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14. 02. 09

盗作と偽作とオリジナリティと

いつも車の中でNHKのラジオを
聞きながら出勤しているのですが
先週の水曜日、いつもの外交とか経済ではない
報道が流れました。
例の作曲家が自分で作った楽曲ではなくて
他人に作らせていた曲であったと、
そのことについてNHKは分からなかった、
というようなニュースでした。
それからはなんだか火がついたような騒ぎになっていますけど、、。

ちょっと前に、作家の山崎豊子さんが亡くなりました。


しかしその時にだーれも「あのこと」については
触れませんでした。
みんな社会派の作家が亡くなった、とか
言うばかりでしたけれども。

だーれも触れたがらないから、謙介はいつまでもしつこく言います。

山崎豊子さん、自分の作品を書くにあたって
何度も何度も実にあちこちの他人が調べた資料を
断りもなく使っていた人でした。 

で、史料・資料の盗用、盗作で
何度も何度も問題になっていました。
謙介、あの人が手にハンカチを持って
何度も泣きながら記者会見していたのを見ています。
「え? またやったん、あれ病気ちゃうか? 」とか
思いました。
その度重なる盗用で、とうとう最後には
あの人は文筆家協会を除名されています。 

山崎豊子 盗用 で検索してみてください。
山ほど出てくるはずです。

山崎さん、記者会見の時にこんなことを言っていました。
「資料集めを大学生のアルバイトの子にさせた」と、
その「アルバイトの子が調べた資料を私は使ったので、
何の資料なのか知らなかった。」とか。

資料調べとか、現地取材は
自分でやれよ、それが作家だろうが、と
思いました。人にさせてそれを言い訳にするな、
ということです。
思わずアホか、と思いました。そんな人間、
文章を書いて作家なんていう資格はないわ、とも
思いました。


それをあの人は一度ならず、もう常態化のように
やっていました。
謙介なんか「あ、またあのおばはん
やりよった。もう作品なんか書くなよ。作家
なんて言うな。恥を知れ。」と思ったものでした。

だから先日あの人が亡くなった時も
正直「けっ! 」としか思いませんでした。
だから記事にもしなかったのはそういうことです。

それでも、あの人の書いた本は売れました。
だから出版社も一時的になりをひそませておいて
また書かせたのです。
売れたら、何をしてもオッケーなのか?
おもしろいものであれば、倫理を捻じ曲げてもオッケー
なのでしょうか。
でも、現実はそうでしたもんね。

謙介の実家の街のお城は
もともとは最初の城主だった生駒氏が建てた、
ということになっていますが
実際に設計したのは、黒田官兵衛です。

今年は大河ドラマの関係でまたワーワー言ってます。(笑)
最近でこそ、ドラマの関係で黒田官兵衛が設計した、と言っていますが
ちょっと前までは施主の生駒氏が建てた、と言っていました。


そうやって考えると
小学生がよく言うので、もう飽き飽きしたような
なぞなぞに、「大阪城は誰が建てたのか? 」
「答えは大工さん」というのがありますが、
あんまり馬鹿にもできないよ、とか思ったりするんです。
少なくとも一面の真理とまでは言いませんが
ある面確かなことではあります。

建築で思い出したのが
去年の瀬戸芸でのことでした。

丹下健三建築では代表作とされる香川県庁舎を
見学に行った話はしましたが、
あの時に、県庁舎を丹下さんが設計した経緯に
ついて聞きました。

香川県から依頼があって、丹下さんは
東大の丹下研究室の院生・学生に
県庁舎のデザインを考えさせたのです。
ところが、なかなかいい案が出てこなくて
とうとう丹下さんがしびれを切らせて
それでは、というので作ったのがあの県庁舎
と聞きました。

と、いうことはですよ、もしも学生とか院生で
丹下さんのおめがねにかなうような作品が
できていたら、それを使った、ということではありませんか?

でも、発表するときは「丹下健三」の名の下の設計に
なっています。

一体オリジナリティは何処に???

それで言えばマンガ家なんてどうよ、
と思います。

作品が出たときに名前の出るのは
そのマンガ家さん一人の名前だけですが
実際は、どうなのか、と言えば、

ストーリーは担当の編集者が、読者アンケートの結果を
元に、作者にこうしろ、といいます。
作画はアシスタントが画く、マンガ家本人は
せいぜい最終チェックをするくらい。

そんなのみんな知ってることでしょ?
でも雑誌になって売られる時は、そのマンガ家の名前です。
アシスタントの名前が出てくることはほとんどありません。

本人が描いていなくたって、本人の名前で
堂々と出しているではないですか。
あれはいいんでしょうか?


一方でそんな偽作はダメ、といっておいて
他方では、目をつぶる、なんて
ダブルスタンダードじゃねえか、と謙介は思います。

それって、去年問題になった食品の名称と
よく似た問題だと思います。
「どこまでを以って許容範囲」とするのか。
銀座の洋食屋で作ってもいないカレーを銀座カ○ーと
言うとか、原料が別の魚なのに
長年の慣習でシシャモと言ったり、とか。
本人がメモを渡して、こんなふうに作ってくれ、
と言って、その気持ちを戴して別人が作っていたのを
どうするか。
作者は最後に手を入れるだけで、マンガ家の作品として
オッケーなのか。
みなさんはどう考えます? 個別の案件について。

だから、一作曲家の作品の問題ではなくて
受け手に対する態度だってどうするの?
と聞いてきている問題でもあるなぁ、と
謙介は思ったりするのです。

(今日聴いた音楽 Crazy Beat Gose On!
歌 DAPUMP ちょっと懐かしい感じで 今頃聴くのも
いいかなぁ、と思いますです。)

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Comments

学生の頃、関西のオペラで歌っている大先輩が門下会で「いい歌手っていうのは、チケットが売れる歌手ってこと」って苦笑いしつつ言ってらしたのが忘れられません。ほんと、チケットがどんな理由であれ売れることが大事なんですよね…上手い人なんてたくさんいますもの。
山◯豊子さん、何度もやってましたねぇ。万引きを繰り返す人とかいますよね、ああいうのに近いのかもしれません。

Posted by: アリクイ | 14. 02. 10 at 오후 4:41

某選手が気の毒だなと思っています。山崎センセイね確かに一寸問題あり杉。今回の件もそうですが気が付いていた方いたんじゃ?    でも売れる→利益上→群がる人々って構図。
何だか松竹と似ている様な・・・3月歌舞伎座売れてナイです。こけら落としの神通力が落ちたのか?消費税増税?チケット価格高騰に対する観客の息切れ?デジャブには飽きた?一般発売で購入出来そうで私としてはいいのですが、お名残の時も高いので某ご贔屓さんは行かなかったと、あの頃は皆さんお元気でしたが今は・・・お名残の頃から皆さん不満をお持ちのようでしたし。嫌な予想ですが強欲松竹は更に役者を酷使→犠牲者増→観客減少マサニ因果応報ですな。どうか役者やスタッフに負担が掛からない様にと願うばかりです。謙介さん真面目で正義感か強いんですね、故に体に負荷がかかりませんか?

Posted by: ゆき | 14. 02. 10 at 오후 7:54

---アリクイさん
山崎さんは、「どういう文章を書いたら
読者が食いついてくるか。」という才覚は
あったのだと思います。確かに無断引用
された資料より、あの人の書いた文章の
ほうが読者にインパクト大で伝わる
ということはあります。でも、だからと
言って、その人が汗水たらして調べた
ことを、勝手にさも自分取材したかの
ように自分の文章の中に取り込むのは
プロとしての倫理観が欠如している、
としか思えません。 それだって
プロ意識がない、と俺は思います。
日航機の墜落事故と社内問題を結びつけた
映画化された例の作品だって、見たときに
吉岡忍さんの『墜落の夏』からずいぶん
無断引用したところがあるように
思いました。あんなことが許されて
いいのでしょうか。死者に鞭打つことは、、
とは言いますが、売れたら結局勝ち、
で本当にいいのか。改めてそういうことを
今回あの作曲家のこととともに思い出した
のでした。
でも、クラシックでも顔かもしれませんねー。五○みどりがいまひとつパッとしない
のその辺なんじゃないのか、と思います。

Posted by: 謙介 | 14. 02. 10 at 오후 10:46

---ゆきさん
前にオフクロに言われたことがありました。
「もうちょっと見ないようにすることも
要るわ。」って。(笑) 山崎さんの場合は
あの人が、書くときに根性こめて書くだの
プロとしての物書きは、、なんて
雑誌のインタビュー記事で答えるから
腹が立つんです。片方で資料の盗用なんか
平気でしかも何度もやっていながら、
いけしゃあしゃあと物書きの根性とか
言って欲しくないですね。
根性があるんだったら、取材を学生アルバイトにさせたりしたらいかんやろ、と
思うだけです。自分で調べろよ、それさえ
しないで、しかも盗用常習犯のあんさんの
やってることは窃盗やで、って思って
腹が立つのです。 自分でもたまに思います。厄介な性分やなぁ、って。でも
もうこれで永らく来たので、たぶん
直らないと思います。(笑)
歌舞伎、おそらく売れていないだろうな、
と思いました。だってこけら落とし効果が
一巡してしまいましたし、、。
ワンパターンな売り方しかあの会社は
しないから、結局飽きられたのだと思い
ます。観客のご祝儀部分が終わって
これからが正念場だろうと思うのですが
全然そういうことは考えていなくて
ずーっとご祝儀相場しか見ていない、
というやはりある意味おめでたい会社
だろうと思います。こうなったのも
前からゆきさんとここで話していたことでは
ありませんか。まさに因果応報ですね。

Posted by: 謙介 | 14. 02. 10 at 오후 11:03

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