないなぁ、と思いました。
四国は、先日のような酷暑は
去ったようですが、今日は朝から
どんよりとした空模様で、、
おそらく今日明日には梅雨入り、
ということになるのではないかなぁ、
と思います。
いつもあたたかいお言葉ありがとう
ございます。主治医から、薬の
副作用で精神状態もちょっと
不安定になるから、大きな決断は
しないように、という指示だったのですが、
このところ大きな決断をしないと
いけないことがよそから立て続けに
2件ありまして、本当に悩みました。
一応、いろいろな人の意見も聞いて
いつもより慎重に、問題点とか
そうなった場合のシュミレーションとか
さんざん書き連ねて、これかなぁ、
という方向で答えは出したのですが、
それが良かったのか悪かったのか、、
もうそれは分かりません。
そう言っているうちになんだかんだ、と
言って、後、2か月ちょっとに
なりました。ソブリアードのほうは
終わったので、一応折り返し地点は
過ぎました。後、最後まで
大過なく過ごせたらいいのですが、、。
Posted by: 謙介 | 14. 06. 03 AM 10:20
---takeniiさん
そうですよね。いまさら風姿花伝でもありませんが、若かったら、もうそれだけで
惹きつけるものがあるようにも思います。
でも、それはやがて無くなっていきますね。
たとえが変かもしれませんが
アイドル歌手を見ていると、内面の充実を
はかりながら、より進化して、いい歳の
とり方をしていく、というのは、本当に
難しいのかな、と、思います。
若かった時のままを維持しようと
あれこれ対策を講じたあげくに
年齢不詳で、ちょっと怖い、というふうに
なってみたり、、、。
いつからそんなふうに、内面の充実とか
そこから出てくる表情の豊かさとかに
気づけなくなったようなことになって
しまったのでしょうか。
40代、50代になって、20代とは
また違ったいろいろな発見や経験が
増えたり、、 それがまたその人の
表情を作っていくように思います。
一時の見栄えばかり言っても、、なぁ、
と思うんですが、雑誌を見たら、
そんな人ばかり出てきて、うんざりと言うのか食傷気味ですし、気がついたら自分の
周囲もそういうことではなくて、本当に
がんばっているなぁ、という人が
結構いて、自分自身もいろいろと
勉強になっています。
takeniiさんのブログは毎日拝見して
います。いろいろと思うことや考えた
ことはあったのですが、こちらもこんな
ふうでいっぱいいっぱいでした。
今月の西への旅が、楽しいものになります
ように。どうぞお気をつけて。
Posted by: 謙介 | 14. 06. 03 AM 11:24