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14. 03. 15

お話になりませんな

14日の夜中の地震については
いろいろな方からお見舞いのメールをいただきましたこと
本当にありがたく思いました。
みなさんのお気持ち、うれしかったです。
まずもって、お礼申し上げます。
でも、後しばらくは余震があります、とのこと
なので、昨日はひっくり返った額縁を押し入れの中に片づけ、
食器棚の食器は、少々衛生的に、、ですが、全部床に新聞紙を
敷いて置きました。今までだったら、台所でガスを
使いつつ、隣の部屋で別の用事をしていたこともありましたが、
必ず目の前で火は使うようにしています。
この国にいたら、、もう地震の災害からは逃げようがない、
と思わないと生きていけないように思います。
その中でどう生きるか、が阪神淡路大震災、
東日本大震災を通して自分なりに学んだことです。

あの日、薬の副作用のために寝られない、
と主治医にお訴えをした結果、
睡眠導入剤を処方していただいて、
はじめて飲んで寝たのですが、
さすがにあの揺れには飛び起きました。
でも、そのあと、しっかり寝すぎて
あやうく遅刻しそうになってしまいました。

今後、余震のこともありますので、
少々寝られないのはまだまし、と思って
睡眠導入剤を飲むのは1回限りにしています。


       ×      ×      ×

さて。今日は今問題になっているSTAP論文の
ことについてです。

今日は仕事場で行事があったために
土曜日でしたが出勤していました。
そうしたら、文科〇から大学院教育のさらなる
充実のための調査、だとかいうアンケートが
来ていたので、余計に印象深くこのSTAP細胞一件の
ことを考えたわけです。

今日のタイトルは「お話になりませんな。」ですが、、。


この言葉は院の時に、中国文学をお教えいただいた
入矢せんせい
授業中によくおっしゃっていた言葉でして、、。(笑)

ほとんど院生と学部生は違う授業でしたが、
ひとつだけ学部の4回生と院生の合同の授業がありました。

予習なんてしてくるのは当然で、その予習してきた日本文への
解釈を、先生が次々と当てていって答えさせる
(どこが当たるやらわからない)ものでしたが、
ろくに予習もしてこずに、当てられると当然答えられません。
そういう学生がいると入矢せんせい、
「お話になりませんな。はい次! 」
と言って次の学生を指名していました。

今回例の小保方さんの一連の話を聞いていて
久しぶりに謙介の頭の中に、入矢せんせいの
「お話になりませんな」という言葉が響いてきたわけです。

いわく、提出した博士論文は下書き。
いわくコピペがダメだとは思わなかった。

博士論文というのは、修士論文とは全然扱いが異なります。
博士論文はすべて国立国会図書館に1部提出されて
そこで永年保存されることになっています。

研究者は心血を注いで研究して、「その人でなければ
あげられない業績をあげて、学問の成果を論文にまとめた」わけです。
学部生→修士と基礎から研究をしてきて
学会で何度か発表したりしながらやってきた自分の研究に
ついて、一つの到達点として書き上げたものが
博士論文のはずです。

ただ、ジャンルによって博士論文って、軽重があるのは
知っています。30代で博士号を取得できる学問分野もあれば
文学系のように60代とか70歳近くにならないと、ちょっと無理、
というジャンルもあるんですよね。
とりあえず研究者として独り立ちできましたね、
という証左として博士号を授与するジャンルもあれば
永年の御研究ご苦労様でした、と言って
授与するジャンルもあります。

ただまぁ文学部でも国語学の博士の学位は
30代で取得する人も結構いますが、
文学研究のほうの博士論文は、ずいぶん歳がいかないと
取得できないことが今も多いです。

下書きを提出して、大学当局も、本人も気がつかなくて
そのままにして放っておいた、ということですね。
だけど博士論文は自分の作品じゃありませんか?

それを下書きを提出するような杜撰なことで
いいのですかね。

謙介も論文を提出しましたが、
製本まで全部自分でやって提出しましたよ。
だから下書きを提出するなんて間違いようが
ありませんでした。


これは卒論だって学位取得論文だってそうですが、
学術論文にまず必要なのはオリジナリティです。
そんなこと、ここで謙介が改めていうまでもありませんし、
謙介の専門の文学だろうが、経済学だろうが、理学だろうが
みんな同じことです(よね)。

小保方さんは、そうした貴重な研究成果についても、
切り貼りというのか、コピペをして
悪いとは思わなかった、とあっけらかんと述べたそうですが、
謙介、正直もうその行為をした、と聞いただけで
この人の学問的意識を疑う、というのか
思わず言ってしまいました。「信じられん。」

日本語には、こういう研究態度を表現する的確な
言葉がありますよね。「剽窃」(ひょうせつ)って。

今回の問題はひとえに彼女だけの責任ではなくて
そういう程度の論文を博士論文として通した
某たかだのばばの大学の論文審査の仕方
だって問題になると思いますし、
もっと大きな視野に広げて問題とすれば
日本の研究はインチキが多いから気をつけろ、
という今後の日本発の論文の信ぴょう性というのか
信用問題にも発展するように思います。
二番じゃだめなんですか? 
と言った国会議員があの時、理工系の人から
糾弾されましたが、全世界で1位を狙うために
みんな必死だと思うんです。特に理工系医学系は。
そんなところに、いい加減なことをして出してごらんなさい。
ただでさえちょっとでも変なところがあったら足を引っ張って
蹴落とそうか、としている他の国々から
どんな糾弾を受けるか。

2位ではダメです、という裏にはそういう各国の競争だって
あるはずですよね。

しかしそれにしても、発表の時に理化学研究所内部で
厳しい審査とか口頭試問とか実験検証とか
しなかったんですかね?

それだって謙介から見たら一体何してんの? と思います。
理化学研究所、改名したらいかがでしょう???
お気楽研究所とか。

謙介の学問領域の文学・国語学は、本当に
論文作成の時でも、言葉の選び方、言い回しの
表現の仕方ひとつひとつについてこれでいいのか?
という指導教官からのご指導が入ります。

(まぁそれは謙介の文章がダメだった、ということですが。)

3人の先生に見ていただいて、真っ赤になって論文が
帰ってきたときは、本当に泣きました。

でも、研究ってやっぱりそういうものだと思うんですよ。
そういう厳しさの中で、学問的にも人間的にも
鍛えられるものだと思います。

謙介の恩師の口癖が「いい加減なことをするな」でした。
原典にさかのぼって十分調べずに辞書や
注釈書に書いてある解説を引っ張ってきただけだと
もうガンガン叱られました。
オマエは、そうした解釈をどう分析するねんな。
安易な方法をとるなあほんだら、とか。

コピペして、博士論文あらよ一丁、っていうようなのが
許されるのであれば、卒業論文なんて
箇条書きのメモでもオッケーなんでしょうか。(笑)

もしも巷間、伝えられているような、ああいうふうな
いい加減な学問態度で彼女が本当に研究に
臨んでいた、とすれば、
そういう人には正直研究はして欲しくありません。


実験をする前に学問を行う人としての倫理性が
スポッと束になって抜け落ちているような
気がしてなりません。

本当にいろいろな意味で今後の解明、
当事者全員の説明が欲しいですよね。
そうでなければ真相はいつまで経ってもわかりませんし、
世界中から日本の研究姿勢について
信用を失ってしまうことにもなりましょう。


何が真実で、どこからが憶測なのか。
経緯はどうなっているのか、 彼女の
肉声で説明してほしいです。
(なんだか心理状態が良くないとか、、
今の状況では無理かもしれませんが。)
ただ、これもしばらく経緯を見ないといけないこと
ですね。


(今日聴いた音楽 駅 歌竹内まりや)
 

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Comments

査読があったはずですよねぇ。
夫も学生にはまず論文の書き方と資料の集め方から教えていましたが、引用したら必ず註をつけるって最初に言われると思います。フランス語の部分は自分で書いて、最後にフランス人の先生にも読んでもらうように指導してましたし、どこかから写してきたらすぐわかるって言ってました。理由は「この子の書ける文章じゃない」または「前後と文体が違う」とか、そんなに明確でなくてもにおいでわかると。私も修論書いたとき、フランス詩自分で訳しましたよ。論文書く基本の姿勢が間違ってますよね。
内容については解りませんが、内容がいいんだったらなおさらしっかり書かなくちゃダメだと思います。

Posted by: アリクイ | 14. 03. 16 at 오후 1:43

14日の地震は大変でしたね。もうこの国は、どこも地震から逃れられないんだなあと、つくづく思いました。
でも震度6じゃなくてよかったですね。震度6以上は、とにかくすごいですから。ライフライン止まっちゃいますし。
食器棚ですが、ホームセンターなんかで売っているポリエチレンかなんかの素材で出来てる網目の滑り止めシートを敷くといいですよ。うちはそれを敷いていたので、震度7でも食器の被害はなかったです。もちろん食器棚は動かないよう突っ張り棒で固定してましたけど。
それから100円均一ショップで売っている子供のいたずら防止グッズに開き戸を留めるものもあります。
あと5センチ四方くらいの青い耐震用マットは、背の高い花瓶や鉢の下に敷いておくと倒れないですよ。これも100均で売ってます。

Posted by: 悠太 | 14. 03. 16 at 오후 2:59

---アリクイさん
理系だからそりゃあ、多少システマチックに
論文をまとめて、省力化するところも
あろうかとも思います。
しかし、博士論文にしろ、今回の論文に
しろ、従来のものとは一線を画した
新しいものなわけですよね。
そうしたら、本人はもとより組織(理研)
全体で間違いはないか、ステップをひとつひとつ検証して、それでも変なところは
ないか、と、確認するのが普通では
ありませんか? 
謙介の院の論文の提出の時だって、
もう何度検証を行ったことか、
友達にはじまって学部の時の先生に至る
まで、何十人という人の目で見てもらって
それで提出しましたけどねぇ、、、。
そういうチェックを本人も理研も
どの程度やっていたのでしょうか?
小学生の宿題じゃあるまいし、
できたー、じゃあはっぴょーしますぅ、
ってなものなんでしょうか?
だけど、その程度さえクリアできていない
ことが明らかになった以上、あまりに
杜撰、と言われても仕方ないでしょう。
文学部の先生にはコピペは通用しません。
前にコピペをした学生がいたら
すぐばれたそうなんですが、
どうしてばれたのか、と言えば、
文体も微妙に違っていたし、
「キミの文章表現の特徴として、
形容詞の用い方については、決まった
形容詞しか用いない、この部分だけ
この形容詞を使っているけれども、
ここだけしか使っていない。ゆえに
この部分は他人の文を勝手に引用して
きたのだろう。」と、分析をされて
しまっていて、ばれたそうです。
やっぱり学生は甘い、とおっしゃって
いました。(笑) 専門家には
そんな姑息なことをしてもダメですね。

Posted by: 謙介 | 14. 03. 16 at 오후 8:19

---悠太さん
ありがとうございます。本当に貴重なお話。
さっき早速百均に行ってきたのですが、
さすが百均というのか、、、
電池はここですよー、とか転倒防止の
おっしゃってくださった青い耐震用マット
(ちょっとグミみたいなの)でかでかと
表示にあって、さすが目ざといなぁ、と
思ってしまいました。でも、あれや
これやと買ってきて、いろいろなものの
下にかませました。
ご教示本当にありがとうございました。

Posted by: 謙介 | 14. 03. 16 at 오후 8:25

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