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14. 04. 11

つくレポと一緒にしてはいけないのかもしれないけれど

Riken

(今日、こんな印刷物が送られてきましたが。
 小保方さんの「お」の字もありませんでした。笑)

謙介が最初に専門の上代文学で論文を書いたのは
2回生の夏の上代文学購読の授業の宿題で、でした。

それは古事記の中の歌謡を任意でひとつ選んで、
その歌にはどのような背景があるのか、
また、どのような経緯で古事記の中に歌謡として
入るに至ったのか、資料をもとに実態推定をして
みなさい、という課題だった、かと思います。

謙介は中つ巻のヤマトタケルの国思歌を
題材に選んで、その実態推定をまとめていきました。

その論文を書くにあたって、
指導教官からは、最後に引用文献
の参照ページについての事細かい注意が
ありました。

何と言う論文の何ページから何ページまで引用したのか
その論文は何と言う雑誌の何年に発行された
何号に掲載されていたのか。
こういうデータのことを専門的には「書誌事項」と
呼びますが、この書誌事項の記載の順番が
それぞれ専門の学会によって書き並べる順番が決まっていて
その決まった順番通りにきちんと書かないと叱られた、ということが
ありました。

時代の流れもあって最近の論文の中にはぼつぼつ
そういう参考文献のところにサイトの
URLを載せている人がいますが、
やはり正式な学術論文になりますと、
そんなバカなことをするな、と叱られます。


学術論文の場合、何が大切か、と言えば
論文を読んだ別の人が、
その論文に書かれている
実証データやその実証実験を
論文に書かれたのと同じ方法で
実験を行ってみて、同じ結果が出る必要があるわけです。


それは論文の参考資料も同じです。
その引用された別の学術論文がどの雑誌の
どの号に出ているのか、を明示しなければ
ならない、というのは、

別の人が、その引用された、当該の図書とか
雑誌論文を実際に見て、なるほどこう書いてあるなぁ、と
後から確認してもらうための証拠なわけです。

ネット上のURLを引用文献に使って、
「アホか! 」と叱られることがあるのは、みなさんもご経験のように
そのサイトが急に閉鎖になることがあって、
後から他の研究者がそのサイトにアクセスしようとしても
すでにそのサイトは「見つかりません」という
表示が出る場合があるからですよね。


つまり、第三者による後の確認ができない状態が起こりうるような
ウエブ上のURLなんかをわざわざ引用文献に使ってはいけない
という明確な理由があるからです。
そうして理系の論文と違って、文系の論文は30年くらい
さかのぼって先行論文を見ます。場合によっては100年くらい
さかのぼることだってあります。
本とか雑誌論文であれば、100年前のものだって
30年前のものだってありますけれども、
今から30年後、そのネット上のURLが生きて
そのまま残っている、なんて思えますか?

30年経って、あとからその論文の資料を確認
しようとしても、もうそのURLは見つかりません、
というふうになっていると思います。

だからURLを参考資料にして使ってはいけない、と
言われる所以なのです。


小保方さんの先日の発表を聞いて
謙介が、「この人、何勘違いしてんの? 」と思ったのは
あの人がSTAP細胞の作製の仕方については、
別に論文を書いて発表する、と言ったことでした。

別の研究者が彼女たちの論文に書いてある方法で
同じようにSATP細胞を作ろうとして、
できない、と言われて問題になっているわけでしょ?

それならばわざわざ後から別の論文にして出してくるのではなくて、
小保方さんが、まず取りかからないといけないことは
問題になっている当該論文の「補遺」もしくは
「補論」という形式で、どのようにすればSTAP細胞はできるか
その専門の人なら誰でもできる方法を提示しなければ
いけない、ことだったはずです。それも早急に。


少なくとも謙介がその立場であれば、補論、という形式にして
その論文を補う形式にしたものを急いで出したと思います。
それが研究者の学問に対する良心であるはずですし、
自分の研究に対する姿勢を示すことにもなるはずです。

誰だってそれは感じたはずで、だから
マサチューセッツ工科大の先生だって、こうコメントしたのだと
思います。もっともなことだ、と謙介だって思います。

あの記者会見で、小保方さんは200回以上作成に
成功した、と言っていましたが、
そんなものあの人本人が何度できたって
謙介は「だから? 」としか思えないのです。

クックパッ○のつくレポに、
レシピを見たほかの人が、そのレシピ通りに作って
最初の投稿者が作ったのと同じようにできて、
それで作ったほかの人が「レシピ通りに作ってみました。
こんなに簡単で、こんなにおいしくできるなんて最高です。」
とか書いてありますよね。

STAP細胞だってああいうふうに他の人によって
同じようにできた、と「証明」できなければ
何の実証にもならない、と思います。

一人や二人の身内の研究者が成功するのではなくて
世界中の同じ分野の研究者が同じ方法でやってみて
同じような結果が出なければ、何の意味もないでしょう。

そういう点についてあの記者会見では何の実演も説明も
ありませんでした。


どうして、そこのところを明確に説明・実証しなかったのでしょうか。

謙介であれば、STAP細胞作製の一切を動画に撮って、
あの場で一通り見せたと思います。

作り方にコツが必要、というのであれば
その部分だって併せて一緒に説明実演すればいいのです。

動画でこういうふうにやったらできます、と実演を見せて
結果、こうなってできたじゃありませんか、ほら。とマスコミに見せたら
多少は納得したのではないでしょうか?

どうしてそういうことをしなかったのでしょうかね。
それでいて、私は200回できた、って言ったって
何の説得力もないと思います。

 
マスコミの中には「政治学的」な観点からあの会見の「意味」が
どうだったのか、こうだったのか、と書いているものも
ありましたが、そんな小細工をする暇があったら
まずは研究者としてきちんと情報の開示をして
作成方法を知らしめる必要があったでしょうに。


もし研究者としての良心とか、誠意が彼女にあるのであれば
どうしてそうしなかったのか?


文系の人間にだって、それくらいのことは
十分に分かることなんですけれども。

(今日聴いた音楽 リヒヤルト・ワーグナー作曲
 タンホイザーから 巡礼の合唱 
 パイプオルガン演奏 ダニエル・コンセルバ)
 

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おべんきゃう」カテゴリの記事

Comments

まったくその通りだと思います。なぜ同情する人が未だに多いのか、陰謀論とかジェンダー論に絡める方がいて、理解に苦しみます。

Posted by: かわちゃん | 14. 04. 11 at 오후 6:20

体調は大丈夫でしょうか?くれぐれも無理は禁物です、謙介さん常に誰に対してもきちんと対応されていますが負担になっていませんか?割烹着etcの報道の時からそんな事は興味ない、もっとその研究成果がどう活かされるか知りたかったです。今迄の理女がオシャレでないような報道失礼やろ!ノバ○ティスもどうなってるんでしょうか?治療を受けていた方々は大丈夫なのか、保険も使われていた訳ですよね、何故もっと詳しい報道がされないのでしょうか?しかも更なる問題も
日本の医局に問題が・・・てノバ○ティスはどうなってんだよ!+ペットもありますからね。
翫雀さん鴈治郎襲名だそうです、松緑さんの息子さんが左近にの次は・・・他に思いつかんのですか?母曰く「以前は1日1回公演だった」土日祝日は無理でも平日は昼・夜交互にするとかしないともう本当に役者さんは持たないでしょう。今当座歌舞伎が儲かるからという短絡的な考え?の松竹ですが切符の売行きも落ちてるようで今でも遅すぎですが早急な対策をしないと!役者さんも疲労が蓄積してそれが原因で・・・が1番怖いみたいです、観客も見限り始めるのでは?家元のお顔の色が大分薬焼けしているのでは?と心配されているファンも+仁左衛門さんも何故無理指せるのか?目先の\より将来の莫大な\を伝統を考えるべきでしょうに!!本当に上層部は何考えてんのか?

Posted by: ゆき | 14. 04. 11 at 오후 8:15

ローソンのふすまパンが結構美味しいのでホームベーカリーの購入を検討していますがどうしましょう。
20年以上前の初期の物はハズレだったようで部品を変えたりしても駄目だったby母。飽きるかもしれないしその為に\9000のどうかなと、ジューサーも掃除が面倒なのと野菜クズがで使わなくなってしまったし。

Posted by: ゆき | 14. 04. 11 at 오후 8:39

---かわちゃんさん
来週、小保方さんのご指導役の先生が
記者会見するそうですね。「STAP細胞は
本物の現象だと考えている。」と
おっしゃっているのであれば、やはり
これだけ疑義のあることを情報開示して
いただいて、明快に説明してもらわないと
いけない、ですよね。

Posted by: 謙介 | 14. 04. 11 at 오후 10:53

---ゆきさん
薬はもうやたら副作用を起こしていて
あちこち体に困ったことが起きているのですが、採血をしたら、白血球とか赤血球の
値はものすごく減っているのですが、
以前ものすごく高かった肝臓関係のALT
とかASTと言った値はピタッと下がって
標準値の中に納まるようになりました。
主治医が思わず「見事に下がったねぇ。」
と感嘆したほどです。そういう点で
血液の状態からよくはなっているよう
なのですが、副作用がやたら出ているので
その実感があまりなくて、、前の治療の
時も、一度好転したのにまた悪化した
経験があるので、主治医も今度は慎重で
最後まで様子を見ながらやっていきましょう
と言っています。
友人宅でホームベーカリーがありまして、
原料さえ投入してスイッチを押せば
起きたらパンができていていいけれども、
後片付けが面倒で2、3回使ってやめた
と言っていました。よほどのパン好きで
日常的に多頻度でパン食です、という
家とか、面倒なレシピのものも結構
作るの好き、という家であれば
そういうホームベーカリーを使って
というのでもいいと思うのですが
どうも機械の後片付けが面倒なようで、、
実はうちも、と考えたことがあったのですが
友人にその話を伺って、やめた、という
経緯がありました。 口コミとかいろいろ
と調べて、実際の使い心地はどうなのか、と
見てみる必要がありますよね。
 この間、夕方のNH○ラジオの、「私も
一言! 夕方ニュース」で松○の専務さんだか
が出てきて、「歌舞伎寺子屋」の説明を
なさっていました。その寺子屋の
生徒募集をしたところ、ものすごい数の
応募があったそうです。歌舞伎とか伝統芸への興味がある人は結構多いと思うのですが
そうしたことが、あの会社のやる気のなさが
原因でみんな何年か経ったら、もういいわ、
と逃げていくようなことになっています。
そっちのほうをもっと考えることが
焦眉の急なことであるはずなんですけどねぇ、、。

Posted by: 謙介 | 14. 04. 11 at 오후 11:09

あれだけの大発見についてどうしてあんなにも脇の甘い論文を提出して通ると思ったのか理解に苦しみます。期待している人はたくさんいるのですから、逃げてるのではなく公開実験かなんかなさればいいのに。
以前娘の学校に若い歌舞伎役者さんが来て講演をして下さいました。お友達のお母様の知り合いの方で講演なんて初めてですっておっしゃりつつ、女の人に見える様にこうやって座るんですよ、なんて後ろむいてやってみせてくれたり、普段は隠れている所を見せてくれたりそれは楽しいお話でした。高校生が遠慮のない質問で、役はどうやって決めるんですか、オーディションとかあるんですか?と聞いたとき、オーディション、あったらいいですねぇ…とおっしゃったのが印象的でした。選の細いイケメンさんでしたよ。

Posted by: アリクイ | 14. 04. 13 at 오전 8:05

---アリクイさん
本当におっしゃる通りです。謙介が行っているがんセンター内科外来の待合室なんか
あのSTAP細胞のニュースがはじめて
流れたときは、実際期待された方が
結構おいででした。それも本当に切実な
時間の問題として、早くこれが実用に
応用されて何とかなって欲しい、
というお話を何人もの方から聞きました。 それからはもうがっかりの一途で、、。
しかし、謙介の論文だって、口頭試問の
時に散々言われて、もう立ち直れない
ようなことも言われましたけれども
もうちょっと細心の注意は払ったような
気がします。 もちろん写真も使いましたし、事例も入れましたが、あそこまで
バラバラと問題の見つかるようなことは
なかったですけどね。 論文は自分の
作品なのだから全精力を傾けて、集中して
ミスの少しでもないように、大抵の人は
します、よねぇ、、。 あんなコピペ
をしたような論文を確認もせずに出すなんて、そもそも理解ができません。

Posted by: 謙介 | 14. 04. 13 at 오후 11:30

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